【大人の学び直し英語】疑問詞 Whatの完全ガイド
「What's this?」は誰もが知っている基本フレーズですが、「What time...?」や「What do you...?」のように形が変わると、途端に使い方が曖昧になってしまうことはありませんか?
疑問詞 What は、英語でのコミュニケーションの幅を広げるための、非常にパワフルなツールです。
この記事では、そんな What の使い方を基本から応用まで、大人の学び直しに最適な形で体系的に解説します。様々な顔を持つ What をマスターし、自信を持って質問できるようになりましょう。
1. Whatの核となるイメージ:「何を?」と「何の?」
What の最も基本的な役割は、知らない「モノ」や「コト」について尋ねることです。この核となるイメージさえ掴んでおけば、応用もスムーズに理解できます。
① モノ・コトを尋ねる「何を?」
一番シンプルな使い方です。Be動詞と一緒に使って「〜は何ですか?」と尋ねます。
What is this? (これは何ですか?)
→ It is a camera. (それはカメラです。)
What is that? (あれは何ですか?)
→ That is the Tokyo Tower. (あれは東京タワーです。)
相手の職業や名前など、具体的な情報を尋ねる時にも使えます。
What is your name? (あなたの名前は何ですか?)
What is your job? (あなたの仕事は何ですか?)
② 種類や内容を尋ねる「何の?」
What の後ろに名詞を置くと、「何の〇〇?」という形で、より具体的に種類や内容を尋ねることができます。これは非常に便利な用法です。
What color do you like? (何色が好きですか?)
What time is it now? (今、何時ですか?)
What kind of food do you want to eat? (どんな種類の食べ物が食べたいですか?)
What day is it today? (今日は何曜日ですか?)
2. 一般動詞と組み合わせる:「何を~しますか?」
Be動詞(is, am, are)ではなく、like (好き), eat (食べる), have (持つ) といった一般動詞の文で「何を?」と尋ねる場合は、助動詞の do や does が必要になります。
基本の形は「What + do/does + 主語 + 動詞の原形 ?」です。
この形は日常会話で非常によく使われるため、必ずマスターしましょう。
What do you have in your bag? (カバンの中に何を持っていますか?)
What does she study on weekends? (彼女は週末に何を勉強しますか?) ※主語が三人称単数なので does
What did you eat for lunch? (昼食に何を食べましたか?) ※過去の話なので did
【ポイント】Be動詞の文と一般動詞の文の違い
- Be動詞の文: 状態や存在を尋ねる。
→What is this?(これは "何" ですか?) - 一般動詞の文: 行動や動作の内容を尋ねる。
→What do you like?(あなたは "何を" 好きですか?)
文にbe動詞(is, am, are)が含まれるか、それとも一般動詞(like, eat など)が含まれるかで、疑問文の作り方が変わるのがポイントです。
3. 知っていると会話が弾む!Whatを使った便利フレーズ
What を使った定番の口語表現もたくさんあります。これらを覚えておくと、より自然なコミュニケーションが取れるようになります。
What's up?
「元気?」「最近どう?」といった軽い挨拶です。Hi! や Hello! のような感覚で使われます。
What's wrong?
相手の様子がいつもと違う時に「どうしたの?」「何かあった?」と心配して尋ねるフレーズです。
What about you?
「あなたはどうですか?」と相手に同じ質問を投げ返す時に使います。会話のキャッチボールで重宝します。
A: I like movies. What about you? (私は映画が好きです。あなたはどう?)
What for?
「何のために?」と目的や理由を尋ねるカジュアルな表現です。Why? に近いですが、より口語的です。
A: Can I borrow a pen? (ペンを借りてもいい?)
B: Sure. What for? (もちろん。何に使うの?)
まとめ:Whatを使いこなして質問上手に
今回は、疑問詞 What の使い方を復習しました。
- 基本は「知らないモノ・コト」を尋ねる。
What + 名詞で「何の〇〇?」と具体的に聞ける。- 一般動詞の行動は
What do you...?の形で聞く。
この3つのパターンを意識するだけで、What の使い分けがずっと楽になります。What は相手から情報を引き出し、会話を広げるための鍵となる単語です。ぜひ、お子さんとの会話や実際のコミュニケーションで積極的に使ってみてください。