わかる中国語文法④:文の土台!5つの基本「連語」パターンを徹底解説
こんにちは!中国語文法シリーズの第4回です。
第3回では、漢字が集まって1つの「単語」になるルール(複合語)を学びました。これで皆さんの単語力はグッと上がったはずです。
さて、単語を覚えたら、次はいよいよ「文」を作りたいですよね。でも、単語をただ並べるだけでは文になりません。単語と単語を組み合わせて、意味のある「カタマリ」を作る必要があります。
それが今回学ぶ「連語(れんご)」です。日本語では「フレーズ」とも呼ばれます。この「連語」こそが、文を組み立てるための重要な「部品」となるのです。ここをマスターすれば、中国語の文構造が驚くほどクリアに見えてきますよ!
019 単語と連語
まず、「単語」と「連語」の違いをはっきりさせましょう。
- 単語 (单词 dāncí):意味を持つ最小単位。
例: 我(), 吃(), 苹果() - 連語 (短语 duǎnyǔ):2つ以上の「単語」が集まってできた、ひとかたまりの「部品」。
例: 吃 苹果() (リンゴを食べる)
前回学んだ「複合語」は、漢字が集まって1つの「単語」を作るルールでした(例:吃饭()は「食事する」という1単語)。
今回学ぶ「連語」は、単語と単語を組み合わせて「文の部品」を作るルールです。この部品の組み立て方には、大きく分けて5つのパターンがあります。
文の「基本構造」を作る5大連語
中国語の文は、この5つの「連語」パターンを組み合わせて作られています。一つずつ見ていきましょう!
020 主述連語 (主語 + 述語)
「〜が〜する」「〜は〜だ」という、文の骨格そのものになる連語です。前の単語が「主語」、後ろの単語が「述語」の関係になっています。
構造: 主語 + 述語
- 天气 很好() - (天気が 良い)
- 他 来了() - (彼が 来た)
- 明天 星期一() - (明日は 月曜日だ)
021 修飾連語 (修飾語 + 被修飾語)
「〜な〜」「〜の〜」「〜に〜する」のように、前の単語が後ろの単語を詳しく説明(修飾)する連語です。名詞を説明する場合と、動詞や形容詞を説明する場合があります。
構造: 修飾語 + 被修飾語
- 红 苹果() - (赤い リンゴ)
- 我的 朋友() - (私の 友達)
- 认真 学习() - (真面目に 勉強する)
- 很 快() - (とても 速い)
022 補足連語 (動詞/形容詞 + 補語)
「〜し終わる」「〜できる」「〜するのが〜だ」のように、後ろの単語が前の動詞や形容詞の「結果」や「程度」などを補足説明する連語です。
構造: 動詞/形容詞 + 補語
- 看 完() - (見て 終わる = 見終わる)
- 听得懂() - (聞いて 理解できる = 聞き取れる)
- 跑得 很快() - (走るのが とても速い)
023 動賓連語 (動詞 + 目的語)
「〜を〜する」という、動作の対象(目的語)を表す連語です。英語の「VO」にあたります。
構造: 動詞 + 目的語
- 吃 米饭() - (ご飯を 食べる)
- 学 中文() - (中国語を 学ぶ)
- 看 电视() - (テレビを 見る)
024 並列連語 (A + B)
「〜と〜」「〜や〜」のように、同じ種類の単語を対等な関係で並べた連語です。
構造: 単語A + (接続詞) + 単語B
- 你 和 我() - (あなた と 私)
- 爸爸 妈妈() - (お父さん (と) お母さん)
- 今天 明天() - (今日 (と) 明日)