見守る愛の達人!ウェイ・チェンシャン(魏千翔)の魅力とおすすめドラマ5選
中国ドラマには「メインヒーローよりも魅力的かもしれない」と思わせる、素晴らしい二番手や助演男優が存在します。その代表格と言えるのが、ウェイ・チェンシャン(魏千翔)です。
彼の演じるキャラクターは、多くの場合、ヒロインを優しく見守り、時には命をかけて守り抜く「献身的な男性」です。その温かい眼差しと、報われないと分かっていても愛を貫く切ない演技は、視聴者の心に深い感動と「セカンド・リード・シンドローム(主役より二番手を好きになってしまう現象)」を巻き起こします。
今回は、そんなウェイ・チェンシャンの「守る男」としての魅力が最大限に発揮された、おすすめのドラマを年代順に5つ厳選してご紹介します。
ウェイ・チェンシャンのプロフィールと演技の魅力
ウェイ・チェンシャンは1987年生まれ、上海市出身。名門・上海戯劇学院を卒業した実力派です。明るく爽やかな笑顔がトレードマークですが、ドラマの中では悲劇的な運命を背負う役柄を見事に演じきります。
彼の演技の真骨頂は「包容力」です。皇帝役であれ、護衛役であれ、愛する女性に向ける眼差しの優しさは天下一品。視聴者に「私が彼を幸せにしてあげたい!」と思わせる、母性本能をくすぐる演技力を持っています。アクションのキレも良く、文武両道のキャラクターが非常によく似合います。
ウェイ・チェンシャン出演 おすすめドラマ5選
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『蘭陵王』(2013年)
配信:Amazonプライム、 UーNEXTなどで配信中(2025年8月現在)悲劇の英雄・蘭陵王の美しくも切ない愛を描いた大ヒット史劇。ウェイ・チェンシャンは、ヒロイン(アリエル・リン)を影から支え続ける親友、韓暁冬(かん・きょうとう)を演じました。
元は貧しい村の住人ですが、ヒロインに出会って改心し、彼女の「忠犬」のように尽くす姿が多くの涙を誘いました。主役カップルの幸せを誰よりも願い、自らの命を投げ出してでも守ろうとする彼の最期は、ドラマ史に残る名シーンです。彼が「最高の見守り役」として認知された出世作です。
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『鹿鼎記(ろくていき) ロイヤル・トランプ』(2014年)
配信:hulu , Amazonプライム など。2025年11月武侠小説の大家・金庸の最後の作品をドラマ化した痛快アクションコメディ。彼は、若き皇帝・康熙帝(こうきてい)を演じています。
主人公の破天荒な韋小宝(ハン・ドン)とは対照的に、知性的で気品あふれる皇帝役を好演しました。宮廷の陰謀に立ち向かう若き君主の苦悩と成長を表現しつつ、韋小宝との身分を超えた友情(ブロマンス)も見どころの一つ。彼の端正な顔立ちと、凛とした皇帝の衣装姿が非常に美しい作品です。
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『独孤伽羅~皇后の願い~』(2018年)
天下を治める予言を巡り、三姉妹の愛と欲望が交錯する歴史超大作。ウェイ・チェンシャンは、長女(アン・アン)の夫であり、後の北周の皇帝となる宇文毓(うぶん・いく)を演じました。
野心家の妻を深く愛し、彼女の望みを叶えるために利用されていると知りながらも、全てを受け入れる心優しい夫役です。気弱な皇子から、愛のために強くなっていく過程を繊細に演じました。愛するがゆえの悲劇的な運命に翻弄される姿はあまりに切なく、視聴者に強烈な印象を残しました。
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『僕らの先にある道』(2018年)
配信:Netflix (配信中)昏睡状態から目覚めた超記憶症候群のヒロインが、熱血刑事と共に事件を解決していく警察サスペンス。ウェイ・チェンシャンは、心理学の専門家であり、精神科医の路英波(ルー・インボー)を演じました。
時代劇での衣装姿も素敵ですが、現代劇での白衣姿やスマートなファッションもまた格別です。冷静沈着で知的なエリート役として、事件の心理分析を行うクールな姿と、ヒロインを精神的に支える頼れる先輩としての包容力を見せています。彼の知的な魅力が際立つ、爽やかな現代劇です。
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『東宮(とうぐう)~永遠の記憶に眠る愛~』(2019年)
配信:U-NEXT, AmazonプライムYouTubeで予告編を見る:【特別無料公開】第1話|東宮~永遠の記憶に眠る愛~ |ポニーキャニオン WE LOVE K
架空の古代王朝を舞台に、愛と復讐の狭間で揺れる男女を描いた号泣必至のラブストーリー。彼は、ヒロインの師匠であり、複雑な過去を持つ顧剣(こ・けん)を演じました。
ヒロインを深く愛しながらも、復讐のために彼女を別の男性(皇太子)に引き合わせてしまうという、生涯の後悔を背負う役どころです。見守ることしかできない苦しみと、罪滅ぼしのように彼女を守り抜く姿は、「報われない愛」の極致。アクションシーンの美しさと共に、彼の哀愁漂う演技に胸が締め付けられる傑作です。
まとめ
ウェイ・チェンシャンは、主役を引き立てるだけでなく、そのキャラクターの人生を深く掘り下げて表現することができる俳優です。彼の演じる人物はいつも愛に溢れており、だからこそその悲劇性が際立ちます。
今回紹介した5作品は、いずれも彼の「守る愛」の美しさと切なさを堪能できる名作ばかりです。ぜひ、ウェイ・チェンシャンの温かくも切ない演技に涙してください。