俳優キム・ウビン(김우빈)の魅力とおすすめドラマ4選
モデル出身の圧倒的なスタイルと、「恐竜顔」とも称される個性的なルックスで強烈な存在感を放つ俳優、キム・ウビン。彼はただのイケメン俳優ではありません。反抗的ながらも憎めない不良役でスターダムに駆け上がり、その後、病による空白期間という大きな試練を乗り越えました。
復帰後の彼は、以前の鋭さに加えて、深い人間味と温かさを感じさせる俳優へと変貌を遂げました。今回は、そんなキム・ウビンの波瀾万丈なキャリアと、彼の魅力が詰まった代表作ドラマ4選をご紹介します。
キム・ウビンのプロフィールと演技の魅力
1989年7月16日生まれ。2008年にモデルとしてデビューし、そのカリスマ性でランウェイを席巻しました。2011年から俳優活動を開始し、2013年のドラマ『相続者たち』で演じたチェ・ヨンド役で大ブレイク。主人公のライバルでありながら、切ない背景を持つ不良という複雑な役どころを演じきり、シンドロームを巻き起こしました。
順調にキャリアを重ねていた2017年、上咽頭がんの診断を受け、すべての活動を中断。約3年にもわたる闘病生活を経て、2022年のドラマ『私たちのブルース』で感動的な復帰を果たしました。人生の苦難を乗り越えた彼だからこそ表現できるようになった、深みと温かみのある演技が、復帰後の彼の最大の魅力となっています。
キム・ウビン出演 おすすめドラマ4選
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『相続者たち』(2013年)
配信: U-NEXT, Amazonプライム
キム・ウビンを語る上で絶対に外せない、彼を一躍トップスターに押し上げた作品です。彼が演じたのは、名門私立高校を牛耳る不良、チェ・ヨンド。主人公(イ・ミンホ)とは対立し、ヒロイン(パク・シネ)をいじめながらも次第に惹かれていくという、典型的な「悪い男」です。
しかし、その乱暴な言動の裏にある孤独や愛情への渇望を、彼は鋭い眼差しと切ない表情で巧みに表現。多くの視聴者が「ヨンド派」になる社会現象を巻き起こした、彼のカリスマ性が爆発した代表作です。
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『私たちのブルース』(2022年)
配信:Netflix (独占配信) など。2025年10月時点
長い闘病生活を経て、キム・ウビンが本格的にドラマ復帰を果たした記念碑的作品。済州島を舞台にしたオムニバス形式のヒューマンドラマで、彼は心優しき船長パク・ジョンジュンを演じました。
かつての鋭く尖ったイメージとは対照的な、穏やかで包容力のある演技は、彼の人間的な成長と深みを強く感じさせました。特にハン・ジミン演じる訳ありの海女とのロマンスは、多くの視聴者の涙を誘い、俳優キム・ウビンの「第2章」の幕開けを鮮烈に印象付けました。
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『全てが叶うだろう』(邦題:魔法のランプにお願い)(2025年)
配信:Netflix (独占配信) など。2025年10月時点
2025年10月より配信が開始されたばかりの最新作にして、完全復活をアピールするファンタジー・ラブコメディ。『むやみに切なく』以来、約9年ぶりにペ・スジと共演することでも大きな話題となりました。
キム・ウビンが演じるのは、なんとランプの精霊「ジニー」。感情過多で怒りっぽいジニーと、彼をランプから呼び出した冷徹なヒロイン(ペ・スジ)が、3つの願いを巡って繰り広げる物語です。これまでのイメージを覆すコミカルな演技や、スジとの息の合った掛け合いは必見です。
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『むやみに切なく』(2016年)
配信:tsutaya discas など。2025年10月時点
彼が活動休止に入る直前に主演した、切ないラブストーリーです。彼が演じたのは、余命宣告を受けた傍若無人なトップスター、シン・ジュニョン。学生時代に悪縁で別れたヒロイン(ペ・スジ)と再会し、残された時間で愛を貫こうとします。
この作品で彼が演じた「余命わずかなスター」という役柄は、その後の彼の運命と重なり、今見返すとより一層胸に迫るものがあります。彼の俳優としての魅力が詰まった、涙なしには見られない作品です。
まとめ
キム・ウビンは、その圧倒的なビジュアルだけでなく、人生の大きな試練を乗り越えたことで得た深い表現力を持つ、唯一無二の俳優です。「悪い男」から「心優しい船長」、そして「ランプの精霊」まで、彼の演じるキャラクターは常に私たちを魅了し続けます。
彼の復帰を心から喜びつつ、これから彼がどのような新しい顔を見せてくれるのか、ますます目が離せません。ぜひ、彼の出演作に触れて、その魅力の深さを感じてみてください。