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【大人の学び直し英語】命令文と丁寧な依頼の完全ガイド|Please, Can you, Could you の違いと使い分け

 

【大人の学び直し英語】命令文・丁寧な依頼 (Please ~)の完全ガイド

日常生活や職場で、誰かに「~してください」とお願いする場面は頻繁にありますよね。英語でそれを伝えようとしたとき、Open the window. のような表現が思い浮かぶかもしれません。しかし、この言い方では状況によって少し直接的すぎたり、ぶしつけに聞こえてしまったりすることも。

この記事では、基本的な命令文の作り方から、Please を使った丁寧な表現、さらには相手に気持ちよく動いてもらうための、より洗練された依頼の仕方までを段階的に解説します。相手や状況に合わせた適切な表現をマスターして、スムーズなコミュニケーションを目指しましょう。

1. 命令文の基本ルール - 「動詞の原形」から始めるだけ!

まず、英語の命令文の基本は驚くほどシンプルです。日本語のように主語を補う必要はなく、文の先頭に動詞の原形を置くだけで成立します。

これは、相手に何かを「するように」指示したり、命令したりするときの基本的な形です。

Open the window. (窓を開けて。)

Come here. (ここに来て。)

Be quiet. (静かにして。) ※be動詞を使う場合は原形の `be` を使います。

Look at me. (私を見て。)

ただし、この形は親が子供に言う、先生が生徒に指示するなど、立場が上の人から下の人へ、あるいは緊急時などに使われることが多く、同僚や目上の方に使うと失礼にあたる可能性があるので注意が必要です。

2. 丁寧さを加える魔法の言葉 "Please"

命令文のトーンを和らげ、丁寧な「お願い」にする最も簡単な方法が Please を加えることです。文の後ろにつけるだけで、印象が大きく変わります。

文頭につける場合

Please close the door. (ドアを閉めてください。)

文末につける場合

文末につける場合は、直前にコンマ(,)を入れるのが一般的です。

Close the door, please. (ドアを閉めてください。)

Please をつけるだけで格段に丁寧になりますが、あくまで「指示」や「お願い」のニュアンスが強い表現です。サービス業でお客様に依頼する場合や、もう少しへりくだった言い方をしたい場合は、次のステップに進みましょう。

3. 否定の命令文「~しないでください」

相手に何かを「しないように」と伝えたいときは、文の先頭に Don't (Do not) を置きます。そのあとは同じく動詞の原形が続きます。

Don't run in the hallway. (廊下で走らないで。)

Don't worry about it. (そのことについて心配しないで。)

これも同様に Please をつけることで、丁寧な「禁止」や「お願い」になります。

Please don't touch the artworks. (作品に触れないでください。)

4. 大人の依頼表現へステップアップ!

Please よりもさらに丁寧で、より自然な響きを持つのが疑問文の形を使った依頼表現です。相手の都合や意思を尊重するニュアンスが含まれるため、ビジネスシーンや初対面の人との会話ではこちらを使うのが一般的です。

Can you ~? / Could you ~?

Can you ~? は「~してくれますか?」という、親しい間柄で使われるカジュアルな依頼です。一方、Can の過去形である Could を使うと、Could you ~? (~していただけますか?) となり、より丁寧で控えめな表現になります。

カジュアル: Can you pass me the salt?

丁  寧: Could you show me the way to the station?

Will you ~? / Would you ~?

Will you ~? は相手の「意思」を尋ねるニュアンスで、「~してくれませんか?」という意味になります。Can you ~? とほぼ同じように使えます。そして、これも Will の過去形である Would を使うことで、Would you ~? (~してくださいませんか?) という非常に丁寧な依頼表現になります。

カジュアル: Will you join us for dinner?

丁  寧: Would you mind if I open the window? (窓を開けてもよろしいでしょうか?) ※Would you mind ~? は最上級に丁寧な表現の一つです。

【丁寧さレベルの目安】

  • レベル1: 命令
    Open the window. (直接的な指示)
  • レベル2: お願い
    Please open the window. (丁寧な指示)
  • レベル3: カジュアルな依頼
    Can you open the window? (親しい相手への依頼)
  • レベル4: 丁寧な依頼
    Could you open the window? (一般的な丁寧な依頼)
  • レベル5: 非常に丁寧な依頼
    Would you mind opening the window? (目上の方やビジネスで)

まとめ:状況に合わせて使い分けよう

今回は、指示や依頼をするときの英語表現を学びました。

  • 基本的な命令文は動詞の原形から始める。
  • Please をつけるだけで簡単に丁寧な表現になる。
  • 禁止は Don't + 動詞の原形 で表す。
  • Could you ~?Would you ~? を使うと、相手を尊重した非常に丁寧な依頼ができる。

大切なのは、話している相手との関係性や、その場の状況に合わせて最適な表現を選ぶことです。最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは Could you ~? を基本の丁寧な依頼表現として覚えておくと、多くの場面で応用が利くでしょう。ぜひ、身近な場面で声に出して練習してみてください。

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