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「やられたらやり返す」最強ヒロイン!女優ウー・ジンイェンのおすすめ中国ドラマ3選【瓔珞|コウラン伝|尚食】

 

新時代のトップスター、ウー・ジンイェン(呉謹言)の魅力と代表作

中国ドラマ界には、時代劇や現代劇で活躍する多くの女優がいますが、その中でもウー・ジンイェン(呉謹言)は、従来のヒロイン像を覆す痛快なキャラクターで一大旋風を巻き起こした、新時代のトップスターです。私のイチオシの一人です。今回は、ウー・ジンイェンの魅力や代表作について、特に『瓔珞<エイラク>』、『コウラン伝 始皇帝の母』、そして『尚食』を紹介します。

ウー・ジンイェンのプロフィールと演技の魅力

ウー・ジンイェンは中国・四川省出身の女優で、1990年生まれ。幼い頃からバレエを習い、名門・北京電影学院で演技を学びました。リウ・シーシーと同じく舞踏学院の出身ですが、彼女の魅力は優雅さよりも、その小柄な体からは想像もつかないほどのエネルギーと、歯に衣着せぬ物言いにあります。

彼女の演技は、特に逆境においてその真価を発揮します。ただ耐え忍ぶのではなく、知恵と度胸、そして毒舌を武器に、自分を陥れようとする相手を次々と言い負かし、やり込めていく姿は見ていて爽快です。この「やられたらやり返す」スタイルが、彼女の演じるキャラクターを唯一無二の存在にしています。私が見た作品を発表年にしたがい簡単に紹介します。

代表作紹介

1. 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』(2018年)

視聴情報:AmazonプライムUーNEXTなどで配信中(2025年8月現在)

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無名に近かったウー・ジンイェンを、一躍アジアのトップスターに押し上げた歴史的メガヒット作が『瓔珞<エイラク>』(原題:延禧攻略)です。清の乾隆帝の時代を舞台に、姉の死の真相を探るため宮女として紫禁城に入った少女・魏瓔珞(ぎえいらく)の逆襲劇を描きます。

ウー・ジンイェン演じる瓔珞は、従来の「健気で心優しい」ヒロインとは全く違います。理不尽な仕打ちには即座に反撃し、自分より身分の高い相手にも一歩も引きません。その痛快なキャラクターは社会現象となり、「瓔珞みたいになりたい」と憧れる女性が続出しました。ウー・ジンイェンの早口でまくし立てるようなセリフ回しと、不敵な笑みが最高にクールな作品です。

あの大スターのスンリーにも劣らない演技力です。この人の出るドラマはでんぶ見たくなります。シューカイのつくす男役の演技も見ていて気持ちいいです。

2. 『コウラン伝 始皇帝の母』(2019年)

視聴情報:AmazonプライムUーNEXTなどで配信中(2025年8月現在)

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『瓔珞』の制作チームと主要キャストが再集結して作られたのが、『コウラン伝 始皇帝の母』(原題:皓鑭傳)です。舞台は春秋戦国時代の趙。ウー・ジンイェンは、裕福な家の娘から、全てを失い奴隷に売られ、やがて秦の始皇帝の母となる波乱万丈の女性・李皓鑭(りこうらん)を演じました。

『瓔珞』の爽快さに加え、国と国との謀略が渦巻く、より複雑で重厚なストーリーが展開されます。皓鑭は、持ち前の度胸と弁舌で、商人である呂不韋(りょふい)や、趙で人質となっていた秦の王子・嬴異人(えいいじん)と手を組み、激動の時代を生き抜きます。ウー・ジンイェンの、より成熟し、深みを増した演技が見どころです。

3. 『尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~』(2022年)

視聴情報:AmazonプライムUーNEXTなどで配信中(2025年8月現在)

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2022年に放送された『尚食』(原題:尚食)は、『瓔珞』で悲恋に終わったウー・ジンイェンとシュー・カイの再共演が大きな話題となった作品です。明の永楽帝の時代、宮中の食事を司る「尚食局」の新人女官・姚子衿(ようしきん)が、料理の腕一本で出世していく姿と、皇太孫とのロマンスを描きます。

本作でウー・ジンイェンが演じる子衿は、『瓔珞』の瓔珞ほど攻撃的ではありませんが、内に秘めた強い信念と、誰にも真似できない料理の才能を持つ、落ち着いた大人の女性です。『瓔珞』ファンが待ち望んだシュー・カイとの甘い恋模様はもちろん、食欲をそそる美しい宮廷料理の数々も大きな魅力です。

"やられたらやり返す" 新時代のヒロイン像

ウー・ジンイェンの登場、特に『瓔珞』の成功は、中国ドラマにおけるヒロイン像を大きく変えました。それまで主流だった、ひたすら耐え、善意で悪を制するヒロインではなく、「自分の身は自分で守る」「やられたら、倍にしてやり返す」という、非常に能動的で現代的なヒロイン像を確立したのです。

彼女が演じるキャラクターは、私たちに「泣き寝入りする必要はない」という勇気を与えてくれます。この痛快さが、ウー・ジンイェンの作品が持つ最大の魅力と言えるでしょう。