【大人の学び直し英語】分詞の形容詞的用法|「~している人」「~された物」完全ガイド
「眠っている赤ちゃん (the sleeping baby)」や「壊れた窓 (the broken window)」のように、名詞を詳しく説明したいとき、英語ではどう表現すればよいでしょうか?
ここで活躍するのが、動詞を変身させた「分詞(ぶんし)」です。
今回は、「進行形(~している)」や「受動態(~される)」の文法としてではなく、名詞を飾る「形容詞」としての分詞の使い方を、大人の視点で論理的に解説します。これをマスターすると、短く洗練された英語が話せるようになります。
1. 分詞の正体:「~する側」か「~される側」か
分詞には「現在分詞(-ing)」と「過去分詞(-ed/-en)」の2種類があります。大人の学び直しで重要なのは、暗記ではなく名詞との関係性(ロジック)を理解することです。
① 現在分詞 (-ing)
意味:~している(能動・進行)
関係:名詞が「その動作を行っている」
a sleeping baby
(眠っている赤ちゃん)
※Baby is sleeping. の関係
② 過去分詞 (-ed)
意味:~された(受動・完了)
関係:名詞が「その動作を受けている」
a broken window
(壊れた/割られた窓)
※Window was broken. の関係
2. 位置のルール:「1語なら前、2語以上なら後ろ」
分詞を名詞の「前」に置くか「後ろ」に置くかは、情報の長さ(語数)で決まります。
① 前置修飾(1語で説明する場合)
普通の形容詞(cute baby, big window)と同じように、名詞の直前に置きます。
現在形: Look at the flying bird.
(飛んでいる鳥を見て。)
過去形: I found a hidden door.
(私は隠し扉を見つけました。)
② 後置修飾(2語以上セットで説明する場合)
「~で」「~によって」など、おまけの情報がくっついて長くなる場合は、名詞の後ろから説明します。
進行形の意味: The girl playing the piano is my sister.
(ピアノを弾いている女の子は、私の妹です。)
受動の意味: This is a cake made by my mother.
(これは母によって作られたケーキです。)
3. 時制を変えて表現してみよう
分詞自体は「形容詞」の役割をするだけなので、文全体の時制(いつの話か)は、メインの動詞によって決まります。
過去の出来事として話す場合
I saw a dog running in the park.
(私は公園を走っている犬を見ました。)
※「見た(saw)」のは過去ですが、その時犬は「走っている最中(running)」でした。
The stolen car was found yesterday.
(その盗まれた車は、昨日発見されました。)
※「盗まれた(stolen)」状態の車が見つかった、という過去の話です。
現在完了形(経験・完了)で話す場合
I have read all the books written by him.
(私は彼によって書かれた本を全て読んだことがあります。)
未来の話として話す場合
The train arriving at platform 1 will be the last one.
(1番線に到着する電車が、最終電車になるでしょう。)
4. 【重要】感情を表す動詞の落とし穴
大人の英語学習者が最も間違えやすいのが、excite(興奮させる)や bore(退屈させる)などの「感情系動詞」です。
感情表現の鉄則
- 現在分詞 (-ing):「~させるような(性質)」→ 主に物事が主語
- 過去分詞 (-ed):「~させられた(感情)」→ 主に人が主語
Exciting vs Excited
❌ I was exciting. (私はエキサイティングな人でした=私は刺激的な人でした)
⭕ I was excited. (私はワクワクしました=興奮させられた状態)
⭕ It was an exciting game. (それはハラハラさせる(興奮させる)試合でした。)
Boring vs Bored
❌ He is bored teacher. (彼は退屈している先生です)
⭕ He is a boring teacher. (彼は(生徒を)退屈させる先生です=つまらない先生)
⭕ The students were bored. (生徒たちは退屈していました=退屈させられた状態)
まとめ:関係代名詞の省略と考えよう
分詞の後置修飾(後ろから説明するパターン)は、実は「関係代名詞 + be動詞」が省略された形だと考えると、構造がクリアに見えてきます。
The boy (who is) running in the park.
(公園を走っている少年)
The letter (which was) sent to me.
(私に送られた手紙)
この感覚を掴むと、長い英文も塊(かたまり)で捉えられるようになり、読解スピードが格段に上がります。まずは身の回りのものを「The used cup (使われたコップ)」「The boiling water (沸騰しているお湯)」のように、分詞を使って表現する練習から始めてみましょう。
この内容の演習ドリルを準備していますのでご利用ください。