和歌
蓮如上人の三首の和歌を解説。信心は自分の決意でなく仏の呼び声との「出会い」であること。罪深さの自覚と救いが同時に起こり、念仏が「義務」から「感謝」に変わる。「他力」による真の安心を優しく解き明かします。
エリート武士・佐藤義清はなぜ俗世を捨て歌聖西行となったのか。北面の武士時代から漂泊の旅、源頼朝との会見、そして「願はくは花の下にて」の歌通りに迎えた最期まで、その劇的な生涯を年表と共に解説します。
西行法師のすべてがわかる決定版ガイド。元エリート武士としての劇的な生涯、桜や月を詠んだ珠玉の名歌、吉野や奥州への旅路、高貴な女性との恋の逸話まで、西行の多面的な魅力を網羅的に解説します。この記事を入り口に、各テーマの専門記事を読み解けば、…
西行の出家の原因と噂される待賢門院璋子と、彼と和歌を交わした待賢門院堀河。混同されがちな二人は別人であり、実は「女主人と女房」という主従関係でした。西行の叶わぬ恋の伝説と、才女との知的な交流の事実。二人の女性との関係から、平安末期の華やか…
戒律なんて糞くらえ!77歳の禅僧・一休宗純が、盲目の美女・森女と交わした破天荒な恋。タブーを恐れず、赤裸々な愛の詩を詠んだ彼の真意とは?常識を破壊する「人間・一休」の究極の愛の形に迫ります。
「悩みや欲望を消さないと幸せになれない」は本当?仏教には「悩みがあるからこそ悟りがある」という逆転の発想『煩悩即菩提』があります。このラディカルな教えが生まれた背景と、親鸞・一休に学ぶ、悩みを力に変える智慧の入口。
この記事は、一休宗純の詩集『狂雲集』を通して、彼の多面的で型破りな「悟り」の思想と生き方を深く解説しています。日常の中に悟りを見出した瞬間、悟りを得た後の苦悩、若き日の清らかな境地、そして酒や色欲といった俗世の只中で見出す「煩悩即菩提」の…
禅の「空(くう)」という思想が、ストレスに押しつぶされそうな心をそっと軽くしてくれるヒントになるかもしれません。この空について調べてみました。 禅の「空(くう)」とは?──“何もない”のではなく“実体がない” 「空っぽになる」と聞くと、虚しさや無…
鎌倉時代の一遍と室町時代の一休。似ているようで異なる生き方を比較解説。自力の限界に絶望し、絶対的他力による無差別の救いを見出した一遍。形式化した仏教界に失望し、偽善を捨てて人間性の回復を目指した一休。二人の聖が乱世の民衆に与えた希望とその…
はじめに:なぜ今、ホンダは宇宙を目指すのか 本田技研工業(ホンダ)が宇宙へ——。このニュースは、単なる一企業の新規事業参入という枠を超え、大きな注目を集めました。しかし、それは決して唐突な一手ではありません。ホンダの宇宙事業は、F1で培った燃焼…
はじめに:あなたの思う「善人」は、本当に救われるのか? 私たちは、道徳的で、善良な人間であろうと努力します。社会的な評価を気にし、自らの良心に従い、「善人」として生きることに価値を見出しています。しかし、日本の仏教思想、特に鎌倉時代の親鸞と…
活性酸素は反応性が高く、細胞膜、DNA、タンパク質を傷つけます。このダメージが蓄積する「酸化ストレス」は、老化、がん、生活習慣病などの原因となります。ただし、免疫など必要な働きも持つため、増えすぎないようバランスを保つことが健康の鍵となります…
なぜ大和ハウスは5兆円企業になれたのか?スーパーゼネコンをも凌ぐ、日本最大の建設会社の成功の秘密を徹底分析。プレハブ住宅から始まった会社が、業界の頂点に立った「多角化」と「M&A」という両輪の戦略に迫ります。
浄土真宗の「南無阿弥陀仏」は単なる念仏ではない。善導大師の言葉を基に、名号が持つ「体(仏の本質)」「義(救いの意味)」「行(実践)」の三重構造を解説。仏の救いがこの六字に完成されており、称えること自体が仏の働きであることをやさしく解き明か…
仏教の教えには様々な深さがありますが、中でも私たち凡夫にとって特に心強いのが、阿弥陀仏の救いです。阿弥陀経は、その阿弥陀仏の極楽浄土がいかに素晴らしい場所であるかを説くお経ですが、この中に「悪人救済」という、一見すると意外に思える思想が深…
