平家物語で有名な一の谷の戦いがあった須磨の海岸を訪れたことがあります。須磨の海岸はとても広くて、ここで平安の終わりに激しい戦いがあったのだなと感慨が深かったです。歩いていると結構、風が強いのが印象に残りました。義経がどれくらいの崖を馬で降りたのか見ようと思いました。向こうに見える山のところから下りたようです。かなり急なのがわかります。
秋の紅葉の季節でした。
周辺の公園になっているところに敦盛塚がありました。
お花もそえられていて、掃除もきちんとされている様子でした。
熊谷直実が平敦盛を討ったこの地で、後に直実が罪の大きさに悩み、法然のもとで出家したという話を思い出しました。熊谷直実は以下の和歌を残しています。
浄土にも 剛の者とや 沙汰すらん 西にむかひて 後ろみせねば
(浄土へ行っても、私はまだ戦士として見られるのだろうか。西へと向かう私は、もはや過去を振り返ることはない。)