A型とB型の親からO型が生まれることってあるの?
A型の親とB型の親。生まれてくる子供はA型、B型、AB型のどれか…のはず。もし、そこからO型の赤ちゃんが生まれたと聞いたら、あなたはどう思いますか?
「そんなはずはない」という驚きが、あらぬ疑いや家庭のギクシャクに繋がってしまったら…とても悲しいことですよね。
でも、ご安心ください。その疑問と不安は、この記事を読めばスッキリ解消できます。血液型遺伝の「理屈」を正しく知ることで、大切なご家族を納得させられる知識がきっと身につきます。
まず知っておきたい!血液型遺伝の3つのルール
私たちの血液型がどう決まるのか、まずは基本となる3つのルールを見ていきましょう。
- ルール1:遺伝子は両親から1つずつ受け継ぐ
- 血液型は、両親からそれぞれ1つずつ受け継いだ、合計2つの遺伝子の組み合わせで決まります。
- ルール2:遺伝子の種類は「A」「B」「O」の3タイプ
- 血液型を決める遺伝子には、「A遺伝子」「B遺伝子」「O遺伝子」の3種類があります。このうち、どの2つを受け継ぐかで血液型が決定されます。
- ルール3:遺伝子には力関係(優劣)がある
- 3種類の遺伝子には力関係があります。
- A遺伝子とB遺伝子は、O遺伝子に対して優性(顕性)です。 これは、AとOが組み合わさるとAの性質が、BとOが組み合わさるとBの性質が現れることを意味します。OはAやBと一緒だと、その姿を隠してしまいます(劣性・潜性)。
- A遺伝子とB遺伝子の間に優劣はありません。 この2つが組み合わさると、お互いに譲らず両方の性質が現れます。これを「共優性」といいます。
あなたの遺伝子型は?血液型と遺伝子の組み合わせ
上記のルールから、血液型(表現型)と遺伝子の組み合わせ(遺伝子型)の関係は以下のようになります。A型やB型と一言で言っても、実は2パターンの遺伝子型があるのです。
- A型 の遺伝子型:「AA」または「AO」
- B型 の遺伝子型:「BB」または「BO」
- AB型 の遺伝子型:「AB」のみ
- O型 の遺伝子型:「OO」のみ
【本題】A型とB型の親からO型が生まれるケース
ここまでのルールが分かれば、謎はもう解けたも同然です。 A型の親とB型の親からO型の子供が生まれるのは、親の遺伝子型がそれぞれ「AO」と「BO」だった場合です。
このご両親から生まれる子供の遺伝子型の組み合わせを、下の図で見てみましょう。
| A (父親由来) | O (父親由来) | |
|---|---|---|
| B (母親由来) | AB (AB型) | BO (B型) |
| O (母親由来) | AO (A型) | OO (O型) |
ご覧の通り、父親の隠れた「O」遺伝子と、母親の隠れた「O」遺伝子が組み合わさることで、「OO」、つまりO型の子供が生まれる可能性があるのです。その確率は4分の1となります。
結論
このように、ご両親がA型とB型でも、それぞれがO遺伝子を隠し持っている「AO型」と「BO型」であれば、O型の子供が生まれるのは遺伝の仕組みとして全く不思議なことではありません。血液型の遺伝は、私たちの身近にある科学の面白い一例ですね。
付記:
- A型同士の両親の子供でもA型だけでなく、O型の子供が生まれます。
- B型同士の両親の子供でもB型だけでなく、O型の子供が生まれます。
- 片親がAB型の場合、O型の子供は生まれません。
- AB型とO型の両親からは、A型もしくはB型の子供で、O型の子供は生まれません。
【力試し】親子鑑定に挑戦!
最後に少し頭の体操です。
問題: 生まれた赤ちゃんが「A型」で、母親が「O型」でした。この場合、父親の血液型として考えられるのは何型でしょうか?
↓ ↓ ↓
答え:
- まず、母親がO型(OO)なので、赤ちゃんは必ず母親から「O」遺伝子を1つ受け継ぎます。
- 赤ちゃんはA型なので、遺伝子型は「AO」であることが確定します。(AAにはなれません)
- この「A」遺伝子は、父親からもらったものになります。
- したがって、父親は少なくとも「A」遺伝子を1つ持っている必要があります。
よって、父親の可能性がある血液型は、A型(AAまたはAO)またはAB型(AB)となります。