【大人の学び直し英語】Be動詞の過去形「~でした」の完全ガイド
「私は学生です (I am a student.)」のように、現在のことを表すbe動詞 am, is, are は英語の基本でしたね。では、「私は学生でした」のように過去のことを表現するには、どうすればよいのでしょうか?
そこで登場するのが、be動詞の過去形 was と were です。
この記事では、「~でした」「~にいました」といった過去の状態や存在を表すためのbe動詞の過去形について、大人の学び直しの視点から使い方を分かりやすく解説します。この2つの単語をマスターするだけで、表現できる世界がぐっと広がります。
1. was と were の正体:am, is, are の過去の姿
was と were は、現在形のbe動詞 am, is, are が過去形に「変身」した姿です。役割は現在形とまったく同じで、「A = B」の関係を結びます。
違うのは「時間」だけ。「今」ではなく「過去」の事実や状態を説明します。
I am a student. (私は学生です。) → 現在
I was a student. (私は学生でした。) → 過去
They are in Tokyo. (彼らは東京にいます。) → 現在
They were in Tokyo. (彼らは東京にいました。) → 過去
2. 主語に合わせた was と were の正しい使い分け
am, is, are が3種類あったのに対し、過去形は was と were の2種類だけなので、よりシンプルです。主語が「一人・一つ(単数)」なのか、「二人・二つ以上(複数)」なのかで見分けます。
このルールを、表で確認しましょう。
| 主語の種類 | 主語 | 使うbe動詞 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 単数 (一人・一つ) | I (わたしは) |
was |
I was busy yesterday. (昨日、私は忙しかったです。) |
He (彼は) |
was |
He was a soccer player. (彼はサッカー選手でした。) | |
She (彼女は) |
was |
She was sick in bed. (彼女は病気で寝ていました。) | |
It, The dog など |
was |
It was cloudy. (曇りでした。) | |
| 複数 (二人・二つ以上) | We (わたしたちは) |
were |
We were classmates. (私たちは同級生でした。) |
They (彼らは/それらは) |
were |
They were very kind. (彼らはとても親切でした。) | |
Ken and Emi など |
were |
Ken and Emi were in London. (ケンとエミはロンドンにいました。) | |
You (あなたは/あなたたちは) |
were |
You were right. (あなたは正しかったです。) |
【ポイント】
- 主語が一人・一つ (
I,He,She,Itなど) ならwasを使います。 - 主語が二人・二つ以上 (
We,They,catsなど) ならwereを使います。 Youだけは特別! 一人でも複数でも、過去形は常にwereを使います。
3. 過去形の基本文形3パターン
was と were の使い分けがわかったら、文の作り方を見ていきましょう。ルールは現在形のbe動詞と全く同じです。
① 肯定文「~でした」
「主語 + was / were」の順番です。
I was tired last night. (昨日の夜、私は疲れていました。)
The shops were closed. (その店は閉まっていました。)
② 否定文「~ではありませんでした」
was や were のすぐ後ろに not を置くだけです。短縮形もよく使われます。
He was not a teacher. → 短縮形: wasn't
They were not at the party. → 短縮形: weren't
③ 疑問文「~でしたか?」
was や were を主語の前に移動させます。
肯定文: You were at home. (あなたは家にいました。)
疑問文: Were you at home? (あなたは家にいましたか?)
肯定文: The exam was difficult. (その試験は難しかったです。)
疑問文: Was the exam difficult? (その試験は難しかったですか?)
【答え方】
質問で使われたbe動詞を使って答えます。
Were you busy? → Yes, I was. / No, I wasn't.
Was he a doctor? → Yes, he was. / No, he wasn't.
まとめ:過去を語るための第一歩
今回は、be動詞の過去形 was と were の使い方を復習しました。
wasとwereは「~でした」「~にいました」を表す。- 主語が単数なら
was、複数ならwereを使う(Youは常にwere)。 - 否定文・疑問文の作り方は、現在形のbe動詞と全く同じルール。
この基本をしっかり押さえることで、自分の過去の経験や思い出を英語で話すための、大切な土台ができます。「昨日はどうだった?」「週末は何をした?」といった日常会話にも、すぐに活かすことができます。