【大人の学び直し英語】時制(1) 進行形 (現在進行形・過去進行形) の完全ガイド
「今、まさに~しているところです」と、動作の途中を生き生きと表現したいとき、英語ではどう言えばいいのでしょうか? そんな時に活躍するのが「進行形」です。
進行形は、be動詞と動詞の~ing形を組み合わせることで、日常会話に臨場感と具体性を与えてくれる非常に便利な表現です。
この記事では、現在進行形と過去進行形の基本的な作り方から、ネイティブが使う自然なニュアンスまで、「大人の学び直し」の視点で分かりやすく解説します。
1. 現在進行形:「今、~しています」
現在進行形は、「今、この瞬間に」進行している動作を表すのが基本です。形はとてもシンプルです。
主語 + be動詞 (am/is/are) + 動詞の~ing形
① 「まさに今」していること
電話で「今何してるの?」と聞かれた時などをイメージすると分かりやすいです。
I am studying English now. (私は今、英語を勉強しています。)
He is watching TV in his room. (彼は部屋でテレビを見ています。)
What are you doing? (何をしていますか?)
They are playing soccer in the park. (彼らは公園でサッカーをしています。)
② 一時的な状況
「今この瞬間」だけでなく、「最近、一時的に続いている」状況を表すこともできます。期間の長短は問いません。
She is living in Tokyo for a year. (彼女は1年間、東京に住んでいます。) ※ずっと住むわけではないニュアンス
We are working on a new project this month. (私たちは今月、新しいプロジェクトに取り組んでいます。)
2. 過去進行形:「~していました」
過去進行形は、過去のある時点において、動作が進行中だったことを表します。be動詞を過去形の was / were に変えるだけで作れます。
主語 + be動詞の過去形 (was/were) + 動詞の~ing形
① 過去のある時点で進行中だった動作
「昨日の夜7時」のように、過去の特定の時点を指して、その時何をしていたかを表現します。
I was taking a shower at 7 p.m. yesterday. (私は昨日の午後7時、シャワーを浴びていました。)
They were sleeping when I called them. (私が彼らに電話したとき、彼らは寝ていました。)
② ある出来事によって中断された動作
when などを使って、「~していたら、…が起こった」という文脈で非常によく使われます。進行していた長い動作が、短い動作によって中断されるイメージです。
I was cooking dinner when the phone rang. (電話が鳴ったとき、私は夕食を作っていました。)
He was walking his dog when it started to rain. (雨が降り始めたとき、彼は犬の散歩をしていました。)
【ポイント】was と were の使い分け
wasを使う主語:I,he,she,itなど(一人・一つの単数)wereを使う主語:you,we,they,the catsなど(あなた、または複数のもの)
3. 否定文と疑問文の作り方
進行形の否定文・疑問文の作り方は、be動詞のルールと全く同じです。動詞の~ing形は変えずに、be動詞だけを操作します。
① 否定文:「~していません/いませんでした」
be動詞の後ろに not を置きます。
He is not sleeping. (彼は寝ていません。) → 短縮形: isn't
We were not watching TV. (私たちはテレビを見ていませんでした。) → 短縮形: weren't
② 疑問文:「~していますか?/いましたか?」
be動詞を主語の前に移動させます。
肯定文: She is working.
疑問文: Is she working? → 答え: Yes, she is. / No, she isn't.
肯定文: You were listening to music.
疑問文: Were you listening to music? → 答え: Yes, I was. / No, I wasn't.
まとめ:進行形で表現を豊かに
今回は、進行形の基本を復習しました。
- 現在進行形 (am/is/are + ~ing): 「今」していること、一時的な状況を表す。
- 過去進行形 (was/were + ~ing): 過去のある時点で「~していた」ことを表す。
- 否定文・疑問文はbe動詞のルールと同じ。
進行形をマスターすると、単に「~します」と事実を述べるだけでなく、「ちょうど~しているところなんだ」という躍動感を表現できるようになります。ぜひ、ご自身の日常の行動を進行形を使って英語で表現する練習をしてみてください。