愛らしい侍女から冷徹な悪女まで!変幻自在の女優ハイ・リン(海鈴)の必見ドラマ7選
ハイ・リン(海鈴、1992年9月9日生まれ)は、その切れ長で意志の強さを感じさせる美しい瞳と、役柄によってガラリと変わる演技の幅広さが魅力の中国の実力派女優です。安徽省出身の彼女は、デビュー当時はコミカルで愛らしい役柄で注目を集めましたが、近年では「美しくも恐ろしい悪女」や「凛とした女将軍」といった、物語のスパイスとなる重要な役どころを演じることが増えています。
主役を食うほどの強烈なインパクトを残すこともあれば、主人公を支える心優しい女性をしっとりと演じることもできる彼女。ここでは、そんなカメレオン女優ハイ・リンの多彩な魅力が詰まった、日本で視聴可能な代表作7選を放映順(年代順)にご紹介します。
1. 『太子妃 狂想曲<ラプソディ>』(2015年) - 出世作! コミカルでキュートな侍女
視聴情報: tsutaya discasなどで配信中
プレイボーイな現代男性の魂が、古代の皇太子妃(演:クリスタル・チャン)に乗り移ってしまうという奇想天外な大ヒットラブコメディ。低予算ながら社会現象を巻き起こした本作で、ハイ・リンはヒロインに仕える侍女・緑籬(リョク・リ)を演じました。
近年の「クールな悪女」のイメージしか知らない人が見たら驚くであろう、彼女の原点とも言えるキャラクターです。男勝りなヒロインに振り回され、すぐに泣いたり騒いだりするものの、どこまでも忠実で愛らしい侍女を好演しました。緑色の衣装に身を包み、くるくると変わる表情でコメディエンヌとしての才能を発揮。視聴者から「可愛すぎる!」と愛され、彼女の知名度を一気に高めた記念碑的作品です。
2. 『コウラン伝 始皇帝の母』(2019年) - 狂気へ走る美しき悪女
視聴情報:Amazonプライム、 UーNEXTなどで配信中(2026年1月現在)
秦の始皇帝の母となる女性・李皓鑭(り・こうらん)の波乱の生涯を描いた歴史大作。ハイ・リンは、主人公コウランの最大のライバルであり、悲劇的な運命を辿る趙の王女・雅(が)王女を演じました。
彼女の「悪女役」としての評価を決定づけた代表作です。気位が高く美しい王女ですが、愛する男性(異人)への執着があまりに深く、その愛が得られないと知るや、常軌を逸した行動で周囲を破滅させていきます。愛ゆえに狂気へと堕ちていく様を、鬼気迫る演技で表現し、視聴者に強烈なインパクトとトラウマ級の恐怖を与えました。美しさと恐ろしさが同居する怪演は必見です。
3. 『運命の桃花~宸汐縁~』(2019年) - エリートから転落するしぶとい悪役
『永遠の桃花』のスタッフが贈る、天界を舞台にした幻想的なラブストーリー。ハイ・リンは、天界の将軍というエリート街道を歩んでいたものの、嫉妬と保身から悪の道へ進む元瞳(げんどう)を演じました。
一見すると正義感溢れる優等生に見えますが、自分の罪を隠すために嘘を重ね、主人公たちを何度も窮地に追い込む「非常にしぶとい悪役」です。改心するチャンスがありながらも、プライドが邪魔をして更に深みにハマっていく人間の弱さと醜さをリアルに演じています。視聴者からは「本当に憎らしい!」と絶賛(?)された、彼女の悪役演技の真骨頂が見られる一作です。
4. 『夕月花(せきげつか)~三世を駆ける愛~』(2020年) - 愛に生きる控えめな女性
視聴情報: U-NEXT(見放題)、Amazon Prime Video(レンタル)などで配信中
戦争を防ぐために過去へタイムリープした女将軍と、野心家の宰相との愛を描くファンタジー時代劇。ハイ・リンは、宰相である馮夕(フォン・シー)に長年仕え、彼を慕う女性・李語柔(り・ごじゅう)を演じました。
これまでの強烈な悪女役とは一転、本作では想い人のために尽くす、控えめで繊細な女性を演じています。馮夕のそばにいられるなら、どんな立場でも構わないと願う一途さが切なく、悪女イメージが強い彼女の「しっとりとした演技」の魅力に気づかされる作品です。
5. 『上陽賦~運命の王妃~』(2021年) - 凛々しさが光る、頼れる女将軍
視聴情報: U-NEXT(見放題)、Amazon Prime Video(レンタル)などで配信中
チャン・ツィイー主演、総製作費170億円とも言われる超大型歴史ドラマ。ハイ・リンは、主人公の夫である将軍・蕭綦(しょう・き)の部下であり、共に戦場を駆ける胡瑶(こ・よう)を演じました。
本作では悪女要素は一切なく、忠誠心が厚く武芸に秀でた「カッコいい女性」を演じています。甲冑に身を包み、男たちと肩を並べて戦う姿は凛々しく、非常にサマになっています。主君を信じ、命がけで任務を遂行する姿は頼もしく、彼女のクールな美貌が最もポジティブな形で活かされた役柄と言えるでしょう。
6. 『九齢公主~隠された真実~』(2021年) - 慈愛に満ちた優しい皇女
顔を変え、名前を変えて生き延びた皇女が、医術を武器に陰謀に立ち向かう痛快な復讐劇。ハイ・リンは、ヒロインの姉であり、弟を守りながら宮廷で生きる皇女・楚九黎(そ・きゅうれい)を演じました。
復讐劇の渦中にありながら、常に穏やかで慈愛に満ちた聖母のようなキャラクターです。妹(ヒロイン)のことを誰よりも案じ、権力者の妻となっても気品と優しさを失わない姿は、物語の良心そのもの。ハイ・リンの持つ「高貴な雰囲気」が際立つ、穏やかな名演が見られます。
7. 『流光城市~ある一族の秘密~』(2022年) - 自由を求めるモダンな令嬢
視聴情報: U-NEXT、Amazon Prime Video(レンタル)など。2026年1月
1930年代の上海を舞台にした、家庭教師と御曹司の禁断の恋を描くラブサスペンス。ハイ・リンは、容家の御曹司の婚約者であり、銀行頭取の娘である杜蘭馨(ドゥー・ランシン)を演じました。
チャイナドレスや洋装を着こなし、モダンで派手な令嬢として登場しますが、実は親が決めた政略結婚や家のしがらみに苦しむ繊細な一面を持っています。奔放に振る舞いながらも、自分の人生を自分で選びたいと願う現代的な女性像を好演。物語のスパイスとなりながらも、共感を呼ぶキャラクターです。
ハイ・リンは、作品ごとに「えっ、あの役と同じ人?」と驚かされるほど、全く異なる顔を見せてくれる女優です。強烈な悪役で物語を盛り上げることもあれば、健気な脇役として涙を誘うこともあります。ぜひこれらの作品を見比べて、彼女の変幻自在な演技力を堪能してみてください。