女優イム・ジヨン(임지연)の魅力とおすすめ出演作4選
韓国ドラマ界で今、最も強烈な印象を残している女優の一人が、イム・ジヨン(임지연)ではないでしょうか。世界的大ヒット作『ザ・グローリー』で演じた悪役パク・ヨンジンの、憎らしいほどに完璧な演技は記憶に新しく、多くの視聴者を震撼させました。
しかし、彼女の魅力は悪役だけにとどまりません。衝撃的なデビュー作から、健気なヒロインまで、役柄によって全く異なる顔を見せる「カメレオン女優」です。今回は、そんなイム・ジヨンの凄みと魅力が詰まった、必見の代表作4選をご紹介します。
イム・ジヨンのプロフィールと演技の魅力
イム・ジヨンは1990年6月23日生まれ。名門・韓国芸術総合学校の演劇院で演技を学びました。彼女の名が世に知れ渡ったのは、2014年の映画『情愛中毒』。ソン・スンホンを相手に、禁断の愛に溺れるミステリアスなヒロインを演じ、その大胆かつ繊細な演技で大鐘賞など数々の新人女優賞を受賞しました。
その後、ドラマ『吹けよ、ミプン』で初の主演を務めるなどキャリアを積みますが、彼女のキャリアを決定づけたのは間違いなく『ザ・グローリー』です。笑顔で残虐ないじめを行うパク・ヨンジン役は、彼女の演技力の高さを世界に証明し、百想芸術大賞の助演女優賞に輝きました。悪役としての強烈なインパクトと、純真な役柄を演じきる振り幅の大きこそが、イム・ジヨンの最大の魅力です。
イム・ジヨン出演 おすすめ作品4選
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『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(2022年)
配信:Netflix など。2025年10月時点
イム・ジヨンを語る上で絶対に外せない、彼女のキャリアを代表する作品です。主人公ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)の人生を破壊した、学生時代のいじめの主犯格パク・ヨンジンを演じました。一切の罪悪感を持たず、裕福で美しいまま生きる姿、そして追い詰められた時に見せる狂気。その全てが完璧で、視聴者に強烈なトラウマと賞賛を同時に与えました。
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『情愛中毒』(2014年)
配信:U-NEXT , Amazonプライム など。2025年10月
彼女の衝撃的な長編映画デビュー作(R18+指定)。ベトナム戦争末期の軍官舎を舞台に、エリート軍人(ソン・スンホン)と許されない恋に落ちる部下の妻チョン・ガフン役を演じました。多くを語らないミステリアスな雰囲気と、抑えきれない情熱を大胆に表現し、新人とは思えない存在感で観客を魅了。この作品で彼女は一躍時の人となりました。
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『吹けよ、ミプン』(2016年)
配信:Amazonプライム,など。2025年10月時点
『ザ・グローリー』のパク・ヨンジンとは正反対の、純粋で健気なヒロインを演じた長編ホームドラマ。本作でイム・ジヨンは初のタイトルロール(主演)を務めました。脱北者という困難な背景を持ちながらも、明るく前向きに生きるキム・ミプン役を好演。彼女の「善」の演技の幅広さを確認できる作品です。
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『スピリットウォーカー』(2021年)
配信:Prime Video , U-NEXT など。2025年10月時点
12時間ごとに体が入れ替わってしまう男(ユン・ゲサン)の死闘を描いたアクション映画。イム・ジヨンは、主人公の行方を追う謎の女性ムン・ジナ役を演じました。ミステリアスな役どころで、緊迫した物語に華を添えています。スリリングな展開の中で、彼女のクールな表情とアクションシーンでの存在感が光ります。
まとめ
イム・ジヨンは、『ザ・グローリー』の強烈な悪役でその名を世界に轟かせましたが、彼女の本質は、デビュー作から一貫して難役へ挑戦し続ける「実力派女優」であることです。
観る者の心を掴んで離さない彼女の「怪演」と「熱演」。ここで紹介した作品を見比べれば、あなたもきっとイム・ジヨンという女優の底知れぬ魅力の虜になることでしょう。