【大人の学び直し英語】使役動詞・感覚動詞 (make, see) 実践ドリル
前回の記事「【大人の学び直し英語】使役動詞・感覚動詞 (make, see, hear) の使い方」では、SVOCの応用として、C(補語)の部分に「動詞の原形」が来る特殊なルールを学びました。
「なぜ to が消えるのか?」「make, let, have の違いは?」「see O do と see O doing はどう違う?」...これらの重要な知識を「記憶に定着させる」ための実践ドリルです。「わかる」を「できる」に変えるために、ぜひチャレンジしてみてください!
1. 使役動詞 (make, let, have) 使い分けドリル
まずは「OにCさせる」を表す使役動詞です。強制力の強さやニュアンスの違いを思い出しましょう。
- make O C (原形): 「強制的に~させる」 (Oの意思に関わらず)
- have O C (原形): 「(当然のこととして)~してもらう」 (仕事、手配、状況)
- let O C (原形): 「(許可して)~させてあげる」 (Oがしたいことを許す)
文脈に合うように、( ) に make, let, have のいずれかの正しい形を入れてみましょう。
やってみよう!使役動詞クイズ(20問)
- My boss ( ) me work late yesterday. (上司は昨日、私に遅くまで働かせた。)
答えを見る
made
(「強制的に」働かされたというニュアンスが最も強いです。) - My parents didn't ( ) me go to the party. (両親は私をパーティーに行かせてくれなかった。)
答えを見る
let
(「行くこと」を「許可」してくれなかった、という意味です。) - I'll ( ) my assistant call you back. (アシスタントに折り返し電話させます。)
答えを見る
have
(アシスタントの仕事として「当然してもらう」という手配のニュアンスです。) - The sad movie ( ) her cry. (その悲しい映画は彼女を泣かせた。)
答えを見る
made
(彼女の意思とは関係なく「強制的に」泣かせた、という意味です。) - Please ( ) me know what you think. (どう思うか教えてください。)
答えを見る
let
(「私が知ることを許可して」→「教えて」という定型表現です。) - I ( ) the mechanic check my car. (整備士に車をチェックしてもらった。)
答えを見る
had
(整備士の仕事として「やってもらう」というニュアンスです。) - Don't ( ) me say it again! (何度も言わせるな!)
答えを見る
make
(「強制的に言わせるな」という強い命令です。) - She ( ) her children do their homework before dinner. (彼女は子供たちに夕食前に宿題をさせた。)
答えを見る
made (または had)
(madeなら「強制的に」、hadなら「(親として当然)やらせた」というニュアンスです。) - ( ) me introduce myself. (自己紹介させてください。)
答えを見る
Let
(「私が自己紹介することを許可してください」という意味です。) - He ( ) a painter paint his house. (彼はペンキ屋に家を塗ってもらった。)
答えを見る
had
(お金を払ってサービスとして「やってもらう」場合、haveが一般的です。) - What ( ) you say so? (何があなたにそう言わせたのですか?→なぜそう思うのですか?)
答えを見る
made
(何が原因で「強制的に」そう言わせたのか、という定型表現です。) - I'll ( ) someone carry your bags. (誰かにあなたのカバンを運ばせます。)
答えを見る
have
((ホテルのスタッフなどに)手配して運んでもらう、というニュアンスです。) - My teacher ( ) me rewrite the report. (先生は私にレポートを書き直させた。)
答えを見る
made (または had)
(madeは「強制的に(嫌だったが)」、hadは「(指導として当然)書き直させた」というニュアンスです。) - I can't ( ) you do that. (君にそんなことはさせられない。)
答えを見る
let
(「君がそれをすることを許可できない」という意味です。) - This song ( ) me remember my childhood. (この歌は私に子供時代を思い出させる。)
答えを見る
makes
(歌が原因となって「(意思に関わらず)思い出させる」のでmakeが適しています。) - He always ( ) me laugh. (彼はいつも私を笑わせる。)
答えを見る
makes
(彼の言動が原因で「(意思に関わらず)笑ってしまう」というニュアンスです。) - The company ( ) him work on weekends. (会社は彼を週末に働かせた。)
答えを見る
made (または had)
(madeは「強制的に」、hadは「業務として」のニュアンスです。) - Just ( ) it go. ((それを)行かせてやれ → 忘れなよ、気にするな。)
答えを見る
let
(「アナと雪の女王」の "Let It Go"(ありのままに)と同じ「許可」のletです。) - Can you ( ) him call me? (彼に私へ電話してもらえますか?)
