【大人の学び直し英語】命令文・丁寧な依頼 (Please ~) 完全ガイド&演習ドリル
「窓を開けてほしいな」と思ったとき、英語でとっさに何と言いますか?
学校で習った Open the window. は文法的には正解ですが、大人の会話で使うと「窓を開けろ!」という軍隊のような命令に聞こえてしまうことがあります。ビジネスや人間関係を円滑にするためには、「依頼の作法」が不可欠です。
今回は、直接的な命令文から、相手を尊重する洗練された依頼表現まで、演習問題を通してしっかり知識を定着させましょう。
※答えの「🔊」マークを押すと、英語の発音を確認できます。
1. 直接的な「命令文」の基本ルール
まずは基本の形です。「~しなさい」「~しろ」という強いメッセージを持ちます。
- 形: 動詞の原形を文頭に置く。(主語 You は省略)
- 使用場面: 緊急時、説明書の指示、親しい家族など。
- 否定(~するな): 文頭に
Don'tを置く。
注意: 目上の人や初対面の人に使うと失礼になります。
【演習】基本の命令文ドリル(10問)
次の日本語に合うように、( )内の語句を並べ替えるか、適切な動詞を選んでください。
-
この本を読みなさい。
( the book / read ).答えを見る
Read the book. 🔊動詞の原形 Read を文頭に置きます。 -
ここに来なさい。
( here / come ).答えを見る
Come here. 🔊「来る」は Come です。 -
注意しなさい(気をつけて)。
( careful / be ).答えを見る
Be careful. 🔊形容詞(careful)の前には Be動詞の原形 Be を置きます。 -
そのドアを開けてはいけません。
( the door / open / don't ).答えを見る
Don't open the door. 🔊否定の命令文は Don't を文頭に置きます。 -
走ってはいけません。
( run / don't ).答えを見る
Don't run. 🔊シンプルに Don't + 動詞の原形です。 -
私の話を聞きなさい。
( to me / listen ).答えを見る
Listen to me. 🔊listen to ~ で「~を聞く」です。 -
静かにしなさい。
( quiet / be ).答えを見る
Be quiet. 🔊Be careful と同じく、Be + 形容詞の形です。 -
心配しないで。
( worry / don't ).答えを見る
Don't worry. 🔊相手を励ますときによく使われるフレーズです。 -
あなたの名前を書きなさい。
( name / your / write ).答えを見る
Write your name. 🔊テストの指示などで使われます。 -
今すぐ止まりなさい。
( now / stop / right ).答えを見る
Stop right now. 🔊right now は「今すぐ」という強調です。
2. 「Please」を使った丁寧な指示
「Please をつければ丁寧になる」と習いますが、実はまだ「命令」のニュアンスが残っています。相手にNoと言う選択権を与えないからです。
- 文頭に置く:
Please open the window. - 文末に置く:
Open the window, please.
※文末の場合は直前にコンマ( , )をつけます。
【演習】Pleaseの位置と使い分けドリル(10問)
次の日本文に合うように単語を並べ替えてください。コンマ(,)の位置にも注意しましょう。
-
座ってください。(文頭にPlease)
( sit / please / down ).答えを見る
Please sit down. 🔊Please を文頭に置く基本的な形です。 -
座ってください。(文末にPlease)
( please / , / sit / down ).答えを見る
Sit down, please. 🔊文末の場合は直前にコンマが必要です。 -
静かにしてください。
( quiet / be / please ).答えを見る
Please be quiet. 🔊または Be quiet, please. -
私に電話してください。
( me / call / please ).答えを見る
Please call me. 🔊連絡が欲しいときの定番表現です。 -
中に入ってください。
( come / please / in ).答えを見る
Please come in. 🔊部屋に招き入れるときに使います。 -
この用紙に記入してください。
( out / this form / fill / please ).答えを見る
Please fill out this form. 🔊fill out で「(書類に)記入する」です。 -
塩を取ってください。(文末にPlease)
( the salt / , / pass / please ).答えを見る
Pass the salt, please. 🔊食卓でよく使う表現です。 -
彼を起こさないでください。
( him / wake / please / don't ).答えを見る
Please don't wake him. 🔊否定の場合、Please don't ~ となります。 -
もう一度言ってください。
( again / it / say / please ).答えを見る
Please say it again. 🔊聞き取れなかったときに便利です。 -
ここで待っていてください。
( wait / please / here ).答えを見る
Please wait here. 🔊相手に待機を指示する場合です。
3. より丁寧な「依頼疑問文」 (Can / Could / Would)
大人の英語では、疑問文を使って相手の意思を尊重し、「断る余地」を残すのがマナーです。
- Can you ~?:カジュアル(友人・同僚)
- Would you ~?:丁寧(上司・店員)※相手の「意思」を尋ねる
- Could you ~?:非常に丁寧(ビジネス・初対面)※「可能であれば」という仮定
- Would you mind ~ing?:最上級(~することを気にしますか?)
