【大人の学び直し英語】感情を乗せる表現とリズム:感嘆文&倒置 (So do I) 完全ガイド
「そのニュースには驚いた!」
「私もです!」
日常会話において、単に事実を伝えるだけでなく、驚きや感動といった「感情」を込めたり、相手の話にリズムよく「共感」したりすることは、コミュニケーションを円滑にする上で非常に重要です。
今回は、感情を豊かに表現する「感嘆文」と、相手に短くスマートに同意する「倒置(So do I)」について解説します。これらを使いこなせば、あなたの英語はもっと生き生きとしたものになります。
※答えの「🔊」マークを押すと、英語の発音を確認できます。
1. 感嘆文:「なんて~なんだ!」
驚き、喜び、悲しみなどの強い感情を表す文です。普通の文(S+V...)とは語順が異なります。
ポイントは「強調したい言葉が何か?」によって How と What を使い分けることです。
A. 形容詞・副詞を強調する "How ...!"
「なんて美しいんだ!」「なんて速く走るんだ!」のように、状態や様子(形容詞・副詞)を強調したい時に使います。
※文脈から明らかな場合、主語+動詞は省略されることがよくあります。
【演習】How を使う感嘆文ドリル(10問)
次の文を、Howを使った感嘆文に書き換えてください。
-
He is tall.(彼は背が高い。)
→ 彼はなんて背が高いんだ!答えを見る
How tall he is! 🔊形容詞 tall を前に出します。 -
It is cold today.(今日は寒い。)
→ 今日はなんて寒いんだ!答えを見る
How cold it is today! 🔊It is は省略して "How cold!" と言うことも多いです。 -
You are kind.(あなたは親切だ。)
→ あなたはなんて親切なんだ!答えを見る
How kind you are! 🔊相手の行為に感謝・感動したときによく使います。 -
She sings well.(彼女は上手に歌う。)
→ 彼女はなんて歌が上手いんだ!答えを見る
How well she sings! 🔊副詞 well を強調します。 -
Time flies fast.(時間が経つのは早い。)
→ 時間が経つのはなんて早いんだ!答えを見る
How fast time flies! 🔊会話の定番フレーズです。 -
This flower is beautiful.(この花は美しい。)
→ この花はなんて美しいんだ!答えを見る
How beautiful this flower is! 🔊 -
He runs fast.(彼は速く走る。)
→ 彼はなんて速く走るんだ!答えを見る
How fast he runs! 🔊 -
It is expensive.(それは高い。)
→ それはなんて高いんだ!答えを見る
How expensive it is! 🔊 -
You are lucky.(あなたは運が良い。)
→ あなたはなんて運が良いんだ!答えを見る
How lucky you are! 🔊 -
The story is interesting.(その話は面白い。)
