俳優ソ・ジソブ(소지섭)の魅力とおすすめ代表作4選
韓国ドラマ界において、「メロドラマの王様」として、また「最高のツンデレ」として圧倒的な存在感を放ち続ける俳優、ソ・ジソブ(소지섭)。彼の最大の武器は、寡黙な佇まいの中に宿る「哀愁を帯びた眼差し」です。その深い瞳が、多くの視聴者の心を掴んで離しません。
2004年の大ヒット作『ごめん、愛してる』で一世を風靡して以来、彼はシリアスな役から意外なコメディセンスが光るラブコメまで、幅広い役柄でトップスターの地位を守り続けています。今回は、そんなソ・ジソブの多層的な魅力が詰まった代表作4選をご紹介します。
ソ・ジソブのプロフィールと演技の魅力
1977年11月4日生まれ。元々は水泳の国家代表選手を目指していたという異色の経歴を持ち、1995年にモデルとしてデビューしました。俳優としては、2004年のドラマ『ごめん、愛してる』で、養子に出され不遇な人生を送る主人公を演じ、その悲劇的な演技が社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなりました。
彼の魅力は、一見クールで無口ながらも、内面には熱い情熱や深い悲しみを秘めている役柄を演じる際の、その「目」の演技にあります。しかし、『主君の太陽』などで見せた、ぶっきらぼうなツンデレ役がハマり役となり、「ラブコメの帝王」としての一面も開花。シリアスとコミカル、その両方でトップを極めた稀有な俳優です。
ソ・ジソブ出演 おすすめ出演作4選
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『ごめん、愛してる』(2004年)
配信:U-NEXT , Amazonプライム など。2025年10月時点
ソ・ジソブを韓流スターの頂点に押し上げた、不朽のメロドラマです。彼が演じたのは、幼い頃に養子に出され、ストリートチルドレンとして生きてきたチャ・ムヒョク。余命いくばくもない中で実の母を探しに韓国へ戻り、そこで運命的な愛に出会います。
愛への渇望、怒り、そして絶望的な悲しみを、彼はセリフではなくその「眼差し」だけで表現しきりました。本作は「ミサ廃人」(『ごめん、愛してる』の原題『ミ(ミ)アナダ、サ(サ)ランハンダ』の略)という言葉を生み出すほどの社会現象となり、彼のキャリアを語る上で絶対に外せない作品です。
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『主君の太陽』(2013年)
配信:U-NEXT , abema tv など。2025年10月時点
『ごめん、愛してる』の悲劇的なイメージを鮮やかに覆し、彼を「ラブコメの帝王」の座にも押し上げた大ヒット作。彼が演じたのは、金にうるさく自己中心的な大手ショッピングモールの社長、チュ・ジュンウォンです。
幽霊が見える体質のヒロイン(コン・ヒョジン)に触れられると幽霊が消えることから、彼女の「シェルター」になることを命じられます。ぶっきらぼうに「 꺼져 (コジョ=失せろ) 」と言いながらも、結局は彼女を守ってしまう最高のツンデレっぷりで、新たな魅力を爆発させました。
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『オー・マイ・ビーナス』(2015年)
配信:U-NEXT , Amazonプライム など。2025年10月時点
『主君の太陽』に続き、大人の魅力全開のラブコメディです。ソ・ジソブが演じたのは、ハリウッドスター御用達のカリスマトレーナー、キム・ヨンホ。かつての美貌を失ったぽっちゃり体型の弁護士(シン・ミナ)のダイエットを、厳しくも優しくサポートします。
鍛え上げられた肉体美を披露しつつ、ヒロインを包み込むような包容力と、時折見せるセクシーな魅力が満載。「癒し系」ラブコメとして、彼の温かい一面を存分に堪能できる作品です。
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『Mercy for None (광장)』(2025年)
配信:Netflix (独占配信) など。2025年10月時点
2025年に配信が開始された、彼の最新作となるノワール・アクションシリーズ。この作品で、彼はラブコメとは真逆の、最も得意とするダークで重厚な世界観に帰ってきました。
彼が演じるのは、組織を離れたものの、弟の死の真相を追うために再び裏社会に戻る男キジュン。悲しみと復讐心をその背中と眼差しに宿し、激しいアクションを繰り広げます。円熟味を増したソ・ジソブの、ハードボイルドな魅力を待っていたファンにはたまらない一作です。
まとめ
ソ・ジソブは、その深い眼差しで悲劇の主人公を演じれば右に出る者はなく、かと思えば、不器用な優しさで視聴者をときめかせるラブコメの帝王でもある、まさにカメレオンのような俳優です。
伝説的なメロドラマから、最新のノワール作品まで、彼の演じるキャラクターは常に私たちに強烈な印象を残します。ぜひ彼の作品に触れて、その底知れぬ魅力に浸ってみてください。