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日々の雑感

最終回:それでもYMYLに挑むあなたへ。信頼性を担保するための「鉄の掟」

YMYL記事の書き方|信頼性を高める情報源の示し方と注意点
ブログ運営もいよいよ最終回です。これまで「好き」と「得意」を活かしたブログの作り方をお伝えしてきましたが、中には「それでも、私はYMYL(Your Money Your Life)領域に挑戦したい!」と考えている方もいるかもしれません。金融、医療、法律、社会問題など、人々の人生に大きな影響を与えるYMYLテーマは、Googleの評価が非常に厳しく、生半可な気持ちで手を出すと痛い目を見ます。


しかし、評価される道がまったくないわけではありません。この記事では、私が「MA米」「不動産」「東芝」といったYMYLテーマの記事で実践し、Googleから信頼を得るために絶対に守ってきた「鉄の掟」を公開します。YMYL記事で勝負したいなら、これらのルールをクリアできるか、まずは自問自答してみてください。Googleの評価が低い記事を載せるとブログ全体の評価が下がり、良い記事も検索されにくくなる可能性があります。


【上級者向け】あえて「YMYL記事」で勝負したいあなたへ。政治や経済のテーマでもGoogleに評価されるために、私が絶対に守っている「5つのルール」を全公開。これができないなら、YMYLには手を出すな!


YMYL記事で信頼性を担保するための「鉄の掟」チェックリスト
YMYL記事は、「ジャーナリストのような心構え」が不可欠です。あいまいな情報や個人的な推測は許されません。読者の人生に影響を与える可能性があるという意識を常に持ち、徹底的に客観性と正確性を追求しましょう。第三者に精査されることを踏まえて論文を書くような感じで書くことが必要になります。


ルール1:信頼できる一次情報源を必ず明記する
YMYL記事における情報の根拠は、一次情報源に求められます。これは官公庁、公的機関、研究機関、企業の公式発表など、情報の発信元そのものです。私が「MA米」に関する記事を書いた際には、農林水産省の公式発表や厚生労働省の資料を一次情報源として明記しました。
* 具体的な出典(組織名、資料名、URLなど)を明記する。
* 「〜と言われている」「〜らしい」といった伝聞表現は避ける。
* データを使用する場合は、そのデータがいつ、誰によって収集されたものかを明確にする。

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ルール2:複数の二次情報源で裏付けを取る
一次情報源だけでは、情報が偏っている可能性もゼロではありません。そこで重要になるのが、複数の二次情報源による裏付けです。大手新聞社、通信社、信頼性の高い専門メディアなど、客観的な報道や分析を行っている媒体から情報を収集し、多角的な視点で検証しましょう。


私が「不動産」に関する記事で地域ごとの価格動向を解説した際は、複数の大手不動産情報サイトや国土交通省の公開データを比較・参照し、情報の確実性を高めました。
* 異なる視点や分析を持つ複数のメディア記事を参照する。
* 同じ情報でも、報じられ方が異なる場合はその背景も考察する。

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ルール3:客観的な記述に徹し、個人的な感情や意見を排除する
YMYL記事では、事実と意見を明確に分けるというこれまでお伝えしてきた原則を、さらに厳格に適用する必要があります。特に金融や政治、社会問題といったテーマでは、筆者の個人的な感情や主観的な意見が入り込むことで、情報の信頼性が著しく損なわれます。


東芝」に関する記事では、企業の経営問題や株価の変動について記述する際、事実に基づいた客観的な情報のみを提供し、筆者の企業に対する評価や将来予測といった個人的な見解は一切排除しました。
* 「〜だと思う」「〜と感じる」といった主観的な表現を避ける。
* 読者に特定の行動を促すような、偏った表現は使用しない。
* データや統計を引用する際は、数字を客観的に提示し、過度な解釈を加えない。

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ルール4:免責事項を必ず明記する
YMYL領域の記事では、読者に誤解を与えたり、不利益を生じさせたりするリスクが常に存在します。そのため、記事の内容が全てではないこと、最終的な判断は読者自身の責任で行うべきであることなどを明確に示す免責事項を必ず記載してください。
例えば、金融や投資に関する記事であれば、「この記事は情報提供を目的としており、投資勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。」といった文言が必要です。

* 記事の冒頭または末尾に、分かりやすい形で免責事項を記載する。
* 読者が迷う可能性のある箇所には、具体的な注意喚起を含める。


ルール5:定期的に情報を更新し、正確性を保つ
YMYL領域の情報は、日々変化します。特に経済や社会情勢、法律などは、時間の経過とともに情報が古くなり、不正確になる可能性があります。一度公開した記事も、定期的に見直し、最新の情報に更新する責任があります。
「不動産」に関する記事であれば、法改正や市場の変化に合わせて、内容を適宜修正・加筆する作業が不可欠です。


* 記事を公開した日付だけでなく、最終更新日も明記する。
* 古い情報やデータがないか、定期的にチェックする習慣をつける。


最後に:YMYLに挑む覚悟と責任
YMYL記事の執筆は、決して楽な道ではありません。しかし、これらの「鉄の掟」を厳守し、ジャーナリストのようなプロ意識を持って臨むならば、Googleに評価され、読者から真に信頼される記事を生み出すことが可能です。
あなたの「好き」や「得意」を究極まで突き詰めた先に、YMYLという高みがあるかもしれません。しかし、その頂を目指すならば、ここで紹介した「鉄の掟」を心に刻み、読者の人生に対する深い責任感を持って記事を書き続けてください。