【2026年予測】お米の値段、下がる可能性大!?最新11月レポートが示す「在庫急増」の衝撃
「新米が出回ったのに、まだ5kg 4,000円もする…」スーパーで値札を見て、ため息をついている方も多いのではないでしょうか。安いのは輸入米か古米が混ざったもの。いつまでこの高値は続くのでしょうか?
農林水産省から発表された最新の報告書(令和7年11月版)には、今の高値とは裏腹に、来年に向けた「価格崩壊」の予兆がはっきりと数字で刻まれていました。すでにそれを示唆する報道も出ています。
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以前、秋は米価が下がらないという記事を書きました。
2025年秋、米の値段はどうなる?今後の価格予測と高止まりの構造的理由 - 月影
今回は、11月に公開されたばかりの最新データと、経済レポートが警告する「3,000円の壁」を読み解き、2026年の市場で何が起こるのかを予測します。
米に関するマンスリーレポート(令和7年11月号)農水省.pdf
【結論】2026年春以降、お米は「余りすぎて」暴落する恐れがある
先に結論を言います。現在の高値は「最後のバブル」である可能性が高いです。
2026年の年明けから春にかけて、お米の価格は劇的に下がる公算が大きくなっています。その理由は、「歴史的な増産」と「急激な在庫回復」が、市場のバランスを一気に崩すからです。
最新データ1:価格は「37,000円」で高止まり(バブル継続中)
まず、今の状況を確認しましょう。農水省の11月レポートによると、令和7年10月の取引価格は衝撃的な数字でした。
| 10月の取引価格 (全銘柄平均) |
37,058円 / 60kg (前年同月比 +56%) |
|---|
新米が出回ったにもかかわらず、価格は前月よりさらに163円上昇しています。
これは「過去最高値」レベルです。JAの概算金(仕入れ値)が高騰しているため、流通業者は価格を下げたくても下げられない「意地のリスクテイク(高値維持)」状態にあることが、最新データからも読み取れます。
最新データ2:在庫はすでに「+47万トン」も余り始めている
しかし、水面下では「逆・米ショック」のカウントダウンが始まっています。注目すべきは「民間在庫」のデータです。
| 9月末の民間在庫量 | 196万トン 最新速報値 (前年同月比 +47万トンの激増) |
|---|
昨年の今頃は在庫がスカスカでしたが、今年はすでに昨年に比べて47万トンも在庫が多いのです。
政府は、来年(2026年)6月末の在庫が229万トン(ダブつき水準)に達すると予測していますが、足元の9月時点で既にその「在庫急増」ペースに乗っていることが証明されました。
最新データ3:消費者は「買わなくなっている」
さらに深刻なのが「消費の冷え込み」です。11月レポートの「消費動向調査」によると、価格高騰の影響がはっきりと出ています。
- 9月の1人当たり精米消費量: 前年同月比 ▲1.8%
- 家庭内消費: 前年同月比 ▲1.3%
「5kg 4,000円は高すぎる」と感じた消費者が、パンや麺類に逃げている(米離れ)ことが数字で裏付けられました。
「在庫はどんどん増えているのに、買う人は減っている」。これが今の市場の正体であり、価格暴落の前触れです。
「3,000円の壁」と輸入米の脅威
国産米が生き残るためのラインを「5kg 3,000円台前半」としています。現在の「4,000円超」の新米価格は、枠外関税を払っても輸入米(売値で約3,500円)の方が安いため競争力を失っています。ミニマムアクセス米以外の輸入米の量は、今年だけでも約5万トンも入っています。
米の民間輸入4万8000t 2か月で昨年分超す|JAcom 農業協同組合新聞
このまま在庫が積み上がり、年明けに業者の倉庫が満タンになった瞬間、抱えきれなくなった在庫が市場に溢れ出し、価格は「3,000円」のラインまで調整される圧力が働くでしょう。
政府は助けてくれないの?→「今は買いません」
「余るなら、政府が備蓄米として買ってくれればいいのに」と思いますよね。
しかし、政府の最新方針(10月策定)には以下のように記されています。
「令和7年産米の備蓄米としての買入れについては、当面中止しています」
(出典:農林水産省「米の基本指針」)
政府は、今のバブル価格で買うことはせず、「暴落して適正価格になった時のセーフティネット」として待機しています。人為的に価格を支える役者は、今の市場にはいないのです。
まとめ:賢い消費者は「待ち」が正解
2026年の米市場は、間違いなく「買い手市場」に変わります。
- 価格バブル: 10月時点で37,000円超の最高値だが、これは持続不可能。
- 在庫激増: すでに前年比+47万トンのペースで在庫が積み上がっている。
- 消費減退: 高値による買い控えが始まっており、余剰感を加速させる。
【私たち消費者がすべきこと】
今の「5kg 4,000円超」は、一時的な異常事態です。
焦って大量に買いだめをする必要はありません。必要な分だけを買い、パンや麺類も上手に取り入れながら、「年明け以降、価格が正常化するその時」を待つのが、最も賢い家計防衛術と言えるでしょう。