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【中国語文法の第一歩】知らないと損!「字」と「単語」の根本的な違いを徹底解説

 

わかる中国語文法①:「字」と「単語」の関係を徹底解説!

中国語の文法学習、どこから始めていいか悩みますよね。「まず単語を覚えなきゃ!」と思う方が多いですが、その前に、もっと大切な基本の「キ」があります。

それが「字(漢字)」「単語」の違いを正確に理解することです。

実は、この区別が曖昧なままだと、後々「この漢字はどういう意味?」「辞書で調べても文の意味がわからない…」といった混乱の原因になってしまいます。

今回は、すべての基礎となる「字」と「単語」の関係性を、誰にでもわかるように徹底的に解説します!


中国語の漢字の基本

まず、中国語における「漢字」そのものについておさらいしましょう。一つ一つの漢字は、基本的に3つの要素で成り立っています。

  • 字形(じけい):漢字の「形」。例:,
  • 字音(じおん):漢字の「発音」。例: (shān), (chuān)
  • 字義(じぎ):漢字の「意味」。例:(mountain)、(river)

小学校で習う漢字と同じで、とてもシンプルですね。これが中国語を構成する最小単位の「部品」だと考えてください。


中国語の「単語」とは何か?

では、次に「単語」とは何でしょうか。

単語とは、「意味を持ち、単独で文の成分として使える最小の単位」のことです。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、要するに「それだけで意味が通じる言葉のカタマリ」ということです。日本語の「山」や「行く」と同じですね。中国語では、この「単語」を並べて文を作っていきます。


最重要ポイント:「字」と「単語」は同じじゃない

ここからが本題です。中国語学習で最も重要なポイントは、「1つの字 ≠ 1つの単語」という事実です。

パターン1:字 = 単語

もちろん、1つの漢字がそのまま1つの単語として機能する場合も多くあります。

  • (rén) - 人
  • (hǎo) - 良い
  • (chī) - 食べる

これらは1文字で意味が完結しており、単独で使える立派な単語です。

パターン2:字 ≠ 単語 (複数の字で1つの単語)

一方で、2つ以上の漢字が集まって、初めて1つの意味を持つ「単語」になるケースが非常に多いのが中国語の特徴です。

  • 朋友(péngyou) - 友人
  • 学习(xuéxí) - 勉強する
  • 大学(dàxué) - 大学

朋友は「朋」と「友」の2文字で「友人」という1つの単語です。「朋」だけ、「友」だけでは不自然な場合が多いのです。

単用できる漢字と単用できない漢字

さらに深掘りすると、漢字には単独で単語になれるものと、なれないものがあります。

例えば、学习 (勉強する) の
学中文 (xué Zhōngwén / 中国語を学ぶ) のように単独で使えますが、 を単独で「習う」という意味で使うことは現代中国語ではほとんどありません。学习 という2文字セットで初めて「勉強する」という単語として安定して機能します。

このように、漢字はあくまで「部品」であり、その部品が1つ、あるいは複数集まって初めて意味のある「単語」という単位になる、と理解してください。


音の長さで見る単語

漢字1文字は基本的に1音節(1つのピンイン)です。この観点から単語を分類することもできます。

単音節語

1音節(1文字)の単語。

  • ()
  • (shì)
  • (kàn)

複音節語

2音節以上の単語。現代中国語の単語の多くはこちらに分類されます。

  • 我们(wǒmen)
  • 学生(xuésheng)
  • 图书馆(túshūguǎn)

最初は単音節語のほうが覚えやすく感じるかもしれませんが、実際には複音節語のほうが意味が限定されて分かりやすいことが多いです。


まとめと次回予告

今回は、中国語文法の最も土台となる「字」と「単語」の違いについて解説しました。

  • は、形・音・義を持つ最小の「部品」。
  • 単語は、意味を持ち単独で使える「言葉のカタマリ」。
  • 「1つの字 = 1つの単語」の場合と、「複数の字 = 1つの単語」の場合がある。

この感覚を身につけることが、文法をスムーズに理解するための第一歩です。

さて、複数の漢字が集まって単語になることが多い、ということが分かりましたね。では、中国語の単語は一体どのようなルールで作られているのでしょうか?

次回、【第2回】「単語の作り方(構成法)」で、その秘密を解き明かしていきます。お楽しみに!

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