俳優ソン・スンホン(송승헌)の魅力とおすすめ代表作4選
「韓流」という言葉が生まれるきっかけとなったドラマで、その中心にいた俳優がソン・スンホン(송승헌)です。彼の魅力は、歳を重ねても変わらない彫刻のような端正なルックスと、トレードマークとも言える「濃い眉」にあります。
初期の作品では一途な愛に生きる青年役でアジア中の視聴者を涙させ、その後も次々とヒット作に出演。近年は、大人の色気や複雑な内面を要求される難役にも挑戦し、俳優としての深みを増し続けています。今回は、そんな「元祖韓流スター」ソン・スンホンの魅力が光る、彼のキャリアを語る上で欠かせない代表作を4つ厳選してご紹介します。
ソン・スンホンのプロフィールと演技の魅力
ソン・スンホンは1976年10月5日生まれ。1995年にモデルとしてデビューし、俳優活動を開始。彼の名を一躍アジア全土に轟かせたのが、2000年のドラマ『秋の童話』です。
彼の演技の魅力は、その非の打ち所のないルックスから放たれる「切ない眼差し」にあります。特にメロドラマでの彼は、愛する人を想う苦悩や悲しみを、目や表情で雄弁に語ります。除隊後の復帰作となった2008年の『エデンの東』では、過酷な運命に翻弄される男の生き様を熱演し、MBC演技大賞の最高賞である「大賞」を受賞。トップ俳優としての地位を不動のものにしました。
その後も、映画『情愛中毒』での破滅的な愛や、最新作『秘顔-ひがん-』での欲望を秘めた指揮者役など、キャリアに安住せず常に新境地を開拓し続けています。
ソン・スンホン出演 おすすめ代表作4選
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『秋の童話』(2000年)
配信:U-NEXT , Amazonプライム など。2025年10月
YouTubeで(A Tale of Autum) MVを見る
ソン・スンホンを語る上で、この作品は絶対に外せません。韓流ブームの火付け役となった「四季シリーズ」の第一作で、彼はソン・ヘギョ演じるウンソを一途に愛し続ける兄、ジュンソを演じました。
許されないと知りながらも募る想いと、残酷な運命の間で苦悩する姿は、多くの視聴者の涙を誘いました。若き日のソン・スンホンの、純粋でひたむきな魅力が凝縮された、韓流メロドラマの金字塔的作品です。
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『エデンの東』(2008年)
配信:TSUTAYA DISCAS など。2025年10月
彼の兵役除隊後の復帰作であり、その年のMBC演技大賞を受賞したキャリアの集大成ともいえる作品です。1960年代から現代に至る激動の時代を背景に、復讐のために生きる男イ・ドンチョルの壮絶な一代記を描いています。
愛と裏切り、家族との絆と宿命的な対立の狭間で、荒々しくも純粋な心を持つ主人公を熱演。全56話という長編ながら、その重厚なストーリーとソン・スンホンの圧倒的な存在感に引き込まれます。
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『情愛中毒』(2014年)
配信:U-NEXT , Amazonプライム など。2025年10月
※R15+指定の作品です。
それまでの「誠実な好青年」というパブリックイメージを覆し、新境地を開いた作品がこの映画です。1960年代のベトナム戦争末期を舞台に、彼はエリート軍人でありながら部下の妻と禁断の不倫関係に溺れていく主人公ジンピョンを演じました。
理性と欲望の間で葛藤し、破滅へと向かっていく様を、大胆なラブシーンも辞さずに熱演。大人の俳優としての「色気」と「危うさ」を強烈に観客に印象付けた、重要なターニングポイントとなった一作です。
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『秘顔-ひがん-』(2024年)
配信:Amazonプライム(レンタル) , hulu など。2025年10月
※R18+指定の作品です。
『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョン、『財閥 x 刑事』のパク・ジヒョンと共演した最新のサスペンス・スリラー。監督は『情愛中毒』のキム・デウが務めました。
ソン・スンホンは、失踪した婚約者を案じながらも、代理で現れた魅力的なチェリストに惹かれていくカリスマ指揮者ソンジンを演じます。激しい情愛、連続するどんでん返し、そして剥がされていく〈秘密の顔〉。彼の持つ人間味と男らしさの裏に隠された「秘密の欲望」を演じきり、新たな一面を見せた意欲作です。
まとめ
ソン・スンホンは、「韓流の王子様」から始まり、『エデンの東』で演技派俳優としての地位を確立し、今や「大人の深み」と「危険な魅力」を兼ね備えた俳優へと見事に進化を遂げました。彼の特徴的な眉と強い眼差しは、純粋な愛を語る時も、禁断の愛に溺れる時も、その役柄に説得力を与えます。
ここで紹介した4作品は、彼のキャリアの異なる側面を映し出す代表作です。彼のドラマに触れれば、あなたもきっとその甘くも切ない魅力の虜になることでしょう。