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【大人の学び直し英語】比較級・最上級のルール完全ガイド | good/better/bestも総復習

【大人の学び直し英語】比較級・最上級 (bigger, the biggest) の完全ガイド

「こっちのバッグのほうが大きい」「あのレストランが一番おいしい」など、私たちは日常的に物事を比べています。こうした比較表現は、英語でのコミュニケーションを豊かにするために欠かせません。

学生時代に「-er をつけるルール」や「more を使う場合」、そして「good-better-best」のような不規則な変化を習った記憶がおぼろげにある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「大人の学び直し」の視点から、比較級・最上級のルールを体系的に、そして実践的に解説します。あやふやだった知識を整理し、自信を持って使いこなせるようになりましょう。

1. 比較級・最上級とは? 2つの「比べる」カタチ

比較表現には、大きく分けて「比較級」と「最上級」の2つの形があります。これらは、比べる対象の数によって使い分けます。

① 比較級 (Comparative):2つのものを比べる

2つの人や物を比べて、「AはB**より**~だ」と表現する形です。形容詞や副詞に -er をつけたり、前に more を置いたりします。

元の形: Ken is tall. (ケンは背が高い。)

比較級: Ken is taller than Takuya. (ケンはタクヤ**より**背が高い。)

② 最上級 (Superlative):3つ以上のものの中で比べる

3つ以上の人や物の中で、「(~の中で)**最も**~だ」「**一番**~だ」と表現する形です。形容詞や副詞に -est をつけたり、前に the most を置いたりします。

最上級: Ken is the tallest in his class. (ケンはクラスで**最も**背が高い。)

2. 形容詞・副詞の変化ルール(作り方)

比較級・最上級の文を作るには、まず形容詞(大きい、速い)や副詞(速く、熱心に)の形を変えるルールを覚える必要があります。基本は単語の「長さ」で決まりますが、いくつかのパターンがあります。

ルール 元の形 (原級) 比較級 (-er / more) 最上級 (-est / most)
1. 基本 (短い単語) tall (高い)
fast (速い)
taller
faster
the tallest
the fastest
2. 語尾が -e large (大きい) larger (-r だけつける) the largest (-st だけつける)
3. 語尾が [短母音 + 子音字] big (大きい)
hot (熱い)
bigger (子音を重ねる)
hotter
the biggest
the hottest
4. 語尾が -y easy (簡単な)
busy (忙しい)
easier (y を i に変える)
busier
the easiest
the busiest
5. 長い単語 (2音節以上) famous (有名な)
beautiful (美しい)
slowly (ゆっくりと)
more famous
more beautiful
more slowly
the most famous
the most beautiful
the most slowly
6. 不規則な変化 good (良い)
well (上手に)
bad (悪い)
many / much (多い)
better
better
worse
more
the best
the best
the worst
the most

【ポイント】

  • 単語の「長さ」がルールを見分ける鍵です。fa-mousbeau-ti-ful のように、発音上の音節(母音の音)が2つ以上ある単語は、基本的に more / the most を使います。
  • ただし、ea-sybus-y のように、語尾が -y で終わる2音節の単語は、 -er / -est の形(ルール4)になることが多いです。
  • 最上級には「一番」と特定するため、原則として the が必要です。
  • good, bad, many/much の不規則変化は、理屈抜きで暗記することが不可欠です。

3. 比較表現の基本文型

形の変化を覚えたら、次は文の作り方です。3つの基本パターンをマスターしましょう。

① 比較級の文 「AはBより~だ」

「形容詞/副詞の比較級 + than B」の形が基本です。「Bよりも」の than が必ずセットで使われます。

This bag is larger than that one. (このバッグはあれより大きいです。)

She studies more diligently than her brother. (彼女は弟よりも熱心に勉強します。)

much (ずっと) や a little (少し) を比較級の前に置いて、差の程度を表すこともできます。

He is much older than me. (彼は私よりずっと年上です。)

② 最上級の文 「~の中で一番…だ」

「the + 形容詞/副詞の最上級 + in 〇〇 / of 〇〇」の形を使います。in は場所やグループ、of は数や特定の範囲を表すときに使われます。

She is the fastest runner in our team. (彼女はチームで一番速いランナーです。)

This is the most expensive watch in this store. (これはこの店で最も高価な時計です。)

Ken is the tallest of the three. (ケンは3人の中で一番背が高いです。)

③ 原級の文 「AはBと同じくらい~だ」

「~より大きい」だけでなく、「~と同じくらい」という比較も重要です。これは 「as + 元の形 (原級) + as B」で表現します。

She is as tall as her brother. (彼女は弟と同じくらいの背の高さです。)

否定文 「not as ~ as B」 (Bほど~ではない) も非常によく使われます。

This hotel is not as expensive as I thought. (このホテルは私が思ったほど高くありません。)

まとめ:比較表現でニュアンスを伝えよう

今回は、比較級と最上級のルールを復習しました。

  • 比較級:2つのものを比べるとき (-er than... / more... than...)
  • 最上級:3つ以上のものを比べるとき (the -est in/of... / the most... in/of...)
  • 同等比較:同じくらいであることを示すとき (as... as...)
  • 単語の長さや語尾によって形の変化ルールが決まり、不規則なもの (good/bad) は暗記する

It is big. (それは大きいです) という単純な表現から一歩進んで、This is bigger. (こっちのほうが大きい) や This is the biggest. (これが一番大きい) と言えるようになると、伝えられる情報の幅が格段に広がります。

まずは身の回りのものを比べる練習から始めて、感覚を掴んでいきましょう。内容をマスターするためのドリルを準備していますので、挑戦してくださいね。

【大人の学び直し英語】比較級・最上級ドリル | -er/more/as asの使い方を復習 - 月影

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