体のサビを防ぐ!今日から始める「抗酸化」生活習慣
増えすぎた活性酸素をリセットしよう
活性酸素は、私たちが生きている限り必ず発生するもの。完全になくすことはできませんが、増えすぎを防ぎ、体内のバランスを整えることが非常に大切です。
ここでは、日常生活の中でできる「抗酸化対策」を、食事と生活習慣に分けてご紹介します。
食事編:食べるもので「守る力」をアップ
まずは、活性酸素のダメージから体を守る「抗酸化物質」を食事からしっかり摂ることが基本です。
ポイント1:カラフルな「抗酸化物質」を味方につける
抗酸化物質とは、活性酸素の攻撃を代わりに受け止めたり、無害化したりする成分のこと。以下の栄養素を意識して摂りましょう。
- ビタミンA・C・E(エース)
抗酸化ビタミンの代表格です。- ビタミンC(ブロッコリー、キウイ、パプリカ)
- ビタミンE(ナッツ類、アボカド、植物油)
- βカロテン (ビタミンA)(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)
- ポリフェノール(ファイトケミカル)
植物が紫外線などから身を守るために持つ、強力な抗酸化成分です。- (緑茶、赤ワイン、ブルーベリー、カカオなど)
- ミネラル(セレン・亜鉛など)
体内の抗酸化酵素が働くのを助けるサポーターです。- (魚介類、卵、豆類など)
ポイント2:「酸化を促す食品」を減らす
守る力を高めると同時に、活性酸素を増やす原因となる食べ物を減らすことも重要です。
- 揚げ物やスナック菓子
(特に時間の経った油やトランス脂肪酸は酸化ストレスの大きな要因です) - 加工食品やジャンクフード
(食品添加物や質の悪い脂質が多くなりがちです) - 過剰なアルコールや糖分
(これらを分解する過程で活性酸素が発生します)
まずは「バランスの取れた和食」を基本に、野菜や豆類をしっかり摂ることを心がけましょう。
生活習慣編:暮らしの中で「増える原因」を減らす
食事と並んで大切なのが、活性酸素を過剰に発生させない生活習慣です。
1. 質のよい睡眠をとる
睡眠不足は、酸化ストレスを高める大きな要因です。睡眠中は体がダメージを修復する大切な時間。7〜8時間を目安に、しっかり休みましょう。
2. ストレスをためこまない
強いストレスは、活性酸素を大量に発生させます(第1回の記事参照)。リラックスできる趣味の時間を確保したり、深呼吸や瞑想を取り入れたりして、こまめに心のケアをしましょう。
3. 「適度な」運動を習慣にする
息が切れるような激しすぎる運動は、かえって活性酸素を増やしてしまいます。しかし、ウォーキングやストレッチなどの軽い有酸素運動は、逆に体の抗酸化力を高めてくれます。
4. 禁煙・節酒を心がける
喫煙は、活性酸素そのものを体内に吸い込んでいるようなもので、最も避けるべき習慣です。また、過剰な飲酒も肝臓での分解時に活性酸素を大量に発生させます。禁煙や節酒は、酸化ストレス軽減に直結します。
おわりに:無理なく続けることが最大のカギ
活性酸素対策といっても、特別なことはありません。「バランスの良い食事・質の良い睡眠・適度な運動・ストレス管理」という、健康の基本を整えることがすべてです。
体の内側から若々しさと健康を保つために、完璧を目指すのではなく、できることから毎日の習慣にしていきましょう。