【演習】シチュエーション別・丁寧な依頼ドリル(10問)
状況に合わせて最も適切な表現を選んだり、並べ替えたりしましょう。
-
【友人に対して】ペン貸してくれる?
( borrow / I / can / your pen )?答えを見る
Can I borrow your pen? 🔊親しい間柄なら Can でOKです。「私が借りていい?」なので Can I を使います。 -
【同僚に対して】手伝ってくれる?
( help / you / can / me )?答えを見る
Can you help me? 🔊同僚レベルなら Can you で頼めます。 -
【上司に対して】窓を開けていただけますか?
( open / could / the window / you )?答えを見る
Could you open the window? 🔊目上の人には Could you を使うのが無難です。 -
【店員に対して】メニューを見せてもらえますか?
( see / I / could / the menu )?答えを見る
Could I see the menu? 🔊自分が何かしたいときは Could I ~? となります。 -
【知らない人に対して】写真を撮っていただけませんか?
( take / you / a picture / would )?答えを見る
Would you take a picture? 🔊Would you も丁寧な依頼です。Could you でもOKです。 -
【ビジネスメール】資料を送っていただけませんか?
( send / could / me / the document / you )?答えを見る
Could you send me the document? 🔊ビジネスでは Could you が頻出です。 -
【最上級の丁寧】窓を開けていただいても構いませんか?
Would you mind ( open / opening ) the window?答えを見る
Would you mind opening the window? 🔊Would you mind の後ろは ~ing(動名詞)になります。ここがポイント! -
【最上級の丁寧】ここで待っていただけませんか?
Would you mind ( wait / waiting ) here?答えを見る
Would you mind waiting here? 🔊ここも waiting になります。 -
【受付で】お名前を教えていただけますか?
( I / may / your name / have )?答えを見る
May I have your name? 🔊May I ~? は「~してもよろしいですか」という非常に改まった許可の求め方です。 -
【電話で】少々お待ちいただけますか?
( hold / you / could / on )?答えを見る
Could you hold on? 🔊電話対応での丁寧な定番フレーズです。
4. 依頼されたときの返答(受け答え)
頼まれたときの返事も大切です。YesかNoかだけでなく、相手の丁寧さに合わせましょう。
- OK(カジュアル): Sure. / OK. / No problem.
- OK(フォーマル): Certainly. / I'd be happy to.
- お断り: I'm sorry, I can't. / I'm afraid I can't.(理由を添えるのがマナー)
【演習】返答マッチングドリル(10問)
依頼文に対して、最も自然な返答を選んでください。
-
Can you open the window?(いいよ。)
選択肢: ( Sure. / I'm sorry. )答えを見る
Sure. 🔊「もちろん」と軽く引き受ける感じです。 -
Could you help me with this report?(承知いたしました。)
選択肢: ( OK. / Certainly. )答えを見る
Certainly. 🔊ビジネスなどのフォーマルな場では Certainly が適切です。 -
Would you mind moving your car?(いいですよ=気にしません。)
選択肢: ( Yes, I do. / No, not at all. )答えを見る
No, not at all. 🔊Mind(気にする)で聞かれているので、「No(気にしません=いいですよ)」と答えます。 -
Could you come to the meeting at 5?(すみません、できません。)
選択肢: ( No. / I'm afraid I can't. )答えを見る
I'm afraid I can't. 🔊単に No と言うのは失礼です。I'm afraid(申し訳ないのですが)をつけます。 -
Pass me the salt, please.(はい、どうぞ。)
選択肢: ( Here you are. / Yes, I am. )答えを見る
Here you are. 🔊物を渡すときの決まり文句です。 -
Could you take a picture of us?(喜んで。)
選択肢: ( I'd be happy to. / You're welcome. )答えを見る
I'd be happy to. 🔊快く引き受けるときの素敵な表現です。 -
Can I borrow your eraser?(ごめん、今使ってるんだ。)
選択肢: ( No problem. / Sorry, I'm using it. )答えを見る
Sorry, I'm using it. 🔊理由を添えて断ります。 -
Please wait a moment.(わかりました。)
選択肢: ( All right. / You too. )答えを見る
All right. 🔊All right や OK で答えます。 -
Would you like some coffee?(はい、お願いします。)
選択肢: ( Yes, please. / Yes, I agree. )答えを見る
Yes, please. 🔊何かを勧められたときの丁寧な受け答えです。 -
Could you give me a ride?(ごめん、今日は車がないんだ。)
選択肢: ( Sure. / Sorry, I don't have my car today. )答えを見る
Sorry, I don't have my car today. 🔊丁寧に理由を説明して断ります。
まとめ
お疲れ様でした!命令文から丁寧な依頼まで、使い分けの感覚はつかめましたか?
「英語は敬語がない」と誤解されがちですが、大人同士の会話では Could you...? や Would you...? といった「距離感を保つ表現」が非常に重要です。ぜひ、実際の会話でもシチュエーションに合わせて使い分けてみてください。