威厳と愛嬌の皇帝!俳優ニエ・ユエン(聶遠)の魅力とおすすめドラマ4選
中国ドラマ、特に時代劇において「皇帝」や「権力者」を演じさせたら右に出る者はいない、とまで言われる実力派俳優がニエ・ユエン(聶遠)です。日本でも社会現象を巻き起こした「瓔珞<エイラク>」での乾隆帝役で、その威厳と人間味あふれる“ツンデレ”な魅力にハマった方も多いのではないでしょうか。
一度見たら忘れられない鋭い眼光と、役柄の奥深い感情を表現する確かな演技力。今回は、そんなニエ・ユエンの俳優としての魅力と、彼の多彩な演技が光る必見のドラマ4作品を厳選してご紹介します。
ニエ・ユエンのプロフィールと演技の魅力
ニエ・ユエンは1978年生まれ、貴州省出身。上海戯劇学院を卒業したエリートで、若い頃から多くの時代劇で主演を務め、「時代劇の申し子」とも呼ばれてきました。そのキャリアは順風満帆に見えましたが、一時期は人気が停滞したことも。
しかし、2018年の「瓔珞<エイラク>」で、これまでの皇帝像を覆すような、厳格でありながらも嫉妬深く、愛嬌のある乾隆帝を演じきり、見事に再ブレイクを果たします。彼の演技の真骨頂は、セリフがなくとも感情を物語る「目の演技」です。皇帝としての威厳、妻への愛情、臣下への猜疑心など、複雑な内面を瞳一つで表現する力はまさに圧巻。彼が演じると、どんな役柄にも確かな説得力と人間的な深みが生まれます。
ニエ・ユエン出演 おすすめドラマ4選
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『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』(2018年)
視聴情報:Amazonプライム、 UーNEXTなどで配信中(2025年8月現在)
ニエ・ユエンの人気を不動のものにした、彼のキャリアを語る上で欠かせない代表作。彼が演じたのは、清の最盛期を築いた乾隆(けんりゅう)帝です。主人公・瓔珞の型破りな行動に振り回されながらも、次第に彼女に惹かれていく姿は「ツンデレ皇帝」として絶大な人気を博しました。威厳ある皇帝としての顔と、一人の男性としての嫉妬深さや優しさを見事に演じ分け、物語に圧倒的な深みを与えています。
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『コウラン伝 始皇帝の母』(2019年)
視聴情報:Amazonプライム、 UーNEXTなどで配信中(2025年8月現在)
「瓔珞」の制作陣・キャストと再タッグを組んだ歴史大作。ニエ・ユエンが演じたのは、「皇帝」とは真逆ともいえる野心家の商人・呂不韋(りょふい)です。知略と財力でのし上がり、のちの始皇帝の運命をも左右する重要人物を熱演。「瓔珞」の呉謹言(ウー・ジンイェン)演じる皓鑭(こうらん)との、愛と野望が絡み合う複雑な関係性も見どころです。皇帝とは異なる、野心に満ちた鋭い眼光は必見です。
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『金枝玉葉 ~新たな王妃となりし者~』(2019年)
配信:Netflix (独占配信) など。2025年11月
「瓔珞」のその後を描いたスピンオフ作品で、全6話と見やすい短編ドラマです。本作でもニエ・ユエンは乾隆帝として登場。主人公である娘(昭華公主)の縁談を巡り、父親としての顔をのぞかせます。「瓔珞」本編では見られなかった、愛する娘に振り回される皇帝の姿がコミカルに描かれており、ファンにとってはたまらない作品です。
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『風起隴西<ふうきろうせい> -SPY of Three Kingdoms-』(2022年)
配信:Amazonプライム, U-NEXT
YouTubeで予告編を見る:『風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-』
三国時代を舞台にした、重厚なスパイ・サスペンスドラマ。ニエ・ユエンが演じたのは、蜀(しょく)漢の諜報機関・司聞曹の幹部である馮膺(ふうよう)です。皇帝役とは打って変わり、裏切りと陰謀が渦巻く世界で、冷徹な判断を下す情報戦のプロフェッショナルを演じています。笑顔の裏に何を隠しているのか分からない、彼のシリアスで重厚な演技が光る傑作です。
まとめ
ニエ・ユエンは、圧倒的なカリスマで皇帝を演じる一方で、野心家の商人や冷徹なスパイまで、どんな役柄にも魂を吹き込むことができる真の実力派俳優です。彼がスクリーンに登場するだけで、物語の空気がピリッと引き締まります。
「瓔珞」で彼の魅力に気づいた方も、まだ彼の作品に触れていない方も、ぜひ今回ご紹介したドラマで、ニエ・ユエンの奥深い演技の世界に浸ってみてください。きっとあなたもその威厳と色気の虜になることでしょう。