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【視聴率女王チャオ・リーイン】代表作3選!『後宮の涙』から『明蘭』まで魅力を徹底解説

数多くのスターがひしめく中国ドラマ界で、チャオ・リーイン(趙麗穎)は「視聴率女王」の称号を欲しいままにする、世代を代表するトップスターです。今回は、その親しみやすい魅力と確かな演技力で人々を惹きつける彼女の軌跡を、キャリアを決定づけた代表作3本と共に深掘りします。

チャオ・リーインのプロフィールと魅力:「叩き上げ」の視聴率女王

チャオ・リーインは中国・河北省の農村出身(1987年生まれ)。演劇学校出身のエリートが多い中国芸能界において、彼女は専門学校卒業後にオーディション番組で優勝し、自らの力で道を切り開いてきた「叩き上げ」の女優です。この経歴は、彼女が演じる多くの「逆境に負けないヒロイン」像と深く重なり、視聴者に強い共感と感動を与えています。

丸顔で愛らしいルックスから「国民のスイートハート」と称される一方、その瞳の奥には強い意志が宿っています。見た目のか弱さを裏切るような芯の強さと、役作りのためにアクションや減量も厭わないストイックなプロ意識が、彼女の演じるキャラクターに圧倒的な説得力をもたらしているのです。

代表作で辿るキャリアの軌跡

1. 『後宮の涙』(2013年) - 無名の新人からスターダムへ駆け上がった出世作

視聴情報: AmazonプライムFODFODなどで配信中(2025年8月現在)

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長い下積み時代を経て、彼女がブレイクするきっかけとなったのが『後宮の涙』です。中国史上唯一の女性宰相・陸貞(りくてい)をモデルに、無学な宮女から最高位まで上り詰めるヒロインを熱演。継母の陰謀や後宮のいじめに屈せず、持ち前の聡明さと努力で道を切り開く姿は、チャオ・リーイン自身のキャリアとも重なり、視聴者の心を掴みました。共演したチェン・シャオとの瑞々しいロマンスも話題を呼び、彼女のひたむきな魅力が存分に発揮されたサクセスストーリーの傑作です。

2. 『楚喬伝~いばらに咲く花~』(2017年) - アクションで新境地を開いた大ヒット作

視聴情報: AmazonプライムFODFODなどで配信中(2025年8月現在)

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本作は、彼女がキュートなヒロインから「戦うヒロイン」へと進化した、キャリアの転換点です。記憶を失い、人間狩りの道具にされる奴婢(ぬひ)から、乱世を駆け巡る将軍へと成長する主人公・楚喬(そきょう)を演じました。この役のために8キロ減量し、過酷なアクションに自ら挑んだ彼女の姿は、まさしく「孤高の戦士」。小柄な体から放たれる鋭い眼差しと力強いアクションは、彼女の新たな魅力を引き出し、ドラマは空前の大ヒットを記録しました。

3. 『明蘭~才媛の春~』(2018年) - 円熟の演技で魅せた最高傑作

視聴情報: AmazonプライムFODFODなどで配信中(2025年8月現在)

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チャオ・リーインの演技力が最高潮に達したと評される、キャリアの集大成ともいえる珠玉の名作。北宋の官僚の家で、身分の低い側室の娘として虐げられて育ったヒロイン・明蘭(めいらん)の波乱万丈な人生を描きます。聡明さをひた隠しにして耐え忍ぶ少女時代から、知略を駆使して巨大な屋敷を取り仕切る賢妻へと成長するまでを、繊細かつ抑制の効いた演技で見事に体現。彼女の円熟した表現力が、物語に圧倒的な深みを与えています。

彼女の魅力の核心:叩き上げの努力とヒロイン像の重なり

チャオ・リーインの作品に共通するのは、逆境に置かれたヒロインが、自身の知恵と努力で幸せを掴み取っていくというテーマです。これは、エリートではない出自からトップスターへと上り詰めた彼女自身の人生と深くリンクしています。だからこそ、彼女が演じるヒロインには嘘がなく、その涙や笑顔に私たちは心から感情移入してしまうのです。彼女の成功は、才能だけでなく、並外れた努力に裏打ちされています。

まとめ

チャオ・リーインは、愛らしいルックスと、それに相反する不屈の精神を表現できる、現代中国を代表する女優です。彼女の主演作は、単なるロマンス時代劇にとどまらず、一人の女性が自らの力で人生を切り開いていく姿を描き、私たちに勇気と感動を与えてくれます。そのひたむきな演技と、逆境を跳ね返すヒロインたちの力強い物語に、きっとあなたも励まされることでしょう。

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