“信じて見る俳優” チソン(지성)の魅力とおすすめドラマ4選
韓国ドラマ界において、「信じて見る俳優」という最高の賛辞をほしいままにしているのが、俳優チソン(지성)です。視聴率王、演技大賞請負人。彼を称賛する言葉は数知れません。その理由は、彼が出演する作品は常に圧倒的なクオリティと、私たちの想像を遥かに超える「神がかった演技」を見せてくれるからです。
特に『キルミー・ヒールミー』で7つの人格を完璧に演じ分けた姿は伝説となっています。今回は、デビューから最新作に至るまで、常に進化を止めない俳優チソンの凄みと、彼のキャリアを代表する必見ドラマ6作品をご紹介します。
チソンのプロフィールと演技の魅力
チソンは1977年2月27日生まれ。1999年にドラマ『カイスト』でデビューしました。彼の名が広く知られるようになったのは、2003年の大ヒット作『オールイン 運命の愛』。その後も『ラストダンスは私と一緒に』などで人気を博しました。プライベートでは、女優のイ・ボヨンと結婚し、韓国芸能界を代表するおしどり夫婦としても知られています。
彼の演技の最大の魅力は、その「憑依型」とも言える徹底した役作りと、ジャンルを問わない圧倒的な演技の幅です。多重人格者という難役から、記憶を失った死刑囚、冷酷な判事、そしてコミカルな恐妻家の夫まで、どんな役柄でも「チソン」ではなく「そのキャラクター」として息づいています。彼が作品を選ぶと、それだけで「名作が約束された」と言われるほどの信頼感を誇る俳優です。
チソン出演 おすすめドラマ6選
-
『キルミー・ヒールミー』(2015年)
配信:Amazonプライム , abema など。2025年10月時点
チソンの演技力を語る上で、この作品は絶対に外せません。彼は、多重人格障害を抱える財閥の御曹司チャ・ドヒョン役を演じました。穏やかな主人格ドヒョンから、攻撃的なシン・セギ、お調子者のフェリー・パク、さらには女子高生のヨナまで、なんと7つの人格を完璧に演じ分けました。コミカルからシリアスまで、人格が入れ替わる瞬間の豹変ぶりはまさに「神業」。この演技で彼はMBC演技大賞を受賞し、伝説を作りました。
-
『被告人』(2017年)
配信:U-NEXT , abema など。2025年10月時点
チソンの鬼気迫る演技に息をのむ傑作サスペンス。彼が演じたのは、ある朝目覚めると妻と娘を殺した罪で死刑囚になっていた敏腕検事パク・ジョンウ。しかも事件当日の記憶をすべて失っているという絶望的な状況。無実を証明するため、失われた記憶と真犯人を追う姿は圧巻の一言。極限状態の怒り、悲しみ、絶望、そして父性を全身全霊で表現した彼の演技は、視聴者の心を鷲掴みにしました。
-
『コネクション』(2024年)
2024年に放送され、再びチソンの演技力を世に知らしめた最新ヒット作。彼が演じたのは、何者かの策略によって麻薬中毒にさせられたエース刑事チャン・ジェギョン。麻薬の禁断症状と戦いながら、親友の死の真相と巨大なコネクションの闇を追うという、過酷な役どころに挑戦。中毒に苦しむリアルな演技は、観る者に強烈なインパクトを与えました。
-
『医師ヨハン』(2019年)
配信:U-NEXT , Netflix など。2025年10月時点
日本の小説「神の手」を原作としたヒューマン医療ドラマ。チソンは、患者の痛みに寄り添う天才麻酔科医チャ・ヨハンを演じました。「10秒で患者の状態を把握する」とまで言われる天才医師でありながら、自身も難病を抱えているという役どころ。医師としてのカリスマ性と、時折見せる弱さのギャップ、そして彼が問いかける「命とは何か」という重いテーマを、知的に、そして温かく演じました。
まとめ
チソンは、作品ごとに全く違う顔を見せ、常に私たちの期待を超える演技を届けてくれる真の「カメレオン俳優」です。彼が演じるキャラクターは、どれも強烈な印象と深い余韻を残します。
7つの人格を演じ分ける神業から、平凡な夫の悲哀まで、彼の演技には限界がありません。まだチソンの「神がかった演技」に触れたことがない方は、ぜひこの中から気になる作品を選んで、その凄さを体感してみてください。