目力で語る美しき俳優 米熱(ミー・ルー)の魅力とおすすめドラマ
中国ドラマを見ていると、主役の隣でひときわ異彩を放つ、彫りの深い美男子に目が釘付けになることはありませんか? 彼こそが、新疆ウイグル自治区出身の俳優、米熱(ミー・ルー)です。
彼の魅力は、一度見たら忘れられないエキゾチックな美貌と、切ない役柄で見せる繊細な表現力にあります。特に「愛する人を影から支える報われない役」を演じた時の輝きは格別で、多くの視聴者が主役そっちのけで彼に感情移入してしまうほどです。
今回は、そんなミー・ルーの成長と魅力が詰まった、日本で視聴可能なおすすめドラマを年代順(放映が早い順)に5つご紹介します。
米熱(ミー・ルー)のプロフィール
ミー・ルー(Merxat)は1991年生まれ、新疆ウイグル自治区ウルムチ出身。上海戯劇学院で演技を学び、在学中からモデルとして活動していました。女優のディリラバさんとは同郷で、なんと大学の同級生でもあります。
卒業後はヒットメーカーであるユー・ジョン(于正)のスタジオに所属し、数々の話題作に出演。時代劇の妖艶な役から現代劇の爽やかな青年まで、幅広いキャラクターを演じ分けています。
ミー・ルー出演 おすすめドラマ5選
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『美人制造~唐の美容整形師~』(2014年)
ミー・ルーの知名度を一気に押し上げた出世作です。唐の時代を舞台に、天才美容整形師が巻き起こす騒動を描いたラブコメディ。彼は本作で、則天武后の寵愛を受ける美男子・張易之(ちょう・えきし)を演じました。
この時の演技はまさに「妖艶」の一言。女性よりも美しいとしなやかな所作と、どこか憎めない悪役ぶりは鮮烈な印象を残しました。彼のキャリアの原点とも言える、若き日の体当たりの演技は必見です。
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『鳳囚凰 ~陰謀と裏切りの後宮~』(2018年)
南北朝時代の政変と愛憎を描いた本格史劇です。ミー・ルーが演じるのは、皇位を狙う野心家の皇族・拓跋昀(たくばつ・いん/康王)。
それまでの「美しさ」を前面に出した役柄とは一転、狂気と計略に満ちたヒール(悪役)を見事に演じています。鋭い眼光と、時折見せる孤独な表情のギャップが素晴らしく、物語の緊張感を高める重要なスパイスとなっています。
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『芸汐伝 ~乱世をかける永遠の愛~』(2018年)
赤い衣を身にまとい、飄々とした態度で周囲を煙に巻きますが、ヒロインの芸汐(ユンシー)に対してだけは一途な愛を注ぎ続けます。「どんな時も君の味方だ」という姿勢と、決して結ばれることのない切ない運命に、多くのファンが「顧七少沼」に落ちました。間違いなく彼の代表作の一つです。
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『月照らす、君を想ふ ~The Moon Brightens for You~』(2020年)
武術界を舞台にした爽快なラブ史劇。ここで彼が演じるのは、名門世家の御曹司・温宥(ウェン・ヨウ)。
文武両道で正義感に溢れる好青年ですが、家門の重圧と自身の恋心の間で板挟みになる複雑な役どころです。苦渋の決断を迫られ、愛する人を想いながらも別の道を歩まざるを得ない姿は、涙なしには見られません。彼の「苦悩する美しさ」が堪能できる作品です。
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『甘いロマンス~Sweet Teeth~』(2021年)
最後にご紹介するのは、珍しい現代劇のラブコメディ。彼が演じる于易(ユー・イー)は、水泳が得意なスポーツマンで、少しお調子者ですが情に厚い青年です。
時代劇の重厚な衣装を脱ぎ捨て、現代的なファッションに身を包んだミー・ルーはとても新鮮。片思いに奮闘したり、友人を励ましたりする等身大の演技に、彼の新しい魅力を発見できるはずです。重い展開に疲れた時の癒やしとしておすすめの一作です。
まとめ
ミー・ルーは、その華やかな外見だけでなく、役柄ごとに全く異なる顔を見せる演技の幅広さを持っています。特に「愛に生き、愛に苦しむ」役柄を演じさせたら、彼の右に出る者はいないかもしれません。
もし最初に観るなら、彼の魅力が爆発している『芸汐伝』が特におすすめです。ぜひ、ドラマを通じてミー・ルーの深い瞳に吸い込まれてみてください。