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【国立大学受験】合格を掴む!マンダラチャート活用完全ガイド

【国立大学受験】合格を掴む!マンダラチャート活用完全ガイド

はじめに:国立大学受験の特徴

国立大学の入試は、多くの受験生にとって大きな挑戦です。その最大の特徴は、「共通テスト」「二次試験(個別学力検査)」という二段階の選抜を乗り越えなければならない点にあります。

さらに、文系・理系を問わず5教科7科目(情報Ⅰを含むと8科目)といった幅広い学力が求められるため、一部の科目に特化した学習では合格を掴むことは困難です。限られた時間の中で、膨大な学習範囲を効率よく、かつバランス良く進めるためには、しっかりとした「戦略」が不可欠になります。

この記事では、その戦略立案の最強ツールとして、大谷翔平選手も活用した「マンダラチャート」を用いた国立大学合格へのロードマップをご紹介します。

国立大学合格のためのマンダラチャート【全体戦略編】

まずは、国立大学合格という最終目標から逆算して、達成すべき8つの中核目標と、それらを達成するための具体的な行動計画を洗い出したマンダラチャートのテンプレートです。中央の「〇〇大学合格」の部分は、ご自身の志望校に書き換えてください。以下のポイントを確認して、足りていないところを重点的にやっていくといいでしょう。

使い方:
以下のチャートの各マスは、クリックして直接テキストを編集できます。あなた自身の目標や行動計画に合わせて自由に書き換え、スクリーンショット等でご活用ください。

時間配分を意識し過去問10年分 マーク形式での失点ゼロを目指す リスニング対策を毎日30分 記述・論述の型を覚える 過去問を15年分分析・研究する 採点官に伝わる答案作成力を磨く 7時間睡眠を死守 栄養バランスの取れた3度の食事 週1回は運動でリフレッシュ
情報Ⅰの対策を早期に始める 共通テスト対策 苦手分野の目標点を明確化 志望校の出題傾向を徹底分析 二次試験対策 信頼できる先生に添削を依頼 スマホは勉強部屋に持ち込まない 生活習慣と
健康管理
試験本番に合わせた生活リズム
自己採点の精度を上げる 複数科目をこなす集中力を養う 共通テスト後にすぐ切り替える 大学の「求める学生像」を理解 証明・論述問題から逃げない 学部・学科ごとの特色を調べる 15分の仮眠を有効活用 体調不良のサインを見逃さない 入浴で心身をリラックス
英単語・古文単語の暗記を習慣化 網羅系参考書を最低3周 教科書の例題を完璧に理解 共通テスト対策 二次試験対策 生活習慣と
健康管理
模試の判定に一喜一憂しない 合格した自分の姿をイメージ スランプの原因を客観的に分析
理科・社会の教科書を音読 基礎力の磐石化 計算ミス・ケアレスミス撲滅 基礎力の磐石化 〇〇国立大学
合格
メンタルケアと
モチベーション
応援してくれる人の存在を意識する メンタルケアと
モチベーション
「自分はできる」と信じ抜く
数学の全公式を証明レベルで理解 苦手分野をリストアップし潰す 基礎問題での取りこぼしゼロ 学習戦略と計画 情報収集と出願 苦手科目克服 週に半日は完全に休む ライバルの存在を力に変える 小さな達成を可視化して祝う
年間・月間・週間計画を立てる 模試の結果を徹底分析・計画に反映 PDCAサイクルを回す(計画→実行→評価→改善) 入試要項を熟読し日程を把握 合格最低点・倍率の推移を調査 併願の私立大学を戦略的に検討 苦手科目の原因を分析(知識不足?演習不足?) 苦手分野に充てる時間を意図的に増やす 基礎レベルの問題集に戻る勇気
勉強時間を記録・可視化する 学習戦略と計画 予備校・映像授業を有効活用 共通テスト利用入試をリサーチ 情報収集と出願 親・先生と納得いくまで相談 まずは得意科目で自信をつける 苦手科目克服 質問できる友人や先生を見つける
科目ごとの時間配分を最適化 朝型・夜型など自分に合ったスタイルで ポモドーロテクニック等を試す 最新の入試情報を常にチェック オープンキャンパスや説明会に参加 奨学金・寮などの情報を集める 苦手意識のある単元を細分化 「分からない」ことを放置しない 簡単な問題の反復で自信回復

科目別マンダラチャート活用術【実践編】

上記の全体戦略マンダラチャートを元に、さらに科目ごとの学習計画を深掘りする際の活用例を紹介します。

英語

国立大学の英語は、共通テストと二次試験で求められる能力が大きく異なります。マンダラチャートの中心を「英語の目標点達成」とし、周囲に以下のような要素を配置して具体的な行動計画を立てましょう。

  • 共通テストリーディング対策: 速読力、情報処理能力の向上、時間配分の訓練など
  • 共通テストリスニング対策: 毎日英語に触れる、スクリプトの分析、異なる話者の発音に慣れるなど
  • 二次試験(和訳・読解): 精読力、構文分析能力の強化、文脈理解力の養成など
  • 二次試験(英作文・自由英作文): 基本的な文法・語法のミスをなくす、論理的な文章構成の訓練、添削指導の活用など

数学

数学は、文系であれば数ⅡBまで、理系であれば数Ⅲまでと広範な知識が問われます。チャートの中心を「数学の安定化」とし、分野別の進捗管理や苦手克服に活用します。

  • 分野別進捗管理: 「ベクトル」「微分積分」「確率」など、各分野をマスに設定し、それぞれ「基礎問題完了」「標準問題挑戦中」など進捗を書き込む。
  • 苦手分野克服: 「証明問題」を中核目標の一つとし、その周りに「典型的な証明パターンの暗記」「教科書の証明を再現する」「減点されない答案の書き方を学ぶ」といった行動を配置する。

国語・理科・社会

これらの科目も、特性に合わせた目標設定が有効です。

  • 国語: 「現代文(記述)」「古文」「漢文」で目標を分け、それぞれに必要な語彙力、読解力、解答作成能力を細分化する。
  • 理科・社会: 「教科書レベルの知識定着」「共通テスト特有の問題形式への対応」「二次試験の論述問題対策」など、段階的な目標を設定し、網羅的な学習を管理する。

年間・月間・週間スケジュールへの落とし込み方

マンダラチャートでやるべき事を洗い出したら、それらを具体的なスケジュールに落とし込むことが成功への鍵です。

例えば、マンダラチャートにある「英単語・古文単語の暗記を習慣化」というタスクを、実際の行動計画に変換します。

  • 年間計画: 夏までに主要単語帳を1周、秋から2周目と派生語学習、直前期は最終確認。
  • 月間計画: 今月は単語帳の1〜10章を完璧にする。
  • 週間計画: 1日2章ずつ進め、週末にその週の範囲を総復習する。
  • 毎日: 朝の通学中に15分、夜寝る前に15分、単語学習の時間を確保する。

このように、大きなタスクを具体的な日々の行動にまで分解することで、計画倒れを防ぎ、着実に目標達成へ近づくことができます。

まとめ

複雑で長期戦となる国立大学受験において、マンダラチャートは「今、何をすべきか」を明確にし、学習の全体像を見失わないための強力な羅針盤となります。

今回ご紹介したテンプレートを参考に、ぜひあなただけのオリジナル合格戦略チャートを作成してみてください。計画を立て、実行し、見直すサイクルを回し続けることが、合格への最短ルートです。応援しています!