答えを見る
have
(彼に「電話してもらう」よう手配・依頼するニュアンスです。) - The dog is barking. ( ) me check what's wrong. (犬が吠えている。何事か確認させて。)
答えを見る
Let
(「私が確認することを許可して」→「確認させて」という意味です。)
2. 感覚動詞 (see, hear, feel) + 原形ドリル
次は「OがCするのを見る/聞く/感じる」という感覚動詞です。OとCの結びつきが直接的・同時的なため、Cには「動詞の原形」が来ます。
- see O C (原形): 「Oが~するのを(最初から最後まで)見る」
- hear O C (原形): 「Oが~するのが聞こえる」
- feel O C (原形): 「Oが~するのを感じる」
( ) 内の動詞を正しい形にして文を完成させましょう。
やってみよう!感覚動詞クイズ(15問)
- I saw a bird ( ) (build) a nest. (鳥が巣を作るのを見た。)
答えを見る
build
(see O C(原形)の形です。) - I heard someone ( ) (shout) my name. (誰かが私の名前を叫ぶのが聞こえた。)
答えを見る
shout
(hear O C(原形)の形です。) - She felt her heart ( ) (beat) faster. (彼女は心臓が速く鼓動するのを感じた。)
答えを見る
beat
(feel O C(原形)の形です。) - We watched the sun ( ) (rise) over the ocean. (私たちは太陽が海から昇るのを見た。)
答えを見る
rise
(watchも感覚動詞(見る)の仲間で、同じルールを使います。) - Did you hear the phone ( ) (ring)? (電話が鳴るのが聞こえましたか?)
答えを見る
ring
(hear O C(原形)の形です。) - I saw him ( ) (enter) the building. (私は彼がその建物に入るのを見た。)
答えを見る
enter
(see O C(原形)の形です。) - I can feel the wind ( ) (blow) on my face. (風が顔に吹くのを感じる。)
答えを見る
blow
(feel O C(原形)の形です。) - Listen to the birds ( ) (sing). (鳥たちが歌うのを聞いてごらん。)
答えを見る
sing
(Listen toも感覚動詞(聞く)の仲間です。) - She saw her son ( ) (fall) down. (彼女は息子が転ぶのを見た。)
答えを見る
fall
(see O C(原形)の形です。) - I didn't hear you ( ) (come) in. (君が入ってきたのが聞こえなかったよ。)
答えを見る
come
(hear O C(原形)の形です。) - He ( ) (feel) something touch his back. (彼は何かが背中に触れるのを感じた。)
答えを見る
felt
(feel O C(原形)の形です。過去形にします。) - We ( ) (see) the cat catch a mouse. (私たちは猫がネズミを捕まえるのを見た。)
答えを見る
saw
(see O C(原形)の形です。過去形にします。) - Can you ( ) (hear) the baby cry? (赤ちゃんが泣くのが聞こえますか?)
答えを見る
hear
(hear O C(原形)の形です。) - I ( ) (watch) him play soccer. (彼がサッカーをするのを見た。)
答えを見る
watched
(watch O C(原形)の形です。過去形にします。) - I ( ) (feel) the ground shake for a moment. (地面が一瞬揺れるのを感じた。)
答えを見る
felt
(feel O C(原形)の形です。過去形にします。)
3. 感覚動詞 (原形 vs -ing) 使い分けドリル
感覚動詞は、Cの部分に「動詞の原形」だけでなく「現在分詞 (-ing)」も取れます。ニュアンスの違いが重要です。
- 原形 (see O do): 動作の「全体」。「~するのを(最初から最後まで)見た」という完了のニュアンス。
- -ing (see O doing): 動作の「途中」。「~しているところを見た」という臨場感や一瞬のニュアンス。
文脈を読み、( ) 内のどちらの形がより適切か選んでみましょう。
やってみよう!原形 vs -ing クイズ(15問)
- I saw him ( cross / crossing ) the street when the car hit him. (車が彼にぶつかった時、彼が通りを渡っているところを見た。)
答えを見る
crossing
(「渡っている最中(途中)」の一場面なので、臨場感のある -ing が適しています。) - I saw him ( cross / crossing ) the street from this window. (この窓から、彼が通りを渡るの(全部)を見た。)
答えを見る
cross
(渡り始めから渡り終えるまで「動作の全体」を見た、というニュアンスです。) - When I woke up, I heard birds ( sing / singing ). (目が覚めた時、鳥たちがさえずっているのが聞こえた。)
答えを見る
singing
(さえずっている「最中」の音が聞こえた、というニュアンスです。) - I heard the band ( play / playing ) my favorite song from start to finish. (そのバンドが私の好きな曲を最初から最後まで演奏するのを聞いた。)
答えを見る
play
(「最初から最後まで (from start to finish)」とあるので、動作の「全体」を表す原形が適しています。) - I felt someone ( touch / touching ) my shoulder. (誰かが私の肩に触れているのを感じた。)
答えを見る
touching (または touch)
(touchingは「触れている最中」の感覚、touchは「ポンと触れた」一瞬の動作を表します。どちらも文脈により可能です。) - We watched the children ( play / playing ) in the park for a while. (私たちは子供たちが公園で遊んでいるのをしばらくの間見た。)
答えを見る
playing
(「遊んでいる最中」の一場面を「しばらくの間」見た、というニュアンスです。) - I saw a star ( fall / falling ) just now. (たった今、星が流れ落ちるのを見た。)
答えを見る
fall (または falling)
(fallは「流れ落ちた」という動作全体(一瞬)を見た、fallingは「落ちている最中」を見た、どちらも使えます。) - Did you see that car ( run / running ) the red light? (あの車が赤信号を無視するのを見ましたか?)
