俳優ピーター・ホー(何潤東)の魅力とおすすめドラマ4選
中華圏ドラマには、長身でカリスマ性を放つ魅力的な俳優が数多く存在しますが、私が特に注目しているのが、幅広い役柄をこなし、国際的に活躍するピーター・ホー(何潤東)です。彼は力強いヒーローから、繊細な、あるいは個性的な役柄まで、その確かな演技力で深みを与えます。
今回は、そんなピーター・ホーの魅力が光る、日本でも視聴可能な出演ドラマを4作品厳選してご紹介します。
ピーター・ホー(何潤東)のプロフィールと演技の魅力
ピーター・ホーは1975年9月13日、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。アメリカで生まれた後、台湾で育ち、カナダのオンタリオ州立芸術大学で学びました。1994年に俳優デビューし、1998年には歌手としてもデビューしています。
彼の魅力は、185cmという恵まれたスタイルだけでなく、俳優、歌手、モデル、さらには監督やプロデューサーとしても活躍するその多才さにあります。日本では、映画『T.R.Y.』(2003)や『着信アリ2』(2005)、そして『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』(2003)でシリーズ初の外国人仮面ライダー(仮面ライダーサイガ)を演じたことで記憶しているファンも多いでしょう。
近年では『月に咲く花の如く』で見せた温和で包容力のある役柄が絶賛された一方で、まったく異なるタイプの役柄にも挑戦し続けており、その演技の振り幅の広さが彼を第一線で輝かせ続けている源です。
ピーター・ホー出演 おすすめドラマ4選
-
『月に咲く花の如く』(2017年)
配信:tsutaya discas。(2025年10月時点)
YouTubeで予告編を見る:【予告編】月に咲く花の如く
多くの視聴者の心を掴んだ、彼のキャリアを代表する役柄の一つです。スン・リー(孫儷)演じる主人公・周瑩(しゅうえい)を深い愛情で支える夫、呉聘(ごへい)を演じました。彼の温和で誠実、包容力に満ちた姿は「理想の夫」として絶大な人気を博しました。物語の序盤で退場してしまうにもかかわらず、その存在感は作品全体を通して非常に大きく、ピーター・ホーの「温」の魅力が最大限に発揮された作品です。
-
『浮図縁(ふずえん)~乱世に咲く真実の愛~』(2022年)
配信:FOD, Prime Video
ワン・ホーディー(王鶴棣)主演のロマンス史劇で、ピーター・ホーは重要な役どころである福王(ふくおう)を演じています。物語序盤では、臆病で気の弱い皇子として登場しますが、彼が皇位に就いてからは、権力によって変貌していく様を見事に演じきりました。『月に咲く花の如く』の優しい呉聘(ごへい)役とは180度異なる、人間の弱さと恐ろしさを体現した彼の演技は必見です。
-
『飛狐外伝 レガシー・オブ・ヒーロー』(2022年)
配信:U-NEXT、Amazonプライム など。2025年10月
YouTubeで予告編を見る (※中国語版)
武侠小説の大家・金庸(きんよう)の原作を映像化した本格武侠アクションドラマです。ピーター・ホーが演じるのは、最強の敵役とも言える田帰農(でんきおう)。彼は表面上は立派な侠客でありながら、裏では卑劣な陰謀を巡らせる複雑な悪役です。ピーター・ホーが持つカリスマ性が、この二面性を持つ強大な敵役の魅力を最大限に引き出しています。迫力あるアクションシーンも見どころの一つです。
-
『恋心が芽吹く頃~Blooming Days~』(2023年)
配信:Amazonプライム 、U-NEXT など。2025年10月
YouTubeで予告編を見る (※中国語版公式プレイリスト)
この作品でピーター・ホーは、王の第三子である賀連信(がれんしん)を演じました。彼は権力争いの中で、愛する人を守るために策略を巡らせる、思慮深くも切ない役柄です。民を思う彼の真実の姿と、ヒロインとの間に芽生える複雑な感情を繊細に表現しています。彼の落ち着いた大人の魅力と、苦悩を秘めた表情の演技が光る作品です。
まとめ
ピーター・ホー(何潤東)は、その恵まれた容姿と国際的な経歴に加え、役柄の大小や善悪に関わらず深い印象を残す確かな演技力を持つ俳優です。彼が演じるキャラクターは、物語に厚みと説得力を与えてくれます。
今回ご紹介した4作品は、彼の異なる側面を堪能できるものばかりです。ぜひこの機会に、ピーター・ホーの多彩な魅力に触れてみてください。