【大人の学び直し英語】所有格「わたしのペン」の完全ガイド
「私は学生です」は I am a student. なのに、「私の本」はなぜ I book ではなく my book になるんだろう?
学生時代に当たり前のように習ったこのルールですが、いざ理由を聞かれると、少し戸惑ってしまうかもしれません。この「~の」を表す形は「所有格(しょゆうかく)」と呼ばれ、英語で「誰のものか」を示すための非常に重要なルールです。
この記事では、そんな所有格の基本を「大人の学び直し」の視点から徹底的に解説します。この記事を読み終える頃には、所有格の役割と使い方をスッキリと理解し、自信を持って使いこなせるようになっているはずです。
1. 所有格の基本ルール:「~の」は名詞の前に置く
所有格の最も大切な役割は、その名の通り、モノや人が「誰に所属しているか(誰の所有か)」を示すことです。日本語の助詞「~の」とほとんど同じ働きをします。
使い方はとてもシンプルで、必ず名詞の前に置く、というルールさえ覚えておけば大丈夫です。「所有格 + 名詞」は、常にワンセットで使われます。
| 主語 | 所有格 (~の) | 使用例 |
|---|---|---|
I (私は) |
my (私の) |
This is my pen. |
You (あなたは) |
your (あなたの) |
I like your idea. |
He (彼は) |
his (彼の) |
That is his car. |
She (彼女は) |
her (彼女の) |
What's her name? |
It (それは) |
its (その) |
The cat licked its paw. |
We (私たちは) |
our (私たちの) |
This is our house. |
They (彼らは) |
their (彼らの) |
I know their address. |
2. 人の名前やモノを所有格にする方法
my や your 以外にも、「ケンの本」「猫のしっぽ」のように、特定の人やモノを所有格にしたい場合があります。その場合は、アポストロフィ(')とs を使います。
① 単数の名詞の場合 → 's をつける
ほとんどの名詞は、後ろに 's をつけるだけで「~の」という意味になります。
Ken's bag (ケンのカバン)
my sister's friend (私の姉の友達)
Japan's capital (日本の首都)
② 複数形の名詞の場合 → ' のみをつける
students (生徒たち) や parents (両親) のように、sで終わる複数形の名詞の場合は、アポストロフィ(')だけをつけます。s's とはならないので注意しましょう。
my parents' house (私の両親の家)
the students' opinions (その生徒たちの意見)
3. 大人が間違えやすい! its と it's の違い
英語を学び直す際に、多くの人が混同するのが its と it's です。見た目はそっくりですが、意味は全く異なります。
【ポイント】アポストロフィの有無に注意!
アポストロフィは短縮の印、と覚えておくとスッキリしますね。
まとめ:所有格は「誰のものか」を示す目印
今回は、所有格の基本を復習しました。
- 所有格は「~の」という意味で、必ず名詞の前に置く。
- 人の名前などには
'sをつけて所有格を作る。 its(それの) とit's(それは~です) の違いに注意する。
この3つのポイントを押さえるだけで、英語の表現力がぐっと豊かになります。まずは身の回りにあるものについて、「This is my smartphone.」「That is my mother's car.」のように、持ち主を明らかにしながら説明する練習から始めてみてください。