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【現地レポ】今だけの特別な「仮殿」へ!梅香る太宰府天満宮の参拝記

学問の神様、菅原道真公をお祀りする太宰府天満宮。受験シーズンはもちろん、福岡を代表する観光地として、年間を通じて多くの人々が訪れます。

太宰府天満宮は、平安時代の905年に菅原道真公の墓所に廟が建てられたのが初めで、919年に醍醐天皇の勅命で最初の社殿が作られました。

現在、約124年ぶりとなる御本殿の改修工事が行われており、私たちが参拝できるのは、この期間だけの特別な「仮殿」です。2月の終わりに、見頃を迎えた梅の花も楽しみに、参拝してきましたのでその様子をご紹介します。

ちなみに、西鉄太宰府駅を出るとすぐに参道になります。お店が両側にびっしりあり、観光客でごった返していました。

この写真に写っているのが仮殿です。一見、屋根の上に木が生えているように見えます。お参りの方が並んでいるのがわかります。この後ろで工事が行われている御本殿があります。
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西鉄電車の駅から天満宮までは、参道が続いています。
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西鉄太宰府駅」の改札を抜けると、そこはもう天満宮へと続く参道です。道の両脇にはお土産店や食事処がずらりと並び、たくさんの観光客で大変な賑わいでした。この活気も太宰府の魅力の一つですね。

そして、太宰府名物といえば「梅ヶ枝餅」を外せません。参道にはいくつものお店があり、焼きたてを味わうことができます。太宰府に行くと必ず梅ヶ枝餅を食べるようにしています。今回は2軒のお店で食べ比べてみたのですが、お店によって皮の食感が違うのがいいところですね。

一つはもっちりとした優しい食感 (萬屋、参道入口すぐ)、もう一つは表面がパリッと香ばしい食感(かさの家、参道中ほどで有名店で人が並んでいます)。どちらも美味しいのですが、個人的にはパリッとしたタイプが好みでした。ぜひ皆さんもお気に入りの味を見つけてみてください。


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そして境内では、菅原道真公ゆかりの梅の花が満開に。その甘い香りは、道真公が都を去る際に詠んだ、あまりにも有名なこの和歌を思い出させます。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

【現代語訳】 東風が吹いたら、梅の花よ、その香りを(遠い太宰府の)私のもとへ届けておくれ。主人の私がいなくなったからといって、春を忘れて咲かないようなことがあってはならないよ。

都の屋敷にあった梅を想う、道真公の心情が偲ばれます。この歌に詠まれた梅が、公を慕って一夜のうちに太宰府まで飛んできたという「飛梅伝説」は、今もこの地に語り継がれています。


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参道を進み、美しい「仮殿」へ。緑豊かな境内に溶け込むようにデザインされた、現代的でありながらも荘厳な佇まいでした。


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境内の奥の方に行きますと、静かなところがあります。そこでは鳥の声や風の音を聞くこともあります。

境内には、伝説の「飛梅」をはじめ、赤や白、様々な種類の梅の木が約6,000本も植えられており、訪れた人々を楽しませていました。

参考

太宰府天満宮のホームページ

www.dazaifutenmangu.or.jp

太宰府観光協会による観光モデルコース

dazaifu.org

今日の一句

赤白の梅の花咲く太宰府に 老いし梅の木 花咲き渡れ