→ その話はなんて面白いんだ!答えを見る
How interesting the story is! 🔊
B. 名詞を強調する "What ...!"
「なんて美しい花なんだ!」「なんて日だ!」のように、名詞(モノ・人・事)を強調したい時に使います。
※名詞が複数形や数えられない名詞の場合は、a/an は不要です。
【演習】What を使う感嘆文ドリル(10問)
次の文を、Whatを使った感嘆文に書き換えてください。
-
It is a beautiful flower.(それは美しい花だ。)
→ なんて美しい花なんだ!答えを見る
What a beautiful flower it is! 🔊単数形の名詞なので "a" を忘れないようにしましょう。 -
He is a nice guy.(彼はいい奴だ。)
→ 彼はなんていい奴なんだ!答えを見る
What a nice guy he is! 🔊 -
It is a big surprise.(それは大きな驚きだ。)
→ なんて驚きなんだ!(びっくりした!)答えを見る
What a big surprise! 🔊文脈が明らかなので "it is" は省略するのが自然です。 -
They are cute dogs.(それらは可愛い犬だ。)
→ なんて可愛い犬たちなんだ!答えを見る
What cute dogs they are! 🔊dogs が複数形なので "a" はつきません。 -
It is nice weather.(良い天気だ。)
→ なんて良い天気なんだ!答えを見る
What nice weather it is! 🔊weather(天気)は数えられない名詞なので "a" はつきません。 -
It was a great game.(素晴らしい試合だった。)
→ なんて素晴らしい試合だったんだ!答えを見る
What a great game it was! 🔊時制が過去(was)になっても語順は変わりません。 -
She is a clever girl.(彼女は賢い少女だ。)
→ 彼女はなんて賢い子なんだ!答えを見る
What a clever girl she is! 🔊 -
That is a terrible idea.(それはひどい考えだ。)
→ なんてひどい考えなんだ!答えを見る
What a terrible idea that is! 🔊 -
They are wonderful people.(彼らは素晴らしい人々だ。)
→ 彼らはなんて素晴らしい人たちなんだ!答えを見る
What wonderful people they are! 🔊people は複数扱いです。 -
It is a pity.(それは残念だ。)
→ なんて残念なんだ!答えを見る
What a pity! 🔊決まり文句です。"What a shame!" とも言います。
2. 倒置による同意:「私もそうです」
相手の言葉に対し、「私も!」と短くリズムよく答える表現です。
"Me too." も使えますが、倒置を使うとより知的で、会話の流れに乗った印象を与えます。
A. 肯定文への同意 "So do I"
相手が「~だ(肯定)」と言ったのに対し、「私もそうだ」と答える場合です。
使う動詞(do/did/am/can/haveなど)は、相手の発言に合わせます。
【演習】"So do I" パターンドリル(10問)
相手の発言に対し、「私もそうです」と答えてください。
-
A: I like coffee.(私はコーヒーが好きです。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So do I. 🔊相手が一般動詞(like)の現在形なので、do を使います。 -
A: I am tired.(私は疲れています。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So am I. 🔊相手がbe動詞(am)なので、am を使います。 -
A: I can swim.(私は泳げます。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So can I. 🔊助動詞 can をそのまま使います。 -
A: I went to Kyoto.(私は京都へ行きました。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So did I. 🔊過去形(went)なので、did を使います。 -
A: I was happy.(私は幸せでした。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So was I. 🔊be動詞の過去形(was)を使います。 -
A: I will go there.(私はそこへ行くつもりです。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So will I. 🔊助動詞 will を使います。 -
A: I have finished lunch.(私は昼食を終えました。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So have I. 🔊現在完了形(have + p.p.)なので、助動詞 have を使います。 -
A: I should study harder.(私はもっと勉強すべきだ。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So should I. 🔊助動詞 should を使います。 -
A: My brother likes sushi.(私の兄は寿司が好きです。)
B: ( ) ( ) mine.(私の兄もです。)答えを見る
So does mine. 🔊主語が mine (= my brother) で三人称単数なので does になります。 -
A: I would like to join.(参加したいのですが。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
So would I. 🔊助動詞 would を使います。
B. 否定文への同意 "Neither do I"
相手が「~ない(否定)」と言ったのに対し、「私も(~ない)」と答える場合です。
Neither 自身に「ない」という意味が含まれているため、後ろの動詞は肯定形にします。
【演習】"Neither do I" パターンドリル(10問)
相手の発言に対し、「私も(~ない)です」と答えてください。
-
A: I don't like natto.(私は納豆が好きではありません。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither do I. 🔊Neither don't I ではないので注意。do を使います。 -
A: I can't speak French.(私はフランス語が話せません。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither can I. 🔊can't ではなく can を使います。 -
A: I am not a student.(私は学生ではありません。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither am I. 🔊am not ではなく am を使います。 -
A: I didn't see him.(私は彼に会いませんでした。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither did I. 🔊過去の否定なので did を使います。 -
A: I won't go to the party.(私はパーティに行かないつもりです。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither will I. 🔊won't (= will not) なので will を使います。 -
A: I haven't seen that movie.(私はその映画をまだ見ていません。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither have I. 🔊完了形なので have を使います。 -
A: I shouldn't eat too much.(私は食べ過ぎるべきではない。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither should I. 🔊shouldn't なので should を使います。 -
A: I wasn't busy.(私は忙しくありませんでした。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither was I. 🔊wasn't なので was を使います。 -
A: I wouldn't do that.(私ならそんなことはしません。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither would I. 🔊wouldn't なので would を使います。 -
A: I don't have any money.(私はお金を全然持っていません。)
B: ( ) ( ) I.(私もです。)答えを見る
Neither do I. 🔊don't なので do を使います。
演習問題(全10問)
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Q1. 次の文を感嘆文に書き換えたものとして正しいものは?