答えを見る
run
(「無視した」という動作の全体(完了)を捉えたニュアンスです。) - I could hear my neighbors ( argue / arguing ) last night. (昨夜、隣人が口論しているのが聞こえた。)
答えを見る
arguing
(口論している「最中」の声が聞こえてきた、というニュアンスです。) - I felt the house ( shake / shaking ) during the earthquake. (地震の間、家が揺れているのを感じた。)
答えを見る
shaking
(揺れている「最中」の感覚を表します。) - I saw him ( steal / stealing ) the wallet. (彼が財布を盗むのを見た(一部始終)。)
答えを見る
steal
(「盗んだ」という犯行の全体を見た、という決定的なニュアンスです。) - I saw him ( steal / stealing ) something from the bag. (彼がカバンから何かを盗んでいるところを見た。)
答えを見る
stealing
(「盗んでいる最中」の現場を目撃した、という臨場感があります。) - I heard her ( practice / practicing ) the piano all afternoon. (午後ずっと、彼女がピアノを練習しているのが聞こえた。)
答えを見る
practicing
(「練習している最中」の音が断続的にずっと聞こえていた、というニュアンスです。) - I heard my name ( call / called / calling ) from behind. (後ろから私の名前が呼ばれるのが聞こえた。)
答えを見る
called
(O (my name) と C (call) の関係が「名前が呼ばれる」という受動関係なので、過去分詞calledを使います。) - I watched the painters ( paint / painting ) the wall. (ペンキ屋が壁を塗るのを見た。)
答えを見る
どちらもOK
(paintは「塗る」動作の全体を見た、paintingは「塗っている」作業の途中を見た、という違いです。)
4. 応用 (OとCが受動関係 / help, get) ドリル
これまではOがC「する」という能動の関係でしたが、OがC「される」という受動の関係になる場合もあります。また、help や get といった特殊な動詞もSVOCの仲間として重要です。
have O C (p.p.): 「OをC(の状態に)してもらう」(サービス) (例: I had my car repaired.)get O C (p.p.): 「OをC(の状態に)してもらう」(サービス)/「OをCされる」(被害) (例: I got my hair cut. / I got my wallet stolen.)see/hear/feel O C (p.p.): 「OがCされるのを見る/聞く/感じる」 (例: I heard my name called.)help O (to) C (do / to do): 「OがCするのを手伝う」(原形と to不定詞のどちらも可)
( ) 内の動詞を最も適切な形に変えましょう。
やってみよう!応用 (受動/help/get) クイズ(10問)
- I had my car ( ) (repair) last week. (先週、車を修理してもらった。)
答えを見る
repaired
(O (my car) と C (repair) の関係が「車が修理される」という受動関係なので、過去分詞 (p.p.) を使います。) - She got her wallet ( ) (steal) on the train. (彼女は電車で財布を盗まれた。)
答えを見る
stolen
(get O C(p.p.)で「OをCされる」という被害を表します。O (her wallet) が「盗まれる」という受動関係です。) - I heard my name ( ) (call) in the crowd. (人混みの中で私の名前が呼ばれるのが聞こえた。)
答えを見る
called
(hear O C(p.p.)の形。O (my name) が「呼ばれる」という受動関係です。) - Can you help me ( ) (carry) this bag? (このカバンを運ぶのを手伝ってくれませんか?)
