名バイプレーヤーの極致!イ・ヒドの魅力と時代劇を支える必見の名作6選
イ・ヒド(李熙道、1955年10月1日生まれ)は、韓国時代劇ファンなら誰もが一度はその顔を見たことがあると言っても過言ではない、まさに「韓国ドラマ界の至宝」とも呼べるベテラン俳優です。特にイ・ビョンフン監督作品には欠かせない存在であり、コミカルな小悪党から忠義に厚い側近、温かな父親役まで、その演技の幅は計り知れません。
彼が画面に登場するだけで、物語に独特のリアリティと奥行きが生まれます。今回は、そんなイ・ヒドの多彩な魅力が光る、日本で視聴可能な必見の代表作6選を放映順にご紹介します。
1. 『宮廷女官チャングムの誓い』(2003年) - 権力に寄り添う、忘れがたい悪役の魅力
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韓国ドラマブームを巻き起こした歴史的名作。イ・ヒドは、チェ一族の利権を守るために暗躍する商人、チェ・パンスルを演じました。
2. 『トンイ』(2010年) - 視聴者を癒やした、最高にコミカルな名コンビ
視聴情報: U-NEXT , Amazonプライム など。2025年9月
貧しい身分から王の側室へと上り詰めた女性の生涯を描いた人気作。イ・ヒドは、掌楽院(チャンアグォン)の役人、ファン・ジュシクを演じました。
本作では、部下のヨンダル(演:イ・グァンス)との絶妙な掛け合いで、ドラマの清涼剤としての役割を見事に果たしました。お調子者で小心者ながら、トンイ(演:ハン・ヒョジュ)を実の娘のように温かく見守り、支え続ける姿は多くの視聴者の心を掴みました。シリアスな展開が多い時代劇において、彼のコミカルな演技は作品に欠かせない「情」を吹き込んでいます。
3. 『王女の男』(2011年) - 激動の歴史の中で生き抜く重臣の姿
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朝鮮王朝版「ロミオとジュリエット」とも呼ばれる切ない愛の物語。イ・ヒドは、首陽大君の側近であるハン・ミョンフェを演じました。
歴史上でも名高い策士を、持ち前の鋭い眼差しと落ち着いたトーンで表現。静かながらも底知れぬ恐ろしさを感じさせる政治家としての顔を見せ、ドラマの骨太な歴史劇としての側面を支えました。コミカルな役柄とは正反対の、知略を巡らせる姿に圧倒されること間違いなしです。
4. 『馬医』(2012年) - 技術と心を繋ぐ、人情味あふれる指導者
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馬の医者から御医(王の主治医)にまでなった実在の人物を描くサクセスストーリー。イ・ヒドは恵民署(ヘミンソ)の署長、ジャボンを演じました。
本作でもイ・ビョンフン監督作品ならではの「良き理解者」として活躍。主人公クァンヒョン(演:チョ・スンウ)の才能をいち早く見抜き、組織の中で彼が実力を発揮できるよう腐心する姿を、温かみのある演技で体現しました。権威を振りかざすのではなく、人を育てることの尊さを感じさせる役どころでした。
5. 『天命』(2013年) - 陰謀渦巻く宮廷で存在感を示す官僚
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YouTubeで予告編を見る殺人の濡れ衣を着せられた内医院の医官が、病気の娘を救うために逃亡するサスペンス時代劇。イ・ヒドは、内医院の首長であるチャン・ホンタルを演じました。
緊迫した逃亡劇の中で、宮廷内の政治的駆け引きを体現。主人公を追い詰める側、あるいは保身に走る側の心理をリアルに描き出し、物語に厚みを与えました。彼の安定した演技が、スリリングな展開をより確固たるものにしています。
6. 『オクニョ 運命の女』(2016年) - どこか憎めない、欲深いのに愛らしい牢名主
監獄で生まれ育った少女オクニョが、数々の困難に立ち向かう物語。イ・ヒドは典獄署(チョノクソ)の囚人のボス、チ・チョンドゥクを演じました。
オクニョ(演:チン・セヨン)の育ての親のような存在でありながら、博打好きでトラブルメーカーという、なんとも魅力的な役柄。金に汚く情けない面もありながら、いざという時にはオクニョを誰よりも心配するその姿は、視聴者の心をほっこりとさせました。イ・ヒドという俳優が持つ「愛らしさ」が最も凝縮されたキャラクターの一つです。
イ・ヒドの魅力は、卓越した演技力もさることながら、どんなに小さな役であってもその人物の「人生」を感じさせてくれる点にあります。彼が画面にいるだけで、私たちは朝鮮王朝の市井の息吹や宮廷の緊張感を肌で感じることができるのです。名作時代劇の名脇役として、今日も作品に命を吹き込み続けるイ・ヒド。彼の出演作を巡ることで、韓国時代劇の奥深さをより一層楽しめるはずです。