【大人の学び直し英語】所有格の関係代名詞 Whose と 非制限用法(カンマ+which)の完全ガイド
関係代名詞の基本(who, which, that)を押さえたら、次は少し表現のレベルを上げてみましょう。
「髪が長い女の子」のように持ち主や一部を説明する whose や、文全体に補足情報を付け加える「カンマ+which(非制限用法)」は、ニュース英語やビジネスメール、小説などの「上級読解」には欠かせない知識です。
この記事では、これら2つの重要な用法を、大人の視点で整理し、様々な時制を使った例文とともに解説します。
1. 所有格の関係代名詞 Whose:人にも物にも使える
whose は、先行詞(説明される言葉)の「所有物」や「一部」について説明を加える際に使います。「先行詞の~が」と考えると理解しやすいでしょう。
基本形: 先行詞 + whose + 名詞 + (V...) または (S+V...)
先行詞が「人」の場合
「~の(家族・体の一部・持ち物など)が…である(人)」という文を作ります。
I know a girl whose hair is very long.
(私は髪がとても長い女の子を知っています。)
He helped a man whose car had broken down.
(彼は車が故障してしまった男性を助けました。)
※過去完了形(had broken)を使うことで、「助けた時」よりも前に故障していたことを表しています。
先行詞が「物」の場合(※重要)
多くの人が「whoseは人だけ?」と勘違いしやすいですが、先行詞が「物」の場合でも whose は使えます。
I bought a book whose cover is red.
(私は表紙が赤い本を買いました。)
We stayed at a hotel whose rooms were very small.
(私たちは部屋がとても狭いホテルに泊まりました。)
2. 非制限用法(カンマ + which):補足説明の達人
関係代名詞の前に「カンマ ( , )」がついている形を見たことがありますか? これを「非制限用法」と呼びます。
通常のカンマなしの関係代名詞が「~である〇〇」と先行詞を限定するのに対し、非制限用法は「〇〇について話すけど、ところでそれはね…」と、補足情報を付け加える役割をします。
① 直前の名詞を補足する
文を一度区切り、「そしてそれは~だ」と情報を追加します。
I visited Kyoto, which was very beautiful.
(私は京都を訪れましたが、そこはとても美しかったです。)
She lent me her favorite book, which I haven't read yet.
(彼女は私にお気に入りの本を貸してくれましたが、私はそれをまだ読んでいません。)
② 文全体・句を補足する(※超重要)
この用法の最大の強みは、先行詞として「名詞」だけでなく「直前の文全体(または一部)」を指すことができる点です。これが読解のカギとなります。
He said he was sick, which was a lie.
(彼は病気だと言いましたが、それは嘘でした。)
※ここでの which は「彼が病気だと言ったこと」全体を指しています。
It rained heavily all day, which made us change our plans.
(一日中激しい雨が降り、そのことが私たちに計画変更を余儀なくさせました。)
She has passed the exam, which makes her family happy.
(彼女は試験に合格しました、そしてそのことは彼女の家族を喜ばせています。)
※現在完了形(合格した)という事実が、現在(家族を喜ばせている)に繋がっています。
3. 使い分けのコツと注意点
カンマがあるかないかで、意味やルールがどう変わるのかを整理しましょう。
| 項目 | 制限用法(カンマなし) | 非制限用法(カンマあり) |
|---|---|---|
| 役割 | 先行詞を特定・限定する (他に似たものがある中で「~な方の」と絞る) |
先行詞に補足情報を加える (「ちなみに~なんだけど」と情報を足す) |
| thatの使用 | 可能 (which/whoの代わりになる) | 不可 (カンマの後にthatは使えない) |
| 先行詞 | 直前の名詞 | 直前の名詞、または文全体 |
読解のヒント:前から訳し下ろす
- Whoseを見たら:
「その(人/物)の~が…」と繋げて読む。 - , whichを見たら:
そこで一度話を切り、「(そして)そのことは~だ」と繋げる。前の文全体を指していないか常に意識する。
まとめ:情報をスムーズに繋ぐ技術
whose と , which は、一見難しそうに見えますが、使いこなせると英語の表現力が格段に上がります。「2つの文を別々に言う」のではなく、「関連付けてひと息で言う」ことができるようになるからです。
特に「カンマ+which」で文全体を振り返って感想や結果を述べるテクニックは、大人の会話や文章作成において非常に便利です。ぜひ日々の学習で意識してみてください。