わかる中国語文法⑤:表現が広がる!4つの機能的「連語」を使いこなす(連動・介詞・的・方位)
こんにちは!中国語文法シリーズの第5回です。
第4回では、文の「土台」となる5つの基本連語(主述、動賓、修飾、補足、並列)を学びました。これらで文の骨格は作れるようになりましたね。
今回は、その骨格に「肉付け」をして、より豊かで具体的な表現にするための「機能的な連語」を4つ紹介します。「どのように」「どこで」「だれの」「どの場所」といった詳細情報を加えるための重要な部品です。これらを使いこなせれば、あなたの中国語は一気に表現力を増します!
表現力を高める4つの「機能的」連語
前回学んだ基本連語に、これらの機能的連語を組み合わせていくイメージです。ひとつずつ見ていきましょう。
025 连动连语 (連動連語)
「〜しに〜する」「〜して〜する」のように、2つ以上の動詞(句)が連続して起こる連語です。2つ目の動作が1つ目の動作の「目的」や「方法」を表すことが多いです。
構造: 動詞1 + (目的語1) + 動詞2 + (目的語2)
- 坐着看书() - (座って 本を読む)
- 去上海出差() - (上海へ 出張に行く)
- 买东西吃() - (食べ物を 買いに行く) ※「買う(→)もの(→)食べる」
- 有事找他() - (用事があって 彼を訪ねる)
026 介词连语 (介詞連語)
「〜で」「〜から」「〜と」「〜に」といった、場所・時間・対象・方法などを表す連語です。「介詞(前置詞)」+「名詞(や代名詞)」で作られます。日本語と語順が違うことが多いので特に重要です!
構造: 介詞 + 名詞/代名詞
注意: 文中では、多くの場合「動詞の前」に置かれます。
- 在北京() - (北京で)
例: 我 在北京 工作。() - 私は北京で働いています。 - 跟他() - (彼と)
例: 我 跟他 学习。() - 私は彼と一緒に勉強します。 - 从东京() - (東京から)
例: 他 从东京 来了。() - 彼は東京から来ました。
027 "的"连语 ("的"連語)
助詞の「的()」を使った連語で、「〜の」「〜な」という修飾関係を作ります。第4回で学んだ「修飾連語」の代表的な形ですが、特に「的」の後ろの名詞が省略されると、「〜のもの」「〜な人/こと」という意味の「カタマリ」になるのが特徴です。
構造: 名詞/形容詞/連語 + 的 + (省略された名詞)
- 我的() - (私のもの)
例: 这本书 是 我的。() - この本は私のものです。 - 红的() - (赤いもの)
例: 我 喜欢 红的。() - 私は赤いものが好きです。 - 我买的() - (私が買ったもの)
例: 这是 我买的。() - これは私が買ったものです。
028 方位连语 (方位連語)
「〜の上」「〜の中」「〜の前」など、具体的な位置・場所を示す連語です。「名詞」+「方位詞(上, 下, 里, 前 など)」で作られます。
構造: 名詞 + 方位詞 (上/下/里/外/前/后...)
- 桌子上() - (テーブルの上)
- 书包里() - (カバンの中)
- 学校前面() - (学校の前)
- 电脑旁边() - (パソコンのそば)