“天才子役”から“時代劇の女王”へ!女優イ・セヨン(이세영)の魅力とおすすめドラマ5選
イントロダクション:進化し続ける韓国ドラマ界の至宝
韓国ドラマ界には数多くのスターがいますが、4歳でデビューし、国民的子役として愛され、そして今や「信じて見る俳優」として主演作を次々とヒットさせるトップ女優へと見事な成長を遂げた人物がいます。それが、女優イ・セヨン(이세영)です。
日本では『宮廷女官チャングムの誓い』のライバル・クミョンの子役として記憶している方も多いかもしれません。しかし、彼女は「過去の栄光」に甘んじることなく努力を重ね、成人俳優として大ブレイク。特に『王になった男』や、世界中で大ヒットした『袖先赤いクットン』(原題)で見せた圧巻の演技力と気品ある美しさで、今や韓国時代劇に欠かせない存在となりました。今回は、そんなイ・セヨンの輝かしいキャリアと、彼女の多彩な魅力が詰まったおすすめドラマ5作品をご紹介します。
イ・セヨンのプロフィールと演技の魅力
イ・セヨンは1992年12月20日生まれ。1996年、わずか4歳で幼児向け番組でデビューしました。その愛らしいルックスと、大人顔負けの演技力で瞬く間にお茶の間の人気者となり、『宮廷女官チャングムの誓い』(2003年)では、主人公のライバルとなるチェ・グミョンの少女時代を演じ、その名を広く知らしめました。
多くの国民的子役が成人後のキャリアに悩む中、彼女もまた「中古新人」と自称するほど、子役のイメージを脱却するために苦労した時期があったと語っています。しかし、学業と両立しながら着実にキャリアを積み重ね、2016年の『月桂樹(ウォルゲス)洋服店の紳士たち』での演技が評価され、成人俳優として改めて注目を集めます。
彼女の演技の最大の魅力は、その「瞳」にあります。大きく澄んだ瞳は、役柄の持つ芯の強さ、切なさ、聡明さ、そして深い愛情を雄弁に物語ります。特に時代劇での所作の美しさと、凛とした佇まいは圧巻で、『王になった男』や『袖先赤いクットン』で見せた王妃や女官役は、多くの視聴者を魅了し、「時代劇の女神」としての地位を確立しました。
イ・セヨン出演 おすすめドラマ5選
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『僕らのイケメン青果店』(2011年)
配信:FOD, U-NEXT (レンタル) など。2025年10月時点
チ・チャンウクが主演を務めたサクセスストーリー。イ・セヨンは、主人公に思いを寄せる妹の親友ハン・テイン役で出演しています。この作品は、彼女が子役から成人俳優へと移行していくキャリアの初期にあたり、メインキャストの一人として溌剌とした魅力を放っています。後のトップ女優へと続く、彼女の若き日の姿を見ることができる貴重な作品です。
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『王になった男』(2019年)
視聴情報:
U-NEXT , Amazonプライム など。2025年9月
同名の大ヒット映画をドラマ化した作品。イ・セヨンは、国王(ヨ・ジング)と瓜二つの道化師(ヨ・ジングが一人二役)が入れ替わったことに気づかず、次第に惹かれていく王妃ユ・ソウン役を演じました。王妃としての気高さと威厳、そして夫の変化に戸惑いながらも愛を貫こうとする女性の繊細な心の機微を見事に表現。彼女の「時代劇の女神」としての評価を決定づけた作品です。
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『医師ヨハン』(2019年)
配信:U-NEXT , Netflix など。2025年10月時点
日本の小説を原作としたヒューマンメディカルドラマ。チソン演じる天才麻酔科医チャ・ヨハンと共に患者の痛みに向き合う、心優しきレジデント、カン・シヨン役を演じました。過去のトラウマを抱えながらも、ヨハンと出会い医師として成長していく姿を好演。チソンとの「師弟ケミ(化学反応)」も素晴らしく、現代劇でもその確かな演技力を見せつけました。
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『愛のあとにくるもの』(2024年)
配信:Prime Video (独占見放題)。2025年10月時点
日本の人気俳優・坂口健太郎とのW主演で大きな話題となった日韓合作ドラマ。日本への留学中に潤吾(坂口健太郎)と出会い、美しくも切ない恋を経験するチェ・ホン役を演じました。5年後の韓国で再会した二人の、愛と後悔、そして許しを描いた大人のラブストーリー。日本語のセリフもこなし、国境を超えて感情を伝える繊細な演技が光ります。
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『モーテル・カリフォルニア』(2025年)
配信:U-NEXT (独占レンタル)。2025年10月時点
2025年に配信が開始された最新作。故郷の田舎町とモーテルで育った初恋の相手(ナ・イヌ)と10年ぶりに再会するところから始まる、大人のロマンス。イ・セヨンは、ソウルでインテリアデザイナーとして成功するも、キャリアの危機に直面し故郷に戻ってきたチ・ガンヒ役を演じています。『袖先赤いクットン』とは全く異なる、現代的でリアルな恋愛模様に挑戦し、新たな魅力を開花させています。
まとめ
イ・セヨンは、4歳でデビューした「国民的子役」というプレッシャーを乗り越え、絶え間ない努力によって「信じて見る俳優」へと華麗な変貌を遂げた、韓国ドラマ界の至宝です。彼女が演じる役柄は、その凛とした美しさの中に、常に深い知性と芯の強さを感じさせます。
時代劇の重厚な演技から、現代劇のリアルなロマンスまで、彼女の演技の幅は広がり続けています。ぜひ、彼女の出演作を通じて、その類まれなる才能と進化し続ける魅力に触れてみてください。