元の文:"He is tall."
選択肢:( How / What ) tall he is!答えを見る
How tall he is! 🔊形容詞 'tall' を強調するため、How + 形容詞 + S + V の語順になります。What は名詞が含まれる場合に使います。 -
Q2. 次の文を感嘆文に書き換えたものとして正しいものは?
元の文:"It is a beautiful flower."
選択肢:( How / What ) a beautiful flower it is!答えを見る
What a beautiful flower it is! 🔊'beautiful flower' という「形容詞+名詞」を強調するため、What + a/an + 形容詞 + 名詞 + S + V の語順になります。 -
Q3. 次の会話の( )に入る最も適切な表現は?
A: "I like coffee."(私はコーヒーが好きです。)
B: "( ) ( ) I."(私もです。)答えを見る
So do I. 🔊肯定文への同意なので So を使います。相手の動詞が一般動詞の現在形(like)なので、be動詞(am)ではなく do を使います。 -
Q4. 次の会話の( )に入る最も適切な表現は?
A: "I am tired."(私は疲れています。)
B: "( ) ( ) I."(私もです。)答えを見る
So am I. 🔊肯定文への同意なので So。相手が be動詞(am)を使っているため、受ける側も be動詞(am) を使います。 -
Q5. 次の文を感嘆文にする場合、( )に入る語は?
"( ) fast he runs!"(彼はなんて速く走るんだ!)答えを見る
How fast he runs! 🔊副詞 'fast' のみを強調しているので、How を使います。 -
Q6. 次の会話の( )に入る最も適切な表現は?
A: "I don't like natto."(私は納豆が好きではありません。)
B: "( ) ( ) I."(私も(好きではありません)。)答えを見る
Neither do I. 🔊否定文への同意には Neither を使います。Neither 自体に「~ない」という意味が含まれるため、後ろは肯定形の do になります(Neither don't とは言いません)。 -
Q7. 次の会話の( )に入る最も適切な表現は?
A: "I can swim."(私は泳げます。)
B: "( ) ( ) I."(私もです。)答えを見る
So can I. 🔊相手が助動詞 can を使っているため、同意する際も同じ助動詞 can を使います。 -
Q8. 次の文を感嘆文に書き換えたものとして正しいものは?
元の文:"They are interesting books."
選択肢:( What / What an ) interesting books they are!答えを見る
What interesting books they are! 🔊名詞(books)が含まれるので What を使いますが、複数形なので 'an' はつきません。 -
Q9. 次の会話の( )に入る最も適切な表現は?
A: "I visited Kyoto."(私は京都へ行きました。)
B: "( ) ( ) I."(私もです。)答えを見る
So did I. 🔊相手の文が過去形(visited)なので、助動詞も過去形の did を使います。 -
答えを見る
Neither have I. 🔊現在完了形の否定文(haven't)への同意なので、Neither と助動詞 have を組み合わせます。
まとめ
お疲れ様でした!
感嘆文も倒置も、最初は「語順」に戸惑うかもしれません。しかし、これらは理屈で覚えるよりも、「感情の動き」や「リズム」に合わせて口に出す練習をすることで、自然と身についていきます。
ぜひ、ドリルを何度も声に出して解き、実際の英会話でも「What a nice day!」「So do I!」と感情を込めて使ってみてください。