「SEO対策に、なんだか疲れてしまった…」 「YMYLやE-E-A-Tを意識するのは大事だけど、書くのが窮屈に感じる…」
もしあなたがそう感じているなら、それはあなたのブログが大きく成長するチャンスかもしれません。なぜなら、Googleから本当に高く評価されるブログを作る秘訣は、難しい専門テーマの中ではなく、あなたの「好き」と「得意」の中にこそ隠されているからです。
このシリーズで、私はYMYL記事でGoogleの評価を下げてしまった失敗談をお話ししました。しかし、その一方で、「和歌」や「太宰府への旅行記」「大好きな中国ドラマ」といった、私の純粋な趣味や経験に基づいた記事は、着実に評価されるようになっていったのです。
なぜでしょうか? 試行錯誤の末に気づいたのは、Googleに評価される記事の書き方は、驚くほど「大学で論文を書く作法」と似ているということでした。
この記事では、私が実際に「趣味」や「経験」のテーマで、Googleに評価される記事を書くために実践している「信頼性を高める3つのコツ」を、論文の書き方にもなぞらえながら、具体的にお話しします。
コツ①:参考文献を明記し、「専門性」と「信頼性」を裏付ける
「好き」という熱量だけで語るのも素晴らしいですが、そこに**客観的な「裏付け」**が加わることで、記事の信頼性は飛躍的に向上します。これは、論文が先行研究を引用するのと同じです。
これは、E-E-A-Tの「専門性(Expertise)」と「信頼性(Trustworthiness)」を劇的に高めるための、最も簡単で効果的な方法です。
例えば、私が書いた「一休さんの和歌」に関する記事では、ただ自分の解釈を書くのではなく、以下のように参考文献を明記しました。
▼「一休さんの和歌」記事で実際に記載した参考文献
これにより、読者はもちろん、Googleも「この記事は、筆者の感想だけでなく、大学の研究所や専門家の書籍に基づいた、信頼できる情報だ」と判断しやすくなります。
書籍なら「書名・著者名・出版社」を、インターネット上の情報なら「サイト名とURL」を明記する。この一手間が、あなたのブログを「個人の日記」から「信頼できる情報源」へと引き上げてくれます。
コツ②:体験を言語化し、「経験」という最強の武器を共有する
E-E-A-Tの「E」は「経験(Experience)」です。あなたの実体験こそが、他の誰にも真似できない、AIにも書けない、あなただけのオリジナルコンテンツになります。これは、論文における「独自の実験データ」や「フィールドワークの記録」に相当します。
私が「太宰府」や「中国ドラマ」の記事を書く際に、意識的に描写した「体験」は以下のようなものです。
天満宮の石畳を歩いたときの、足の裏に伝わる少し硬い感触。
焼きたての梅ヶ枝餅を頬張ったときの、皮のパリッとした食感と、あんこの優しい甘さ。
(記事へのリンク:
https://www.namuamidabu.com/entry/2025/03/07/190343)
▼「中国ドラマ」記事での体験の言語化
主人公・劉娥を演じたリウ・タオの、どのシーンの、どんな表情に心を動かされたか。
最初は注目していなかった脇役が、物語の後半でいかに重要な存在感を放っていたか。
(記事へのリンク:
https://www.namuamidabu.com/entry/2025/07/04/194821)
こうした具体的な五感の情報や感情の動きは、読者に「自分もそこに行ってみたい」「同じ作品を見てみたい」という強い動機を与え、記事への共感を深めます。単なる情報の羅列ではなく、あなたの言葉で「体験」を鮮やかに描き出してみてください。
コツ③:「事実」と「自分の意見」を明確に分離する
どんなに好きなテーマでも、客観的な「事実」と、主観的な「自分の意見」を混同せずに書くことは、読者からの信頼を得る上で非常に重要です。これもまた、論文が「実験結果(事実)」と「考察(意見)」を明確に分けて書くのと同じ作法です。
これは、E-E-A-Tの「信頼性(Trustworthiness)」に直結します。
例えば、私の記事では、意識的に以下のように使い分けています。
-
【事実】
-
【意見】
このように「事実」と「意見」を明確に区別することで、読者は情報の信頼性を判断しやすくなります。特に専門的な内容を扱う場合は、客観的な事実に基づいた情報提供を心がけ、個人的な見解は「私はこう感じました」「ここからは私の感想ですが」といった言葉を使って提示するのが、誠実な書き手の作法です。
まとめ:あなたの「好き」が、Googleに愛されるブログへの道標
Googleは、小手先のSEOテクニックが施された記事ではなく、読者にとって本当に価値のある情報、つまりE-E-A-Tの高いコンテンツを求めています。
そして、その最も確実な方法は、あなたが心から「好き」で「得意」なテーマについて、深い知識(参考文献)と実体験(一次情報)に基づいて、誠実に(事実と意見を分けて)語ることです。
もしあなたがSEOに疲れたなら、一度立ち止まって、あなたの心が本当に動かされるものは何か、時間を忘れて語れるものは何かを、見つめ直してみてください。
その「好き」という情熱こそが、Googleに愛され、読者から信頼される専門ブログを作るための、最強の武器となるはずです。