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【中国語文法】「量詞」の基本と「二(èr) / 两(liǎng)」の使い分けを徹底解説!

 

第6回:【数詞・量詞①】数と「量詞」の基本

中国語文法学習の第6回へようこそ!今回は、多くの学習者が最初の大きな壁と感じる「数詞(すうし)」「量詞(りょうし)」の基本を学びます。

日本語の「1個、2本、3人」のように、中国語でものを数える時には「数詞+量詞+名詞」という形が必須です。この「量詞」の感覚を掴むことが、中国語マスターへの第一歩です。

まずは数の数え方と、最重要ルールの「二 (èr)」と「两 (liǎng)」の使い分け、そして「量詞とは何か」を徹底的に解説します!


数詞:数の数え方

まずは基本となる数の読み方を確認しましょう。

  • 0〜10
    (líng) - 0 ※ とも書きます
    ()
    (èr)
    (sān)
    ()
    ()
    (liù)
    ()
    ()
    (jiǔ)
    (shí)
  • 大きな単位
    (bǎi) - 百
    (qiān) - 千
    (wàn) - 万
    亿() - 億

数字読みのポイント(零の使い方):

  1. 「10」台は、十一 (shíyī)十二 (shí'èr)... となります。
  2. 「100」以上で、途中に「0」が入る場合、零 (líng) を1回だけ読みます。
    例:105 → 一百零五(yì bǎi líng wǔ)
    例:2025 → 两千零二十五(liǎng qiān líng èrshí wǔ)
  3. 末尾が「0」の場合は、 を読みません。
    例:150 → 一百五(yì bǎi wǔ) ※ 一百五十 (yì bǎi wǔshí) も可。

最重要:「二 (èr)」と「两 (liǎng)」の使い分け

日本語にはない「2」の使い分けです。これは中国語学習で最初に出会う重要なルールです。

「二 (èr)」を使う場面

  1. 序数(順番)や番号で使う
    例:二月(èryuè) - 2月
    例:第二(dì-èr) - 第二、2番目
    例:二楼(èr lóu) - 2階(※两楼とは言わない)
  2. 数字の羅列(電話番号、計算など)で使う
    例:二二三四(èr èr sān sì) - 2234
    例:二加二等于四(èr jiā èr děngyú sì) - 2+2=4
  3. 「十」「百」「千」の1の位・10の位で使う
    例:十二(shí'èr) - 12
    例:二十二(èrshí'èr) - 22

「两 (liǎng)」を使う場面

  1. 量詞(~個、~人など)の前に置く(最重要!)
    例:两个人(liǎng ge rén) - 2人の人(二个人 とは言わない)
    例:两本书(liǎng běn shū) - 2冊の本(二本书 とは言わない)
  2. 「百」「千」「万」「亿」の単位の前に置く
    例:两百(liǎng bǎi) - 200(二百 èrbǎi も可だが、两百 が口語的)
    例:两千(liǎng qiān) - 2000(二千 èrqiān も可)
    例:两万(liǎng wàn) - 2万(二万 èrwàn とはあまり言わない)

覚え方:「~個」「~冊」のように「量詞」が来たら 两 (liǎng)と覚えておけば、会話の8割はカバーできます。

「半 (bàn)」の使い方

(bàn) は「半分、0.5」を表します。語順に注意しましょう。

  • 1.5:一个半(yí ge bàn) (1個と半分) ※「数詞+量詞+半」
  • 0.5:半个(bàn ge) (半個) ※「半+量詞」
  • 2.5:两个半(liǎng ge bàn)
  • 時間(30分):半(个)小时(bàn (ge) xiǎoshí)
    例:1時半 → 一点半(yì diǎn bàn)

その他の数の表現(序数・概数など)

基本的な数以外にも、様々な表現があります。

  • 序数(順番): 「第 (dì) + 数字」で作ります。
    例:第一(dì-yī) - 第一、1番目
    例:第六课(dì-liù kè) - 第6課
  • 小数(小数点): 小数点は「点 (diǎn)」と読みます。
    例:3.14 → 三点一四(sān diǎn yī sì)
  • 百分数(パーセント): 「百分之 (bǎifēnzhī) + 数字」で表します。
    例:50% → 百分之五十(bǎifēnzhī wǔshí)
  • 分数: 「(分母)分之 (fēnzhī)(分子)」と、日本語と順序が逆になります。
    例:1/3 → 三分之一(sān fēn zhī yī)
  • 倍数: 「倍 (bèi)」を使います。
    例:两倍(liǎng bèi) - 2倍
  • 概数(おおよその数):
    • 「~ぐらい」: 多 (duō)左右 (zuǒyòu) を使います。
      例:十多个人(shí duō ge rén) - 10数人
      例:一百块左右(yì bǎi kuài zuǒyòu) - 100元ぐらい
    • 隣り合う数字を並べる:
      例:两三天(liǎng sān tiān) - 2、3日

中国語文法の核心:「量詞」とは?

