【感想】中国ドラマ「家族の名において」はなぜ泣ける?血の繋がりを超えた絆を描く傑作
中国大陸のドラマ「家族の名において」(原題:以家人之名)は、血の繋がりを超えた「家族」の絆を描き、多くの視聴者の心を掴んだ傑作です。2020年に放送され、その年のヒットドラマの一つとなりました。日本でもNetflixなどで配信されており、中国ドラマファンのみならず、幅広い層から支持を得ています。私は2025年、アマゾンプライムのアジアチャンネルで見ました。とても感動したので記事を書くことにしました。
中国ドラマ「家族の名において」予告編物語のあらすじ
物語は、それぞれに複雑な家庭環境を持つ3人の子供たち、凌霄(リン・シャオ)、賀子秋(ハー・ズーチュウ)、李尖尖(リー・ジェンジェン)を中心に展開します。彼らは血縁関係はありませんが、李尖尖の父親と凌霄・賀子秋の父親が、まるで本当の家族のように共に子供たちを育てていきます。
幼い頃から兄弟のように育った3人。互いに支え合い、困難を乗り越えながら成長していく姿は、私たちに家族の温かさや大切さを改めて教えてくれます。しかし、大人になるにつれて、彼らの間に恋愛感情が芽生えたり、それぞれの実の家族との関係が再び浮上したりと、複雑な展開が待ち受けています。
主要キャスト:物語を彩る演技派俳優たち
「家族の名において」で凌霄(リン・シャオ)、賀子秋(ハー・ズーチュウ)、李尖尖(リー・ジェンジェン)を演じた俳優さんたちについてご紹介します。私はこれらの俳優たちを初めて見ましたが、演技力は素晴らしかったです。この方達以外にも出られている方は名演技でした。
凌霄(リン・シャオ)役:宋威龍(ソン・ウェイロン)
宋威龍(ソン・ウェイロン)は、1999年3月25日生まれです。その端正な顔立ちと高身長で、モデルとしても活躍しています。このドラマの時は、20歳くらいで3人の中で一番若いですが、うまいです。
- 役どころ: 凌霄は、クールで口数が少ないながらも、内面には繊細で深い愛情を秘めたキャラクターです。幼い頃の辛い経験から心を閉ざしがちですが、李尖尖や賀子秋、そして父親との絆の中で少しずつ心を開いていきます。宋威龍は、凌霄の複雑な内面や、李尖尖への一途な愛情を繊細な演技で表現し、多くの視聴者を魅了しました。特に、微細な表情の変化や視線で感情を伝える演技は高く評価されています。
- 主な出演作: 「家族の名において」で一躍人気を集めましたが、他にも「鳳囚凰~陰謀と裏切りの後宮~」「花不棄〈カフキ〉-運命の姫と仮面の王子-」といった時代劇や、「働く女子流ワタシ探し」などの現代劇にも出演しており、幅広い役柄をこなす演技力を見せています。
賀子秋(ハー・ズーチュウ)役:張新成(チャン・シンチョン)
張新成(チャン・シンチョン)は、1995年8月29日生まれです。中央戯劇学院出身の実力派で、歌唱力も持ち合わせる多才な人物です。目力が強いです。
- 役どころ: 賀子秋は、明るく裏表のない性格で、家族想いの優しい青年です。幼い頃に母親に捨てられた過去を持ちながらも、健気に家族を支えようと努力します。その裏では人知れず苦悩を抱え、報われない愛に悩む姿は、多くの視聴者の涙を誘いました。張新成は、子秋の天真爛漫さの中に潜む孤独や切なさ、そして家族への深い愛情を、豊かな表情と感情表現で演じ切り、その演技力が高く評価されました。特に、感情が爆発するシーンでの迫真の演技は圧巻でした。
- 主な出演作: 「家族の名において」以前から「大宋少年志~Secret of the Youth~」「キミと僕の恋物語~Valentine’s Wish~」など、数々のヒット作に出演しています。彼の演技は常に高い評価を受けており、今後の活躍も大いに期待されています。
李尖尖(リー・ジェンジェン)役:譚松韻(タン・ソンユン)
譚松韻(タン・ソンユン)は、1990年5月31日生まれです。そのキュートなルックスと自然体な演技で、幅広い世代から人気を集めています。ベテランです。高校生の役をうまくこなしていました。
- 役どころ: 李尖尖は、天真爛漫で明るく、少しお転婆な末っ子キャラクターです。食べることが大好きで、思ったことをストレートに表現します。二人の兄たちに深く愛され、無邪気ながらも彼らの心を癒やす存在です。譚松韻は、実年齢よりも若い役柄を違和感なく演じ、李尖尖の純粋さ、明るさ、そして時折見せる繊細さを魅力的に表現しました。彼女の飾らない演技が、物語全体に温かい雰囲気を生み出しています。
- 主な出演作: 「家族の名において」のヒットにより、さらに知名度を上げました。「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」「Go!Go!シンデレラは片想い」など、時代劇から現代劇まで幅広く出演しており、その確かな演技力と親しみやすいキャラクターで、多くのファンを獲得しています。
なぜ「家族の名において」はこれほどまでに愛されるのか?
このドラマが多くの人々に感動を与えた理由はいくつかあります。
- 血縁を超えた家族の絆: 従来の「家族」の概念にとらわれず、愛情と信頼で結ばれた人々が「家族」となる姿は、視聴者に深い共感を呼びます。特に、子供たちが互いに助け合い、大人たちが無償の愛を注ぐ姿は、現代社会において希薄になりがちな温かい人間関係の重要性を再認識させてくれます。
- 等身大のキャラクター: 主要キャラクターだけでなく、彼らを取り巻く人々も非常に人間味あふれる描かれ方をしています。彼らが抱える悩みや葛藤は、視聴者自身の経験と重なる部分が多く、感情移入しやすいのが特徴です。
- 温かくユーモラスな日常描写: シリアスなテーマを扱いながらも、ドラマ全体には温かいユーモアが散りばめられています。子供たちの無邪気なやり取りや、大人たちのユーモラスな会話は、視聴者を笑顔にし、物語に深みを与えています。
- OST(オリジナルサウンドトラック)の素晴らしさ: 物語の世界観に寄り添った美しい楽曲の数々も、ドラマを盛り上げる重要な要素です。感動的なシーンで流れるOSTは、視聴者の涙を誘い、記憶に深く残ります。
3人以外に、出演したすべての役の人が素晴らしい演技をされています。特に、リージェンジェンの父親の李海潮(リー・ハイチャオ)役のトゥー・ソンイエン、友達のチー・ミンユエ役のスン・イー(孫銥)、タン・ツァン役のホー・ルイシエンの2名も良かったです。
まとめ
「家族の名において」は、単なる恋愛ドラマやホームドラマの枠に収まらない、普遍的なテーマを扱った作品です。家族とは何か、愛とは何か、そして人生における大切なものは何かを、温かく、時には切なく問いかけてきます。
まだご覧になっていない方は、ぜひこの機会に「家族の名において」の世界に触れてみてください。きっとあなたも、この心温まる家族の物語に魅了されることでしょう。
あなたにとっての「家族」とはどんな存在ですか?このドラマを見て、改めて考えてみるのも良いかもしれませんね。