月影

日々の雑感

【大人の学び直し英語】willとbe going toの違いは? 未来形の使い分けを徹底解説

 

【大人の学び直し英語】時制(4) 未来形 (will / be going to) の完全ガイド

英語を学び直す中で、「未来のこと」を話したい場面は非常に多いですよね。「~するつもりです」「~するでしょう」と言いたいとき、willbe going to のどちらを使えばいいか迷った経験はありませんか?

学生時代、「will = be going to」と習ったかもしれませんが、実はこの二つには明確なニュアンスの違いがあります。この違いを理解することが、より自然な英語を話すためのカギとなります。

この記事では、「大人の学び直し」の視点から、willbe going to の核心的な違いと使い分けを、例文と共に徹底的に解説します。

1. will のコアイメージ:「その場の意志」と「主観的な予測」

will の根本にあるイメージは、「話している瞬間の強い意志」や「(特に根拠はないが)そうなるだろう」という主観的な予測です。

用法①:その場で決めた意志・申し出(「〜するよ!」)

will の最も代表的な使い方が、話しているその場で「~しよう!」と決めた意志を表すときです。前から計画していたことではなく、今決めた、という即時性がポイントです。

(電話が鳴っているのを聞いて)
I'll get it. (私が出ます。)

(メニューを見て)
I'll have the steak. (ステーキにします。)

(相手が重い荷物を持っているのを見て)
I'll help you with those bags. (その荷物、手伝いますよ。)

これらはすべて、前から予定していたことではなく、その場の状況に応じて「今、そうする」と決めたことを表しています。

用法②:主観的・漠然とした予測(「〜だろうね」)

もう一つの使い方は、話者の主観に基づく未来の予測です。明確な根拠があるわけではなく、「私はそう思う」というニュアンスが含まれます。

I think it will rain tomorrow. (明日は雨が降ると思うよ。)
※天気予報を見たわけではなく、なんとなくそう思う、という感じです。

You will be a great leader. (あなたは素晴らしいリーダーになるでしょう。)
※話者の信念や期待が込められています。

He will probably pass the exam. (彼はおそらく試験に合格するだろう。)

2. be going to のコアイメージ:「事前の計画」と「現在の兆候」

be going to の根本イメージは、「すでに未来に向かって進み始めている(going)」という感覚です。ここから、「すでに決めている予定」や「現在の兆候から導かれる予測」という意味が生まれます。

用法①:前から決めていた予定・計画(「〜する予定です」)

will が「今決めたこと」なのに対し、be going to話す前からすでに決めている予定や計画を表します。

I'm going to buy a new car next month. (来月、新しい車を買う予定です。)
※今決めたのではなく、すでにお金を貯めたり、車種を選んだりしている段階です。

We are going to have a meeting this afternoon. (今日の午後、会議があります。)
※すでにスケジュールされている予定です。

She is going to study abroad next year. (彼女は来年、留学する予定です。)
※そのための準備がすでに始まっているニュアンスです。

用法②:現在の兆候に基づく予測(「〜しそうだ」)

will が「主観的な予測」なのに対し、be going to目に見える兆候や現在の状況に基づいた、確度の高い予測を表します。

(黒い雲が空を覆っているのを見て)
Look at those dark clouds! It's going to rain. (あの黒い雲を見て!雨が降りそうだ。)

(その人がよろめいているのを見て)
Watch out! You're going to fall. (危ない!転びそうですよ。)

(試験前に全く勉強していない友人に対して)
He is going to fail the exam. (彼は試験に落ちそうだね。)
※「勉強していない」という現在の兆候に基づいています。

3. will vs be going to 比較まとめ

この二つの使い分けを、観点ごとに表で比較してみましょう。

観点 will be going to
コアイメージ 話者の「意志」、主観 未来への「流れ」、客観
意志・計画 その場で決めた意志
(「~するよ!」)
事前に決めた計画・予定
(「~する予定だ」)
例文(意志) A: "It's cold." B: "I'll close the window."
(寒いな→じゃあ窓閉めるよ)
I'm going to clean my room tomorrow.
(明日部屋を掃除する予定だ)
未来予測 主観的・漠然とした予測
(「~だろうな」)
現在の兆候に基づく予測
(「~しそうだ」)
例文(予測) I think he will win.
(彼が勝つと思うよ)
Look! He's going to win!
(見て!彼が勝ちそうだ!)

4. 【発展】その他の未来表現

willbe going to 以外にも、未来を表す表現があります。これらも使いこなせると、表現の幅がぐっと広がります。

① 現在進行形 (be + ...ing) : 確定した近い未来の予定

be going to よりもさらに確実性が高く、すでに手配や準備が完了しているような、近い未来の確定的な予定を表します。

I am meeting my client at 3 PM. (午後3時にクライアントと会うことになっている。)
※すでにアポが確定している状態。

We are flying to Hawaii next week. (来週、ハワイへ行きます。)
※航空券の手配が完了しているニュアンス。

② 現在形 : 時刻表・カレンダー上の確定事項

電車やバスの時刻表、映画の上映時間、カレンダー上の行事など、変更の余地がない「確定したスケジュール」を表す場合は、現在形を使います。

The train leaves at 10:30 AM. (その電車は午前10時半に出発します。)

Christmas is on a Wednesday this year. (今年のクリスマスは水曜日です。)

まとめ:コアイメージで使い分けに自信を

今回は、未来を表す willbe going to の違いを中心に解説しました。

【未来形のポイント】

  • will:「その場の意志」「主観的な予測」
  • be going to:「事前の計画」「現在の兆候に基づく予測」
  • 現在進行形:手配済みの確定的な予定(be going to より確実)
  • 現在形:時刻表など、動かせないスケジュール

最初は難しく感じるかもしれませんが、このコアイメージの「感覚」を掴むことが、ネイティブの使い分けに近づく一番の近道です。「今決めたか?前から決めていたか?」「根拠はあるか?ないか?」を自問自答しながら、ぜひ実際の会話や英作文で使い分けてみてください。

追記:shallは日常会話ではほとんど使いません。

www.namuamidabu.com