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日々の雑感

マレーシア旅行が10倍楽しくなる!6ヶ月で1000語覚えた私のマレー語学習法

はじめに:なぜ私はマレーシアに魅了され続けるのか

 

東南アジアの中心に位置するマレーシア。私がこの国に惹きつけられる理由はたくさんあります。温暖な気候、驚くほど物価が安く、治安も比較的安定しています。そして何より、人々がとても親日的で優しいのです。

特に首都クアラルンプールには何度も訪れていますが、近代的な高層ビルと緑豊かな公園が共存する街並み、そしてホーカーズ(屋台街)で味わう一皿300円ほどの絶品ローカルフードは、何度体験しても飽きることがありません。政府観光局のWEBサイトで詳しい情報を見れます。

そんな魅力あふれるマレーシアですが、旅をさらに深く、忘れられないものにする秘訣があります。それは、現地の言葉「マレー語」を少しだけ話してみること。この記事では、私のマレー語学習の体験談と、誰でも始められる具体的な学習法をご紹介します。

 

1. 英語だけじゃもったいない!私がマレー語を学び始めた理由

 

マレーシアって英語が通じるんでしょ?」

はい、その通りです。特にクアラルンプールの中心部やホテル、ショッピングモールでは、ほとんどの場面で英語が通じます。私も最初の頃は英語だけで全く不自由しませんでした。

しかし、一歩ローカルな世界に足を踏み入れると、状況は変わります。郊外の小さな食堂でメニューが分からなかったり、市場の人と値段交渉ができなかったり。「現地の人が本当に話している言葉が分かれば、もっとこの国を知れるのに…!」そんな思いが日に日に強くなり、本格的にマレー語を学ぶ決意をしました。現地の知り合いがいないと困る場面もあります。

 

2. 初心者におすすめ!私のマレー語学習「三種の神器

 

6ヶ月で約1000語を覚えるまでになった、私の学習法をご紹介します。特別なことはなく、誰でも真似できる3つのツールが中心です。

① 基礎固めの本:『CD BOOK はじめてのマレーシア語』

まず手に取ったのがこの一冊。決め手は、クアラルンプールの紀伊國屋書店で平積みになっていたこと。「現地在住の日本人も使っているなら間違いない!」と思いました。

私の使い方は、移動中に付属のCDを何度も聞いて耳を慣らし、夜にテキストで文法や単語の意味を確認するというサイクルです。基本的な挨拶から簡単な会話まで、体系的に学べるので初心者には最適です。

 

② 単語力アップの相棒:100円ショップの単語カード

やはり語学の基本は語彙力。私は昔ながらの単語カードを使っています。ただ単語を書き写すだけでなく、記憶に定着させるために一工夫。

例えば、「食べ物」「動詞」「形容詞」のようにカテゴリー別にカードの色を分けたり、簡単なイラストを描き加えたりしています。地道ですが、自分の手で書くことで不思議と頭に入りやすいんです。

 

③ 実践力を鍛えるアプリ:Duolingo(インドネシア語コース)

残念ながらDuolingoにマレー語コースはありません。しかし、マレー語とインドネシア語は方言程度の違いと言われるほど似ているため、インドネシア語コースが非常に役立ちます。

ゲーム感覚でリスニングやライティングの練習ができ、毎日の学習を習慣化するのにぴったりです。マレー語の基礎を本で学んだ後に始めると、知識の定着にとても効果的でした。

Duolingo(インドネシア語コース)の体験談を載せていますのでご覧ください。単語帳の記事も追加しています。

 

3. パズルみたいで面白い!マレー語の4つの特徴

 

マレー語は文法が比較的シンプルで、日本人にとっても学びやすい言語だと思います。私が特に面白いと感じた特徴を3つご紹介します。

  • 特徴1:形容詞が後ろから説明する

    日本語とは語順が逆で、名詞の後に形容詞が来ます。

    • Beg besar itu (かばん 大きい あの) → あの大きいかばん

    • Kereta baru saya (車 新しい 私の) → 私の新しい車

      このように、説明がどんどん後ろに繋がっていくのがパズルのようです。

  • 特徴2:Be動詞をあまり使わない

    「AはBです」という文章に、英語のbe動詞にあたるものが基本的に不要です。

    • Saya orang Jepun. (私 人 日本) → 私は日本人です。

      このシンプルさが、会話のハードルをぐっと下げてくれます。

  • 特徴3:di- をつけると受け身になる

    動詞の頭に di- をつけるだけで、受動態(〜される)を作ることができます。

    • beri (与える) → diberi (与えられる)

      ルールが明確なので、とても覚えやすいです。

  • 特徴4:関係代名詞はyangだけ、yangは質問文の補助でも使う。

    英語のwho, which, thatに相当する。

    • Buku yang tebal itu milik saya→その厚い本は私のです。

    • Yang mana tas Anda →あなたのカバンはどれですか。 

 

4. 学習6ヶ月の成果と今後の目標

 

学習を始めて半年。まだまだ道半ばですが、挨拶や自己紹介、レストランでの「これをください(Minta ini)」といった簡単な注文はできるようになりました。

もちろん課題もあります。覚えるそばから忘れることも日常茶飯事で(笑)、特に長い文章の読解にはまだまだ語彙力が足りません。あと1000語は覚えないと、と感じています。

次の目標は、簡単なニュース記事を読めるようになること。そしていつか、現地の友人とマレー語で雑談したり、言葉の心配なくインドネシアを旅したりするのが私の夢です。

 

【補足】マレーシアで役立つもう一つの言語

 

実はマレーシアでは、もう一つ役立つ言語があります。それは中国語です。人口の約4分の1が中華系マレーシア人のため、特に都市部の中華系食堂や商店では中国語(主に広東語や北京語)が飛び交っています。私も4年ほど中国語を勉強しているので、お店の人と簡単な会話ができた時はとても嬉しかったです。

マレー語と中国語、両方かじっておくと、マレーシアの多文化社会をより深く体験できますよ。

この記事が、あなたのマレーシアへの興味や、新しい言語を学ぶきっかけになれば幸いです。

 

文献、WEBサイト

CD BOOK はじめてのマレーシア語 (アスカカルチャー) 

旅の指差し会話帳マレーシア

クアラルンプール | 【公式】マレーシア政府観光局

マレーシアの英語レベルは高い?英語の特徴や歴史的背景を紹介 - ネイティブキャンプ英会話ブログ | 英会話の豆知識や情報満載