答えを見る
carry (または to carry)
(help O CのCは、動詞の原形 (carry) と to不定詞 (to carry) のどちらも可能です。) - We saw the man ( ) (arrest) by the police. (私たちはその男が警察に逮捕されるのを見た。)
答えを見る
arrested
(see O C(p.p.)の形。O (the man) が「逮捕される」という受動関係です。) - He had his hair ( ) (cut) yesterday. (彼は昨日、髪を切ってもらった。)
答えを見る
cut
(have O C(p.p.)の形。O (his hair) が「切られる」という受動関係です。cut は過去分詞も cut です。) - I want to get this suit ( ) (clean). (このスーツをクリーニングしてもらいたい。)
答えを見る
cleaned
(get O C(p.p.)で「~してもらう」というサービスを表します。O (this suit) が「きれいにされる」という受動関係です。) - She felt her hand ( ) (touch) by someone. (彼女は誰かに手を触られるのを感じた。)
答えを見る
touched
(feel O C(p.p.)の形。O (her hand) が「触られる」という受動関係です。) - He helped the old woman ( ) (cross) the street. (彼は老婦人が通りを渡るのを手伝った。)
答えを見る
cross (または to cross)
(help O CのCは、原形でも to不定詞でもOKです。) - I need to get this document ( ) (translate) into English. (この書類を英語に翻訳してもらう必要がある。)
答えを見る
translated
(get O C(p.p.)でサービスを依頼するニュアンスです。O (this document) が「翻訳される」という受動関係です。)
5.【最重要】受動態 (to の復活) ドリル
これが最重要ルールです。使役動詞 make や感覚動詞 see, hear などが受動態(~させられる、~見られる)になると、能動態では消えていた to が復活します。
- 能動態: My boss made me work late.
- 受動態: I was made to work late.
- 能動態: We saw him enter the building.
- 受動態: He was seen to enter the building.
- ※
letは通常be allowed to do(~することを許可される)を使います。
( ) に (動詞の原形) か (to + 動詞の原形) のどちらが正しいか選んでみましょう。
やってみよう!受動態クイズ(15問)
- I was made ( work / to work ) late by my boss. (私は上司に遅くまで働かされた。)
答えを見る
to work
(be made ...という受動態なので、toが復活します。) - He was seen ( enter / to enter ) the building. (彼はその建物に入るのを見られた。)
答えを見る
to enter
(be seen ...という受動態なので、toが復活します。) - My parents made me ( study / to study ) hard. (両親は私に一生懸命勉強させた。)
答えを見る
study
(これは能動態make O C(原形)なので、toは不要です。) - We were made ( wait / to wait ) for an hour. (私たちは1時間待たされた。)
答えを見る
to wait
(be made ...という受動態なので、toが復活します。) - She was heard ( sing / to sing ) a song in her room. (彼女が部屋で歌うのが聞かれた。)
答えを見る
to sing
(be heard ...という受動態なので、toが復活します。) - I let him ( use / to use ) my computer. (私は彼にコンピューターを使わせてあげた。)
答えを見る
use
(これは能動態let O C(原形)なので、toは不要です。) - He was allowed ( use / to use ) my computer. (彼は私のコンピューターを使うことを許可された。)
答えを見る
to use
(letの受動態はbe allowed to doを使うのが一般的です。toが必要です。) - The children were made ( clean / to clean ) their room. (子供たちは部屋を掃除させられた。)
答えを見る
to clean
(be made ...という受動態なので、toが復活します。) - I saw the accident ( happen / to happen ). (私はその事故が起こるのを見た。)
答えを見る
happen
(これは能動態see O C(原形)なので、toは不要です。) - The man was seen ( run / to run ) away from the bank. (その男は銀行から走り去るのを見られた。)
答えを見る
to run
(be seen ...という受動態なので、toが復活します。) - The teacher had us ( write / to write ) an essay. (先生は私たちにエッセイを書かせた。)
答えを見る
write
(これは能動態have O C(原形)なので、toは不要です。) - He was made ( tell / to tell ) the truth. (彼は真実を話すよう強制された。)
答えを見る
to tell
(be made ...という受動態なので、toが復活します。) - We were not allowed ( enter / to enter ) the room. (私たちはその部屋に入ることを許可されなかった。)
答えを見る
to enter
(be allowed to do(letの受動態相当) です。) - She was last seen ( leave / to leave ) her house at 8 a.m. (彼女は午前8時に家を出るのを見られたのを最後に行方不明だ。)
答えを見る
to leave
(be seen ...という受動態なので、toが復活します。) - What made you ( change / to change ) your mind? (何があなたを心変わりさせたのですか?)
答えを見る
change
(これは能動態What made you C(原形)なので、toは不要です。)
まとめ
お疲れ様でした!使役動詞・感覚動詞のドリルはいかがでしたか?
能動態では make O do, see O do のように原形が来るのに、受動態になると be made to do, be seen to do のように to が復活する、というのが大きなポイントです。
また、see O do (全体) vs see O doing (途中) のニュアンスの違い、have/get O p.p. (受動関係) や help O (to) do といった応用パターンも、英語の表現力を豊かにするために欠かせません。
今回のドリルで間違えてしまった問題は、ぜひ解説を読み返し、なぜその答えになるのかを再確認してみてください。例文ごと音読して、感覚を掴んでいきましょう!