親鸞の世界という本を読んでると、義と体について激論がかわされていました。浄土真宗の曽我量深師、 金子大榮師、哲学者の西谷啓治先生、そして禅宗の鈴木大拙師がそれぞれの考え方をぶつけ合っていました。そこで、親鸞聖人の言葉や浄土教の枠組みをもとに…
「菩薩は従果向因といいまして、仏果の位から菩薩の因位の位に下ってきた。還相回向の菩薩は、仏になる必要はない。永遠に菩薩であります。」(曽我量深) 親鸞の世界という本の中の言葉です。今回は、この還相回向の菩薩という言葉について調べてみました。こ…
前回紹介しました親鸞の世界に出てきた以下の言葉を考えてみます。 「如来の行が衆生の行となるということである。南無阿弥陀仏という、もともと如来の行であるものが衆生の行になる」 この言葉について調べてみました。「南無阿弥陀仏」という称名が如来の…
この記事は、親鸞聖人が阿弥陀仏の四十八願の中から特に重要とした八つの願「真仮八願」について解説しています。阿弥陀仏の究極の救いを示す「真実の願」(第十八願・第十一願)と、そこへ人々を導くための手段である「方便の願」(第十二・十三・十七・十…
「知っている言葉の数が多い(語彙が豊富)と認知症になりにくい」というのを聞いたことがあります。それが、本当かどうか調べてみました。 * 認知症予備脳 (cognitive reserve): 脳の研究から認知症でなかった方の脳を調べるとアルツハイマーの方と同じくら…
中国ドラマ『大唐流流』(驪歌行)で誓われた、あの情熱的な愛の詩「上邪」。天地がひっくり返ってもあなたを愛し続けるという、2000年前の漢詩に込められた意味とは?究極の愛の誓いを、
空海の教えとそれを表現している和歌を紹介します。まず、真言宗の真言とはなんでしょうか。 大日如来の真言は、「オン アビラウンケン バザラダト バン」と唱えます。聖観世音菩薩さまのご真言は「オンアロリキャソワカ」ですが、これは「観音さま、ただた…
空海(真言宗)と親鸞(浄土真宗)の違いを5つの視点で比較。厳しい修行による「自力」の空海と、信仰による「他力」の親鸞。その思想が正反対な理由を、両者が重視した「言葉」へのアプローチから読み解きます。初心者にも分かりやすく、日本仏教の本質がわ…
阿弥陀仏の第17願が示す「名は仏なり」とは?親鸞聖人の「往相回向」の解釈を基に、阿弥陀仏が「南無阿弥陀仏」という名号そのものになった深い意味を、ハイデッガー哲学なども交えて思想的に解説します。
「口を念仏に寄附しなさいや。自分のものじゃと思うから、地獄行の種ばかりつくる。」 七里恒順和上 この文章を読んだ時、言葉はやさしいのですが意味が分かりにくいと感じました。そこで、この言葉について調べてみました。 「口を念仏に寄附しなさいや。」…
阿弥陀仏の第35願「女人往生の願」を解説。歴史的に女性が抱えた苦しみに寄り添い、「念仏を信じる女性は、来世で再び女性として生まれることはない」と誓う特別な約束です。性別に関わらず誰もが平等に救われるという阿弥陀様の深い慈悲と、確かな安心を伝…
なぜ第十七願は第十八願の前に置かれているのか?その深い関係性を「諸仏による保証(証誠)」と「衆生への勧め」の2点から解説。阿弥陀仏の救いの仕組みが、より論理的に理解できる記事です。
阿弥陀仏の四十八願は、法蔵菩薩(阿弥陀仏の修行時代の名前)が仏になるにあたって立てた誓いです。その多くは、「私が仏となった時、私の国(極楽浄土)がこのような素晴らしい場所でなければ、あるいはそこに生まれる人々がこのような状態でなければ、私…
歌人・西行の三首の和歌から、彼の心の旅路を辿ります。自らの心に苦しむ状態から、自然との出会いを経て、すべてを静かに受け入れる「諦観」の境地へ。苦しみこそ悟りの入口だと説く「煩悩即菩提」の思想を物語る、魂の軌跡です。
親鸞聖人の和讃「真実信心の称名は」を、蓮如上人の『御一代記聞書』の視点から深く読み解く記事です。真の念仏がなぜ「弥陀回向の法」なのか、そしてなぜ自力の念仏(不回向)が退けられるのかを、各句を丁寧に解説します。『歎異抄』にも通じる「はからい…