【大人の学び直し英語】間接話法 (He said that...) の作り方|時制の一致をマスター
「彼が『今、忙しい』と言っていたよ」と、他の人の発言を誰かに伝えることは日常茶飯事です。英語では、これを表現する方法が2つあります。
- 直接話法: He said, "I am busy now."
(彼は「私は今忙しい」と言った。) - 間接話法: He said that he was busy then.
(彼はその時忙しいと言った。)
大人の英会話では、引用符 (" ") を使わずに文を繋げる「間接話法」が圧倒的によく使われます。しかし、これには英語特有のやっかいなルールが伴います。
それが「時制の一致」です。なぜ am が was に、now が then に変わるのか? この記事では、間接話法をマスターするための2大ポイント、「時制の一致」と「語句の変化」を徹底的に解説します。
1. 間接話法とは? 2つの重要ルール
間接話法(Reported Speech)とは、他人の発言を引用符なしで、自分の文の一部として組み込んで伝える方法です。He said that... や She told me that... の形が基本です(that は省略可能)。
この変換を行う際、マスターすべきルールは以下の2点です。
- 時制の一致: メインの動詞(
saidなど)が過去形の場合、伝える内容の時制を「1段階過去」にずらす。 - 語句の変化: 「私」「今日」「ここ」といった言葉を、伝える視点に合わせて「彼」「その日」「そこ」のように変える。
この2点を押さえれば、間接話法は完璧です。順番に見ていきましょう。
2. 【最重要】「時制の一致」の基本ルール
「彼が~と言った」のように、伝達動詞が said や told という過去形の場合、それに続く that 節の中身も、時制を1段階「過去」にずらす必要があります。これが「時制の一致」の大原則です。
「言った」時点から見て、内容も「過去のこと」として扱う、という感覚です。
時制の変化パターン
| 直接話法の時制 | 間接話法の時制 (1段階過去へ) |
|---|---|
| 現在形 (am, is, are, goes) | 過去形 (was, were, went) |
| 現在進行形 (is studying) | 過去進行形 (was studying) |
| 過去形 (saw) | 過去完了形 (had seen) |
| 現在完了形 (have finished) | 過去完了形 (had finished) |
| 未来形 (will) | 過去未来形 (would) |
例文で見る変化
現在形 → 過去形
・直接: She said, "I am happy."
・間接: She said that she was happy.
現在進行形 → 過去進行形
・直接: He said, "I am reading a book."
・間接: He said that he was reading a book.
過去形 → 過去完了形
・直接: Tom said, "I bought a new car yesterday."
・間接: Tom said that he had bought a new car the day before.
(「言った(bought)」時より「買った(had bought)」時がさらに過去なので、大過去を表す過去完了形を使います)
未来形 (will) → 過去未来形 (would)
・直接: She said, "I will call you."
・間接: She said that she would call me.
【注意】時制の一致の「例外」
伝達動詞が過去形 said でも、that 節の中身が以下の場合は、時制をずらしません。
- 一般的な事実・真理
・直接: He said, "The earth is round."
・間接: He said that the earth is round.
(地球が丸いのは今も昔も変わらない真理だから) - 現在も変わらない事実・習慣
・直接: She said, "I live in Tokyo."
・間接: She said that she lives in Tokyo.
(彼女が「今も」東京に住んでいる場合)
3. 人称代名詞と「時・場所」の語句の変化
時制と並んで重要なのが、「誰が」「いつ」「どこで」言ったかに合わせて、言葉を適切に変えることです。
・直接: He said, "I am busy now."
・間接: He said that he was busy then.
(「私」は「彼」に変わり、「今」は「その時」に変わります)
主な語句の変化パターン
| 直接話法 | 間接話法 |
|---|---|
| now (今) | then (その時) |
| today (今日) | that day (その日) |
| yesterday (昨日) | the day before (前の日) |
| tomorrow (明日) | the next day / the following day (翌日) |
| here (ここ) | there (そこ) |
| this (これ) | that (それ) |
| these (これら) | those (それら) |
4. (応用) 疑問文と命令文の間接話法
said that... は平叙文(普通の文)の伝え方です。疑問文や命令文の場合は、伝達動詞が変わります。
疑問文 (~かどうか尋ねた)
伝達動詞に ask (尋ねる) を使い、if または whether (~かどうか) で繋ぎます。
・直接: She asked me, "Are you free?"
・間接: She asked me if I was free.
(ポイント:if の後は「主語 + 動詞」の語順に戻り、時制の一致が起きます)
※ What や Where などの疑問詞がある場合は、その疑問詞をそのまま使います。
・直接: He asked, "Where do you live?"
・間接: He asked me where I lived.
命令文 (~するように言った)
伝達動詞に tell (言う) や ask (頼む) を使い、[tell/ask] + [人] + to do の形を使います。
・直接: The doctor said to me, "Take this medicine."
・間接: The doctor told me to take that medicine.
まとめ
間接話法は、一見複雑に見えますが、核となるルールは「時制の一致」と「語句の変化」の2つだけです。
- 伝達動詞が過去形 (
said) なら、続く内容は時制を1段階過去にずらす。 - ただし、「変わらない真理」や「現在の習慣」は例外。
- 人称代名詞 (
I→he) や時・場所 (now→then) を伝える視点に合わせる。 - 疑問文は
ask if [主語+動詞]、命令文はtell [人] to doの形になる。
最初は難しく感じるかもしれませんが、このルールに従って変換する練習を繰り返せば、必ずマスターできます。会話の中でスムーズに使えるよう、例文を何度も音読してみてください。練習問題の記事も準備していますのでご利用ください。
【大人の学び直し英語】間接話法 (He said that...) 実践ドリル | 時制の一致・語句の変化を練習問題でマスター - 月影