仏説無量寿経「独生独死」を考える
仏説無量寿経の「独生独死,独去独来」について漢文を理解しながら仏典の内容について考えてみることにしました。まず、それが書かれている文章を4回に分けて理解していきます。第一回は以下の部分です。
一、原文:瞋恚之苦
瞋恚之苦
世間人民、父子兄弟、夫婦家室、中外親屬、當レ相敬愛、無二相憎嫉一。有無相通、無下得二貪惜一。言色常和、莫二相違戾一。
世間人民、父子兄弟、夫婦家室、中外親屬、當レ相敬愛、無二相憎嫉一。有無相通、無下得二貪惜一。言色常和、莫二相違戾一。
読み下し文
瞋恚(しんに)の苦
世間の人民、父子兄弟、夫婦家室、中外の親属、当(まさ)に相(あいまじ)敬愛(きょうあい)すべし、相憎嫉(ぞうしつ)すること無かれ。有無(うむ)相(あい)通じ、貪惜(とんじゃく)することを得(う)る無かれ。言色(げんしょく)常に和らぎ、相(あい)違戻(いれい)すること莫(な)かれ。
世間の人民、父子兄弟、夫婦家室、中外の親属、当(まさ)に相(あいまじ)敬愛(きょうあい)すべし、相憎嫉(ぞうしつ)すること無かれ。有無(うむ)相(あい)通じ、貪惜(とんじゃく)することを得(う)る無かれ。言色(げんしょく)常に和らぎ、相(あい)違戻(いれい)すること莫(な)かれ。
言葉の説明(漢文・読み下し)
- 瞋恚(しんに): 怒り、恨むこと。
- 家室(かしつ): 家族、または住居。
- 中外(ちゅうがい): 親族の内外。
- 憎嫉(ぞうしつ): 憎み、ねたむこと。
- 有無相通: 有る者が無い者に融通し合うこと。
- 貪惜(とんじゃく): 貪り、惜しむこと。
- 言色(げんしょく): 言葉と顔色。
- 違戻(いれい): 背き合うこと。
二、現代中国語口語訳
一、 关于相处:别让小怨恨变成大仇恨
在这世间生活,不管是父子兄弟、夫妻家室,还是内外的亲戚,大家都应当互相敬爱,千万不要互相憎恨嫉妒。有钱有物要互相通融分享,不要贪婪吝啬。说话语气要和蔼,脸色要柔和,不要总是违拗对方,发生抵触。
在这世间生活,不管是父子兄弟、夫妻家室,还是内外的亲戚,大家都应当互相敬爱,千万不要互相憎恨嫉妒。有钱有物要互相通融分享,不要贪婪吝啬。说话语气要和蔼,脸色要柔和,不要总是违拗对方,发生抵触。
言葉の説明(現代中国語)
- 关于: 〜について。
- 相处: 付き合う、共に過ごす。
- 通融: 融通する。
- 贪婪: むさぼる、欲深い。
- 吝啬: ケチ、物惜しみする。
- 和蔼: 和やか、柔和な。
- 违拗: 背く、逆らう。
三、日本語訳
1. 人付き合いのあり方:怨みを残してはいけない
この世で生きる人々、父と子、兄弟、夫婦、親族は、お互いに敬い愛し合うべきであり、憎み合ったり嫉妬したりしてはいけません。持っている者は持たない者に分け与え、決して独り占めしてはなりません。言葉遣いや表情をいつも穏やかにし、お互いに背き合うことがないようにしなさい。
(これは、小さい諍いを放置しておくと、雪だるまみたいに大きくなって収拾がつかなくなってしまうから)
解説:原文と現代語の違い
「原文」と「現代語訳」で文字が異なるのは、古文と現代語の時代の違いを反映しているためです。