「量詞」とは、モノや動作を数える単位となる言葉です。日本語の「~個」「~本」「~回」といった助数詞に似ていますが、中国語ではほぼ全ての名詞に専用の量詞があり、省略できないのが大きな特徴です。</

基本ルール:「数詞 + 量詞 + 名詞」

日本語:「(1人の)学生」「(1冊の)本」
中国語:一个学生(yí ge xuésheng) / 一本书(yì běn shū)

一学生一本 とは言えません。必ず「数詞+量詞+名詞」のセットが必要です。(一个人 のように が省略される特殊な場合を除く)

量詞は大きく分けて「名量詞」と「動量詞」の2種類があります。

1. 名量詞:モノを数える

名詞(モノ)を数えるための量詞です。これが量詞の大部分を占めます。

  • 形態単位(152): モノの形や性質によって決まる、いわば「固有の量詞」です。
    例:(ge) - (人、リンゴなど、汎用性が高い)
    一个人(yí ge rén) - 1人の人
    例:(běn) - (本、雑誌など、冊子状のもの)
    两本书(liǎng běn shū) - 2冊の本
    例:(zhāng) - (紙、テーブル、ベッドなど、平たくて広いもの)
    一张桌子(yì zhāng zhuōzi) - 1つのテーブル
    例:(zhī) - (犬、猫、鳥など、動物の多く)
    三只猫(sān zhī māo) - 3匹の猫

2. 動量詞:動作の回数を数える

動詞(動作)の回数や所要時間を数えるための量詞です。「(動詞) + 数詞 + 量詞」の形をとります。

  • () - 「~回」(一般的な回数)
    例:我去过一次。(Wǒ qùguo yí cì.) - 私は1回行ったことがあります。
    例:请再说一次。(Qǐng zài shuō yí cì.) - もう一度言ってください。
  • (biàn) - 「~回、~遍」(動作の最初から最後までを一区切りとして数える)
    例:我看了三遍。(Wǒ kàn le sān biàn.) - 私は3回(通しで)見ました。
  • (tàng) - 「~回」(往復の回数)
    例:我上个星期去了一趟上海。(Wǒ shàng ge xīngqī qù le yí tàng Shànghǎi.) - 私は先週、上海へ1回(行って帰って)来ました。

計量単位(度量衡・金銭・時刻)

名量詞の中には、日本語の「キログラム」「メートル」「円」「時」のように、単位そのものが量詞として機能するもの(計量単位)も多くあります。

  • 度量衡(重さ・長さ)
    公斤(gōngjīn) - キログラム
    (jīn) - 500グラム(中国独自の単位)
    公里(gōnglǐ) - キロメートル
    () - メートル
  • 金銭の単位(口語)
    (kuài) - 元(例:十块(shí kuài) - 10元)
    (máo) - 角(0.1元)(例:五毛(wǔ máo) - 0.5元)
    ※書き言葉では 元 (yuán), 角 (jiǎo), 分 (fēn) を使います。
  • 時刻の単位
    (diǎn) - ~時
    (fēn) - ~分
    () - 15分(例:三点一刻(sān diǎn yí kè) - 3時15分)

まとめ

今回は「数詞」と「量詞」の基本ルールを学びました。

  • 数の読み方零 (líng) の使い方をマスターする。
  • 二/两の区別:**量詞の前は 两 (liǎng)!** これが最重要。序数や番号は 二 (èr)
  • 量詞とは:「数詞+量詞+名詞」の語順が必須。
  • 量詞の種類:モノを数える「名量詞」(, , ...)と、動作を数える「動量詞」(, ...)がある。

量詞は、単語を覚えるときに「shū(本)」と覚えるのではなく、「yì běn shū(一冊の本)」とセットで覚えるのが上達の近道です。

次回、【第7回:数詞・量詞②】では、さらに具体的な名量詞・動量詞の種類や、量詞の応用的な使い方について解説します。お楽しみに!